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10月19日(木)〜10月22日(日)に開催された「青参道アートフェア」に行ってきました。「青参道アートフェア」は、ショップ、カフェなどが数多く軒を連ねる青山通りと表参道をつなぐ小道「青参道」を拠点に、店舗スペースにアート作品を展示し、ショッピングを楽しむのと同じ感覚で、現代アートを楽しめるイベントです。40組以上のアーティストと、青山・表参道エリアの約40店舗が参加し、今年で11回目の開催です。
今年のテーマは「SHEROS(シーローズ)」。「SHEROS」は、「女性のヒーローたち」を意味する造語で、2014年にLamp harajukuにて開催した「自分たちの女性のヒーローに手紙を書こう」という参加型アートが発端となり、世界中に広がりをみせているプロジェクトです。
道ばたにパンフレットやMAPが置かれているので、気軽に参加できますよ。
当日はあいにくの雨でしたが、青参道は緑も多く歩いているだけでも癒されます。では、さっそくアートフェアの様子をご紹介していきます。参加店の前にはバルーンが出されているので、雨の中でもお店が探しやすくて助かりました。

この風船がついている店舗がアートフェアの目印。
庄島歩音(会場:H.P.DECO)

フランス人バイヤーのMarthe Desmoulinsさん
今回のアートフェアに向けてつくられたという照明
1店舗目はH.P.DECO。H.P.DECOは「アートある暮らし」を提案するショップ。この日は、フランス人バイヤーのMarthe Desmoulins(マルト・デムラン)さんがいらっしゃいました。好奇心を刺激するバイイングが特徴的で、お店の中はマルトさんの世界感で満たされていました。
H.P.DECOでは、今回のメインビジュアルを担当された庄島歩音さんの作品を展示。カラフルな色彩と伸びやかなタッチに目を奪われます。「The window」「The book」など絵画なのに立体的な表現も特徴的です。
こちらが今回のメインビジュアルになった「hedge」。「hedge」は生け花を意味し、絵の具を何層にも重ねて表現された、ドラマチックな一枚です。庄島さんの作品には、日常で忘れがちなあたたかさを感じました。
安田ジョージ(会場:水金地火木土天冥海)
金色のアルファベットのが目印の階段を上がった先にある水金地火木土天冥海。日本人だから感じられる侘び、枯れ、古いもの、美しい瞬間、質感。それらがどこかに感じられるものにこだわり、日本のデザイナー、作家のハンドメイドのものを中心に揃えられたお店です。
こちらで展示されているのは、安田ジョージさんの作品。安田さんは「土に還る素材」にこだわって、日本の野生動物の造形と存在感を表現されている作家さんです。今年は水金地火木土天冥海さんのリクエストで、骨董の着物地やインドのファブリックをまとった動物たちが制作されました。リクエストされただけあり、お店の雰囲気と馴染む素敵な展示でした。
ナタリー・レテ(会場:Le monde de Nathalie)
続いては、こちらの階段を登った二階にあるLe monde de Nathalie。フランス人アーティストNathalie Lete(ナタリー・レテ)さんの世界観を集約したショップです。まるで彼女の部屋に迷い込んだかのような展示を楽しめます。インテリア、照明、カーテンなど細部までナタリーさんの世界観に染められていて、幼い頃に読んだおとぎ話の世界のようでした。