赤ちゃんが笑顔になる!離乳食インストラクターが作る「おいしい離乳食日記⑩」うどんの選び方
目次
離乳食で使う「うどん」のアレコレ!
うどんは小麦でできており離乳初期後半、おかゆに慣れてから始められますがアレルゲン表示義務7品目(小麦)の一つなので私は中期に入ってから始めました。最初に食べられる麺類はそうめん(ひやむぎ)などもありますが、そうめん(ひやむぎ)はうどんより「塩分」が多いため、初めての麺は「うどん」をオススメします。
うどんの種類と特徴
「うどん」は年中手に入りやすく、どんなスーパーでも買えるので身近な食材であり、気軽で便利ですよね。種類は大きく分けて4種類。
①茹でうどん(塩分やコシが少ない)
②生うどん (塩分が「茹でうどん」「冷凍うどん」うどんより多い)
③冷凍うどん(塩分は少なめだがコシが強い)
④乾燥うどん(保存期間長いが、塩分が一番多く、茹で時間が長いので手間がかかる印象)
結論から言いますと離乳食でうどんを選ぶ時は①「茹でうどん」を私はおすすめしています。
①茹でうどんは塩分も4種類の中では少なく、すでに柔らかく茹でてあり下処理・調理時間も短いので、赤ちゃんにもママにも優しいのかなと思うからです。
②生うどんはできたての美味しさを味わえるのでとても魅力的ですが、塩分が多めで、保存期間も一番短いかと思いますので離乳食でわざわざ選ぶのではなく「大人が美味しいうどんを食べたい時」がベストかなと思います。
③乾燥うどんや④冷凍うどんは保存期間が長く、添加物が入っていない物が多いという点では保存面・安全面では優れていますね。ただ、(塩分)が多く(コシ)が強いので内臓機能や咀嚼機能が発達していない赤ちゃんには少し大変かも?という点、茹で時間が長いのでママの調理負担が増えるという点を考えると、私個人的には離乳食でうどんをお伝えするときに一番にはおすすめしていません。
時間に余裕がある時、安全面を最も重視したい場合、いざという時の常備品としてなど、ママのライフスタイルや食材への想いなどで使い分けてみてもいいかも知れませんね!
初めてうどんを食べさせるときの注意点
初めてうどん(麺類)をたべさせるときは、
・平日の午前中(休診日でないとき)
・やわやかく茹でて裏ごし/すり潰すなど、ゴックンしやすい形状にしてあげる
・小さじ1からスタートし、1日ごとに少しづつ量を増やす
・食後の体調観察をする(赤み・腫れ・発疹・じんましん・嘔吐・下痢など)
うどんに限らず、初めて食べさせる際は少量にすることで万が一アレルギー症状がでても重篤化することを防ぐことができます。何かいつもと違うなって事がおきたら、自己判断せずにかかりつけの専門医に相談してくださいね。
離乳食でうどんを使う時の下処理や注意点
①茹でうどん
「茹でうどん」はすでに茹でられていますが、塩分などを抜く意図もあり調理する前には下茹でをします。茹でる前の方が刻みやすいので月齢にあったサイズに切ってから茹でると便利ですよ!月齢が進み大人からの取り分けがしやすくなった頃は、茹でたうどんを器の中でカットしながら与えることもできるようになりますね!お出かけ時の離乳食の際に役に立つ、器の中で麺や食材をカットするための離乳食グッズもなども100均等でも売られているのでチェックしてみてくださいね!
茹で時間も短く、塩分も少なめで便利な「茹でうどん」ですが、原材料表記を見ると添加物がたくさん入っているものも少なくありません。できるだけ赤ちゃんにはシンプルな素材でできたものを選んであげるといいのかなぁと思います。うどんは「小麦粉・食塩」などがシンプルな原材料ですよね。最近では乾燥うどんでも「無塩」が出てきていて、原材料表記も「小麦粉」だけのものがあります。大人でも塩分を気にする傾向ですよね。ですからパッケージに「塩分0」とか「糖質カット」などと書かれている商品が増えてきましたが、その代償に添加物が……なんて事が多々あります。
「茹でうどん」を選ぶ際も裏の原材料表記をチェックしてみてくださいね。「茹でうどん」に関しては、、無塩でなくてもそれはしっかり下茹でして塩分を抜く意識をし、添加物が少ない方を選ぶというのが私が学んできた上での結論です。
②生うどん
「生うどん」を離乳食で使う際は、できるだけ原材料がシンプルなモノを選び、賞味期限が短いかと思いますので早めに使う事を意識してくださいね。
「乾燥うどん」よりは塩分は少ないのですが、表示の茹で時間よりも長めに茹でて、塩分を抜きつつやわらかくしてあげてくださいね。茹でうどん同様、短く切ってから茹でると便利かと思います。離乳食用にわざわざ選ぶというよりかは、大人が食べる時には取り分けてあげる。という感覚でいいのかなと思います。
③冷凍うどん
「冷凍うどん」はとってもコシが強くどれだけ茹でても柔らかくならないものがありますので、裏ごししにくかったり、コシが強くて噛み切りにくかったりする場合があるかもしれません。
また、冷凍うどんは茹でてから切る事になりますので少し手間な場合も。離乳食で使用する際は、表示の茹で時間よりもできるだけ長く茹でてやわかくしてあげてくださいね。
④乾燥うどん
「乾燥うどん」は塩分が多く含まれているので、表示の茹で時間よりも長く茹でた後、水でしっかりと洗い流してから再加熱調理をしてくださいね。乾麺は茹でる時にポキポキ折って鍋に入れれば切る手間は省けて便利ですよね。
塩分が気になる場合は少しお値段がするかも知れませんが「無塩」のものがインターネットなどでも購入できますよ!
(番外編)
赤ちゃん用の乾燥うどんも売られていますよ!
赤ちゃん用「食塩不使用の乾燥うどん」も売られています。赤ちゃん用に少し細めになっていたり、塩分や添加物などが使われていないものもありますので気になる方は調べてみてくださいね!お近くのドラッグストアのベビーフード売場で気軽に買えることもありますよ。
私個人的に「うどん」は赤ちゃん用にわざわざ購入しなくてもいいのかなと考えていて。その理由は、うどんは比較的手に入りやすく、大人もよく食べるものなので、取り分けしながら与えていくスタイルを「うどん」で身につけてしまえば、後々スムーズに「取り分け離乳食」へ進めるんじゃないかなぁと思っているからなのです。とは言え、急に必要になった時など、夜まで営業しているドラッグストアで買えるってめちゃくちゃ便利ですよね!何事も情報として知っておくだけでも、ピンチの時の選択肢も広がります!ご参考までに。
麺類が好きなお子さんって多いですよね。私も子どもたちも大好きです!特に「うどん」は離乳食期から食べ慣れていますし、日本人の私たちにとってソウルフードであり、大人も赤ちゃんも同じものが食べられる代表的なメニューの一つです。
お出かけの時の離乳食で困ったら、ぜひうどん屋さんへ!全国各地、うどんが食べられるお食事処は皆さんが思っているよりも多いですよ。うどんの大まかな種類、特徴をつかめれば、離乳食でもママのその時の忙しさやタイミングで使い分ける事ができるようになりますよね。取り分けもしやすい食材かと思いますので、うどんはぜひ離乳食で活用してみてくださいね!
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