赤ちゃんが笑顔になる!離乳食インストラクターが作る「おいしい離乳食日記14」後期への移行期

掲載日:2019.12.25

後期への移行期

離乳中期も後半。そろそろ後期への移行を意識したいところですね。

①毎日食べているお粥

中期では7倍粥を与えていましたが、後期では5倍粥目安となっています。
7倍粥→5倍粥っていきなり変化させると、出来上がりの水分は結構少なく感じるかと思います。モタ〜っとして赤ちゃんも飲み込みにくく感じるかも知れません。

そのまま上手にステップアップできる子もいるかと思いますが、もしかしたらステップアップでつまずくかも知れないので、念のために6倍粥をはさんであげるといいかもしれません。このちょっとした事をしてあげるだけでスムーズに後期へステップアップできるのかなって思います。赤ちゃんもステップアップしたって気がつかぬうちに5倍粥が食べられるようになります

②素材の切り方・固さ

中期では(みじん切り)にしてを与えていましたが、後期では(1cm角)となっています。固さも(豆腐)から、(バナナ:指でつぶせる)が目安となっています。

切り方は徐々に大きくしたり、(みじん切り+1cm角)を混ぜてみるなど。固さは茹でる時間や煮る時間を少し短くしてみたり、熟したバナナを与え始めてみるなどの工夫をしてみるといいかも知れませんね。

③食べるのに疲れないメニューの組み方

食べる事に疲れない工夫をしてあげる事で移行期もスムーズに進めることができます。いきなり全てをステップアップさせてしまうと、噛んだり飲み込むのに疲れてしまうからです。献立のすべてを変えるのではなく、一部を少し変化させて、一部は中期メニューそのままにしてあげる。ステップアップ直後も同じです。いきなり全ての献立をステップアップさせない事がポイントです!

●中期から後期への移行の場合●
例1)
お粥は6倍粥(後期へのグレーゾーン)
おかずは5mm〜7mm角(後期へのグレーゾーン)
汁物はみじん切り(中期)

例2)
お粥は5倍粥(後期)
おかずは1cm角にとろみづけ(後期サイズ+中期調理形状)
汁物はみじん切り(中期)

④あくまで月齢は目安

赤ちゃんの発達には個人差があるので、あくまで月齢は目安!ということ。目の前の赤ちゃんの発達に合わせてあげる事が離乳食において一番大切な考え方です。

生後9ケ月だと離乳食本などでは「後期」と書いているけれど、赤ちゃんによっては9ケ月でようやく口を閉じて、もぐもぐできるようになったばかりという事もあるかと思います。そんな時は9ケ月を過ぎても、しばらくは中期のままで大丈夫です。お口の中の発達が整ってきたかな?というタイミングが次のステップへの移行のサインとして考えます。

まとめ
離乳中期後半は後期への移行期を意識し始める

移行期というのは、ステップアップにおける「グレーゾーン」をつくってあげるという事です。離乳食では、赤ちゃんは常に新しい食材や形状へのチャレンジの連続です。

つまずかない事の方が珍しいのです。そのつまずきやすい時期として「ステップアップをした直後」がよくあります。

ステップアップをする(前)に、移行期(グレーゾーン)を設けてあげる事で未然に防げる事もありますし、ステップアップした後でも「うまく進まないな」と感じたら一旦戻ってあげる・形状を混ぜてみるなどしてあげるといいですね!移行期はステップアップ前にできる事ですが、つまいずいてしまったその時でも遅くないので、移行期(グレーゾーン)を頭の片隅に入れておくといいですね!

▼次の記事はこちら

愛知県西尾市在住 2児の母。19歳で調理師免許取得所得後、8年間名古屋国際ホテル他レストランキッチンにて修業後、さかな屋の旦那と出会い結婚。長男が離乳食を食べてくれず悩んだ事をきっかけに、離乳食インストラクター資格を取得し離乳食講座を定期的に開催中(累積受講者数700名以上)。

おさかな離乳食セット「ととBaby」開発や離乳食インストラクター協会やクックパッド、自身のブログでおさかな離乳食記事執筆やレシピ提供、魚のさばき方、包丁の研ぎ方講座を定期的に開催するなど、魚食普及、魚離れに歯止めをかけるべく活動中!

http://www.kanekakanda.com/

instagram:https://www.instagram.com/sakananohikari/

ととBabyお試しセット:http://toto-baby.net/otameshi-set/

おすすめスポット