おうちで簡単な工作はいかが?「アートスクールクレヨン」

2020.04.23
おうちで簡単な工作はいかが?「アートスクールクレヨン」

講師は主宰の鈴木敬三さん、妻のすぎうらよしこさん、次女の杉浦朋さんの3人。それぞれ作家として活躍されています。

アートスクールクレヨン

制作中もそれぞれに距離をとって制作されています。

クレヨンは子供の教室と大人の教室があり、幅広い年齢層の方が通われていて地元で愛されている教室です。

アートスクールクレヨン

そんな教室の休講で、ガッカリしている生徒さんたちの声を受け、クレヨンでは工作の動画をつくり、アップしはじめました。動画は映画制作の仕事をしている長女の杉浦青さんも手伝っています。

動画は2〜3分で、工作の材料もお家にあるようなもので作れるように工夫されています。画用紙、ハサミ、のり、サインペンなど。ハサミの使える小学生ならひとりで簡単に作れるものばかり。

はじめに紹介された動画はこちら。

▼かんたんゴムでっぽう
https://www.youtube.com/watch?v=7q_Eoogpd3I

どのような想いで動画を作られているのかをインタビューしてみました。

伊藤(以下:伊):コロナウィルスにより休講が続いていますが、どのような思いですか。

クレヨンさん(以下:ク):さみしいですね。子供たちに会えなくてさみしいです。でも、それより命が大事です。クレヨンでは3密が守りきれないので休講を決めました。医療崩壊につながらないように、状況がよくなるように協力できれば、との思いです。

伊:きっと生徒さんたちもさみしいでしょうね。

ク:3月に全休にし、4月もお休みに。3月の終わりに一軒、一軒休講の連絡をさせていただきました。その時、親御さんは「仕方ないですね。」とお返事をいただくのですが、その後ろで「えーーーーっ!?」という子供たちの声が聞こえてきました。クレヨンにはいろいろな子供たちが来るんです。純粋に楽しみにしている子や、ストレス発散できている子、悩みを打ち明けてくれる子もいます。1ヶ月おやすみにしていたし、何かできることはないか。と考えました。

伊:それで、Youtubeで発信することになったんですね。

ク:教室向けに動画を作り発信するとしても、ひとりひとりに送るのも大変だし、と考えていたところ、(次女の)朋がYoutubeに動画をアップしたらみんな見れるんじゃないか。と意見をくれたのでつくってみることにしました。

伊:休講をきっかけに作りだしたんですね。

ク:いざ自分たちで撮影してみるとなかなか大変で(映画関係の仕事に携わっている長女の)青に撮影からお願いすることにしました。編集もお願いして、後からアフレコで声を入れています。でも、特別な機材は何も使っていなくて、撮影はiPhoneで、編集はMacにもともと入っているimovieを使って編集しています。

伊:どの動画も2、3分にまとまっていて、わかりやすくてみやすくて、作ってみたい!と思う動画になっていると思いました。

ク:ありがとうございます。周りの評判もよく、まずまずの動画ができたかなと・・・。生徒さんや身近な人はもちろん、もっと多くの人にみてもらいたいと思っています。全国で時間を余している子供たちにぜひ工作をしてもらいたいです。

伊:せっかくなので、みなさんに動画の存在を知ってもらって作ってほしいですね。

ク:基本的にお金になることではないし、教室でやっている工作をYoutubeにアップすることに抵抗もあったけれど、自分たちができることで世の中のためになったり、みんなでがんばろう!という思いです。

伊:本当に素敵な試みだと思います。

ク:動画をコミュニケーションツールとして、やってみよう、切ってみよう、塗ってみよう!と親も一緒に楽しんでもらえたらと思います。どうしても外に出てはいけないし、勉強以外ですることとなるとテレビやゲームばかりになってしまうかなと・・・。そうでないものを子供に提供するのは大変だとは思いますが、工作の動画を利用して、少し大人が力を貸してあげて問いかけてあげてほしいです。工作をして手を使ったり、考えたり、親子で工作したらコミュニケーションも養われます。自分で作った、工夫した!という達成感も得られます。

伊:家事や仕事でいっぱいいっぱいになると、どうしても子供をテレビ漬けにさせてしまいます。工作での達成感はテレビやゲームからでは得られない感覚ですよね。

ク:子供はみんな素晴らしい感性を持っているんです。葉の穴から光が漏れ出ているものを美しいと思えるし、教室でも筆を洗ったバケツの色水をみて、きれいー!という子もいます。そんな素晴らしい感性を伸ばしてあげてほしいです。

伊:他には、どのようなことを意識して動画の制作をされているのでしょうか。

ク:Youtubeで完結するものではなく、その後でもこうしたらどうだろう、こんなの作りたい、と工夫できるようなものを題材にすることを心がけています。見て描く絵やマネをして描く絵はみんな家で自分でできると思うので、そうではない工作や絵の描き方を今後も提供する予定です。実は、もう何本か撮ってあるんです。

伊:わぁ!それは楽しみです。Youtubeにアップされるのを心待ちにしていますね。ありがとうございました!!

アートスクールクレヨンさんより。

”<お父さん・お母さんへ>

是非一緒に作って遊んでみてください!
「一緒に」がポイントです。
その際にひとつ注意してもらいたいのが”絵の描き方の指導をしすぎないこと”です。
作り方、やり方のアドバイスはどんどんしてください。
でも絵の間違った指導は時に子供の自信を失くしてしまいます。
念頭に入れてもらいたいのが、大人の絵と子供の絵は違うということです。
大人の絵の解釈で上手いだとか下手だとか、数がおかしい、ここが変、色はこの色がいい、等の発言は控えてください。
ちょっとくらいへんてこりんでも子供にしか描けない伸び伸びした絵があります。沢山褒めて伸ばしてあげてください。

子供達のお家での時間が少しでも楽しいものになりますように

(Youtube、アートスクールクレヨン、「概要」から引用。)

今後はその時々に応じて、撮影形態が変わるかもしれませんが。出来る範囲で休校の間は続けられたらいいな、と思っています。

と、コメントをいただきました。

私も子供たちと工作をしてみました!最初に紹介した、「かんたんゴムでっぽうつくり」です。

甥っ子も一緒に。3歳ふたりと、6歳です。

的の大きさもいろいろ作り、どうしたら当たるか工夫しながら楽しんで遊んでいました。

最終的には飛行機に!!

こちらの意図しないことが起こりましたが、楽しそうなのでよしです!!

私が子供の頃に通った、アートスクールクレヨン。教室をやめても敬三さんやよしこさんは、相談に乗ってくれたり、いつも気にかけてあたたかい目で見守り、私を育ててくれた方々です。

ふたりのサービス精神、何かできることはないかと行動する力に尊敬です。そしてその二人を支えるまでに立派に成長した青さんと朋さん。そんなご家族で制作された工作動画はアイディアがたくさん詰まっています。教室に通っていない人でも視聴することができるので、(なんて贅沢!!)ぜひお子さまのいる家庭や、大人の方も童心に返って息抜きに。みなさんに工作を楽しんでもらいたいです!!

動画はYouTube「アートスクールクレヨン」で検索!

かんたんゴムでっぽう
https://www.youtube.com/watch?v=7q_Eoogpd3I

バラバラにんぎょう
https://youtu.be/FffVj-hoY3A

いない いない ばあ!
https://youtu.be/dV7dRQpY5_o

Zおりのえ
https://youtu.be/9cAvktmCnfs

牛乳パックのジャンピング
https://youtu.be/Nq-MTr9wDIo

はじきえにじみえ
https://youtu.be/bASJrwMzwBU

やじろべえ
https://www.youtube.com/watch?v=849IrW2e2MI

他、随時アップされますので是非チェックしてみてください。

アートスクールクレヨンに興味のある方、お問い合わせはこちらまで

アートスクールクレヨン
http://www.school-toyohashi.com/crayon/index.html

版画で作品を制作しながら、イラスト、デザイン、講師のお仕事をしています。好きな美術館は、豊田市美術館とルイジアナ美術館。愛知県在住。

Instagram:@ito_licca

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