「ちそう菰野」アートを五感で感じる場所。重森三玲の石庭を眺めながら季節を感じる料理に舌鼓を。

2019.3.28
ちそう菰野

今回は、三重県三重郡菰野町のレストラン&ギャラリー&石庭「ちそう菰野」にランチに行ってきました。魅力満載の「ちそう菰野」をたくさんの写真付きでお伝えしたいと思います。

 

看板

 

菰野町は遠そうなイメージですが交通の便が良いので、名古屋から高速道路を使えば1時間以内で行けます。今回も11時ぐらいに名古屋・伏見を出発して、11時45分くらいには到着していました。小さくてかわいらしい看板に今から既に心が躍ります。

 

石畳の道

 

門まで長い石畳の道が続きます。ちそう菰野は、江戸以前から菰野町に居を構える名家「横山家」の邸宅をレストラン、ギャラリーとして2017年9月にオープンしました。ちそう菰野のオーナーの田代夫妻は、旦那様がアーティスト、奥様が料理研究家で、菰野町で自分たちのお店を作りたいと思った時に、知人の紹介でこの横山邸と出会ったそうです。

 

ここの石畳からでも、邸宅や庭に対する期待感が増しますね。さらに奥に進んで行ってみましょう。

 

表門

 

しっかりとした表門が出迎えてくれました。こちらの表門は江戸時代に建てられたということで、200年以上の歴史がある門です。

 

外観


表門をくぐると手入れされた石庭が。ここでも既に綺麗ですが、さらに魅力のある石庭が中にはあるとのこと。石畳を渡って玄関まで行ってみましょう。

 

レセプション

 

玄関から中に入ると、もともと土間だったところにレセプションがあります。奥にいるのが、オーナーでアーティストでもある田代裕基さんです。左奥が厨房となっていて、そこで奥様が料理をつくっています。

 

 

アンティーク小物

 

アンティーク小物

 

レセプションの横には西洋から日本までアンティークの小物や季節のお茶、季節の香りが販売されています。

 

ギャラリー

 

ギャラリー

 

まだランチに時間があったので、ギャラリーを見に行きました。蔵を改造して、1階2階がギャラリーとなっています。

 

1階は裕基さんが西洋から集めてきたアンティークの小物などを中心に販売をされています。

 

ギャラリー

 

ギャラリー

 

ギャラリー

 

ギャラリー

 

ギャラリー

 

ギャラリー

 

ギャラリー


2階は、裕基さんの作品をメインに展示しています。

 

ギャラリー

 

彫刻の作品で、一木作りではなく、バラバラで掘った木のパーツを組み合わせて作品をつくっているということです。

 

ギャラリー

 

ちそう菰野をオープンする前は、裕基さんは、日本の芸術大学を卒業後、ドイツで作家活動をしていたそうです。

 

ギャラリー

 


ランチの時間になったので、レストランのスペースへ移動です。その途中にあったのが、このスペース。季節の香りを調香師に頼んで、オリジナルのブレンドで匂いをつくってもらっているそうで、器の真上にある水を入れた壺から何分かおきに滴がしたたり落ちることで、香りもフワっと広がる仕掛けになっています。

 

香りの器


今回は、「春」の香りということで、青文字、サイプレス、楠、茉莉花、シャクナゲ、ライムなどをブレンドした香りでした。

 

日本庭園

 

レストランの横には立派な石庭が!この石庭は作庭家の重森三玲作。重森三玲は、昭和に活躍した作庭家で、伝統とモダンを融合させた作風が特徴です。京都の東福寺や瑞峯院などの庭園を手がけましたが、三重県の一般の邸宅で重森三玲の作品があるのは、ここ横山邸しかありません。

 

日本庭園

 

日本庭園

 

この庭園は、鳥のように上から見ると「心」の形になっています。

 

日本庭園


その反対側の石庭もとても個性的です。横山邸の庭の依頼を受けた重森三玲が電車で菰野町に来るときに見た田園風景からインスピレーションを得てつくったのが、この石庭です。交互に白石、赤石を配置した作りが、重森三玲が見た田園風景を彷彿させます。

 

菊芋を擦ったスープ

 

それでは、ランチがスタート。今回の料理は、どれもが春を感じる品々でした。

 

こちらは「菊芋のすり流し 豆乳 菜の花」というスープ。白っぽいのが豆乳です。菜の花も添えられているのが、春を彷彿させます。

 

料理

 

2品目は、豆庵「ふたば」の木綿豆腐、菜の花・カブ・フキの煮物 生姜葛あん、筍芽キャベ、つくし、芽キャベツのフリット、日本産のチーズ「はなかご」とルッコラの菜の花が入った自家製マヨネーズのポテトサラダ、紫キャベツの八香オイル和え。

 

こちらも春をふんだんに感じられる食材ばかりです。

 

ステーキとルッコ

 

四日市の黒毛和牛「カドワキ牛」の炭火焼きとルッコラ。黒にんにく味噌が味噌が付いていて、それを少し付けて食べるととても美味しいです。脂の多い部位なので、炭火で脂を落としながら焼いた味のバランスが絶妙です。

 

ハツシモ

 

締めのご飯は、菰野町産 有機栽培コシヒカリを使った桜ご飯。ご飯のおともは、カブの皮の柑橘漬け、赤からし菜の塩漬け、アラメとじゃこの梅佃煮です。桜の花の塩漬けのちょっと塩っぱさと香りが春を感じさせてくれます。

 

みかんの杏仁豆腐


最後のデザートは、杏仁豆腐 柑橘ソース。お茶も季節に合わせてブレンドしていて、今回は「ハルノニガミノメグミ」。朝来産遅れ芽つみ煎茶、鈴鹿産かぶせ毛羽茶、桑の葉、ふきのとうなどをブレンドしたお茶です。料理で出されたお茶の葉は、レセプションで購入することも可能です。

 


今回のお料理は、春を感じさせるものばかりでした。まだ木々はつぼみが多かったですが、これから春が訪れることで、この石庭もまた違った表情になると思います。季節ごとに変わる石庭と料理を毎回味わいたくなるそんな素敵な場所でした。伝統のある庭と邸宅で、オーナー夫妻が自分たちが感じることを料理、香り、空間、アートで表現するその姿に、たくさんの人が惹かれてここに訪れるのだなと感じました。みなさんも季節を五感で楽しむ時は菰野町まで足を運んでみてくださいね。

 

【ちそう菰野 [料理 / 美術 / 庭】(完全予約制)
住所   :三重県三重郡菰野町大字菰野2657 MAP
電話番号 :059-390-1951
営業日時 :土日月 昼11時〜15時 夜19時〜
駐車場  :専用駐車場あり

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