高蔵寺ニュータウンの空き家をリノベーション。若い世代が住みやすいまちづくりを目指して(TRIMSO(トリムソウ))

2018.6.11
高蔵寺空き家リノベーション

以前も記事でご紹介した春日井市勝川町のインテリアショップ「TRIMSO(トリムソウ)」。TRIMSOでは家具だけに止まらず、多くのリノベーション物件も手がけています。

 

今回は、そんなTRIMSOが「高蔵寺まちづくり会社」とタッグを組んだ物件が高蔵寺ニュータウンにあるとの情報を聞きつけ、早速取材に行って来ました!

 


まずは、物件紹介の前に高蔵寺ニュータウンについて説明します。

 

TRIMSOの以前の記事はこちら

 

高蔵寺ニュータウンとは?

 

高蔵寺

 

高蔵寺ニュータウンは、愛知県春日井市東部の丘陵地帯に建設されたニュータウンです。CMでも同じみの、UR都市機構が手がけた最初のニュータウン開発事業であり、東京の多摩・大阪の千里ンと並ぶ日本3大ニュータウンの一つ。

 

高蔵寺ニュータウンの建設がスタートしたのは、1960年代。東西約4km・南北約4kmの丘陵地帯を切り拓いて築き、団地と戸建て住宅が半々ぐらいの割合で立ち並んでいます。周辺環境はとても恵まれており、緑が多く静かで、道路も非常にきれいに整備されているため、お子さんを育てやすい住環境が整っています。高蔵寺駅からは名鉄バスが循環しており、利便性も非常に優れています。

 

人生フルーツ

画像引用元:http://life-is-fruity.com/sp/


最近では、高蔵寺ニュータウンに暮らす老夫婦の暮らしを追ったドキュメンタリー映画『人生フルーツ』でも話題になり、再び注目を集めているので、ご存知の方も多いかもしれません。

 

近年は人口減少や高齢化、空き家問題を指摘されていますが、そこで暮らす人々は住環境に満足していると言われています。現在、高蔵寺ニュータウンでは空き家をリノベーションしていくことで、町に活気を取り戻し、これからの若い世代も住みやすい環境づくりを目指しています。

 

築36年の日本家屋をリノベーション

 

高蔵寺ニュータウン

 

そして今回、公団住宅含めた周辺の空き家問題を、春日井市民の手で解決しよう!とスタートしたのが、TRIMSOが施工に携わったプロジェクトです。

 

今回お話を伺った左:TRIMSOの家久さん  右:高蔵寺まちづくり会社の石川さん今回お話を伺った左:TRIMSOの家久さん  右:高蔵寺まちづくり会社の石川さん


この企画は春日井市や春日井商工会議所等が出資し、昨年10月2日に設立した「高蔵寺まちづくり株式会社」が一般市民からDIYをしてみたい方を募り、自分たちの手で一緒につくり上げることで、空き物件を生かして町を活性化していくことを目的としています。

 

それでは、ここからは改修前と比較しながら物件を見ていきましょう。

 

 

既存のキッチンを生かし、モダンに仕上げたキッチン

 

空家プロジェクト
before

 

空家before

 

高蔵寺ニュータウンafter

 

リノベーション

 

キッチンは、一部を撤去しつつも既存のものを活かして再利用。扉を木の温かみのあるものに変え、色を塗り直しています。

 

取っ手を変更after/取っ手部分は変更

 

傷みの激しかったガス台と作業台は黒のタイル貼りの台に作り替えています。

 

リフォーム前
befor
 after/キッチンの手元を照らせるよう、照明ボックスを造作。配線ダクトが仕込んであるので2〜3灯つけることができます。

 

吊戸は撤去し、代わりに壁をたて家電や冷蔵庫がみえないようパントリーに。作業台の足元はあえて開けることで、ゴミ箱やワゴンスペースとして使えるように工夫されています。

 

トリムソウ タイル

上部に敷き詰められたタイルが空間を引き立たせています。

 

床張りして、ひと続きにしたLDK

 

リフォーム前
before

 

床
before

 

トリムソウ事例after

 

リビングとキッチンの床は、板張りにしてひと続きに。今まで以上に広々とした空間のように感じます。床材のオイル塗装はDIYメンバーが担当。撥水力の高くメンテナンスも容易なオスモオイルで仕上げています。

 

造作テレビボードafter

 

押入れの右側はテレビボード、左側は本棚に作り替え。とてもここが押入れだったとは思えない仕上がりですよね。もともとが押入れだったため、奥行きがありたっぷりと収納することができます。押入れもリノベーションすることで、こんなにも素敵に生まれ変わるんですね。

 

造作テレビボードafter / 天井に仕込まれた裸電球が雰囲気をだしています。

 

DIY

 

床のオイル塗装や壁はDIYチームが担当。壁はエコ塗料という自然塗料で塗っています。この凹凸が味となっていますよね。このような機会を通して、DIYに挑戦することで、家づくりがもっと楽しく感じるようになるはずです。

 

トリムソウ和室

before

 

トリムソウ和室after


和室とリビングは間仕切り壁をつくることで空間を分けています。羽目板を施したアール型の下がり壁が空間のアクセントとなっています。

 トリムソウ和室和室は手を加えず、そのままの状態を生かしています。

 

トリムソウ和室

 

昭和ガラス今では滅多にみることができない昭和ガラス。今の時代だからこそ、より一層かわいく感じます。

 

レトロかわいいタイルを残した洗面スペース

 

レトロタイルbefore

 

レトロタイルafter


洗面スペースは、配管工事のコストを下げるため、もともとあった洗面スペースの位置を活かして造作。洗面台、ミラー、収納はコンパクトな脱衣所にあわせて製作しています。

 

タイル
after

洗面のタイルの上部2列分はネイビーに塗ってアクセントと補修をかねています。

 

床のタイル


床のタイルは改修前のまま。今ではなかなかみることができない、配色とデザインです。

 

デッドスペースを活用した玄関

 

玄関before

 

玄関after


玄関はシューズクロークを新たに造作。玄関ののぼりかまちと階段の壁の間ににあったデッドスペースを活かして、シューズクロークに。スリムに見えますが、1段に3足×4段で12足納めることができます。

 

また、かまちと同じ高さで板を貼ることで、腰掛けられるように工夫されています。玄関に腰掛けられるスペースがちょっとあるだけで、着脱が楽チンです。

 

玄関タイル

玄関の床と巾木タイルも既存のものをそのまま活かしています。


古いものをすべて排除するのではなく、古き良きものを残し、今の形に変えていく。過去と現代が共存した空間づくりはトリムソウの魅力でもあります。

 

照明


古くなったから建て替えるのではなく。もともと持っている素材の良さを生かしながらも、今の暮らしに合わせたデザインや動線に変えていくこともリノベーションの良さではないでしょうか。TRIMSOでは、家具のオーダーからリノベーションまで幅広く手がけていますので、空き家問題や建て替えで悩まれている方は一度相談してみてくださいね。

 

<物件の概要>
建築年 :昭和57年4月築
間取り :6DK⇒5LDK
敷地面積:226.04㎡
延床面積:123.26㎡

 

高蔵寺ニュータウンの再生計画の一つとして、新たな市民交流拠点の場が2018年4月に誕生しました。そちらの施設についても少しご紹介していきますね。

 

廃校になった小学校を市民が集える場へ『グルッポふじとう』

 

グルッポふじとう


高蔵寺ニュータウン内では新たな取り組みとして、閉校となった校舎を改装した「学びと交流センターグルッポふじとう」が誕生しました。こちらの施設は「まなび」「交流」「居場所」をコンセプトにした多世代交流拠点施設となっています。「高蔵寺まちづくり会社」の事務所も校舎の3階に入っています。

 

グルッポ

「グルッポふじとう」館内の様子


施設には図書館、児童館、カフェ、地域包括支援センターが併設。旧小学校の教室床や机をそのまま使用するなど、小学校の記憶を残しつつも、リノベーションによって新しい姿へと生まれ変わっています。

 

グルッポ会議室の机と椅子は、旧小学校の教室で実際に高学年の生徒が使用していた物を活用。

 

グルッポ

東部市民センター図書室から拡充整備された図書館。1階から3階までさまざな書籍を楽しむことができます。

 

グルッポ日替わり定食800円

 

カフェスペースは朝から夕方まで営業しています。カフェの営業はモーニングが10時まで、ランチは11時〜14時まで。土曜日のみお酒も楽しめるバルとして夜の営業もしています。

 

メニューは和食から洋食まで幅広く取り揃えているため、老若男女が楽しめるように工夫されています。本格的なピザ釜もあるので、みんなでシェアしながら楽しまれてる方もいました。

 

実際に、私たちが訪れた人も年齢問わず多くの方が施設を利用されていましたよ。このように地域の方が気軽に集える場があるのはとてもうれしいですよね。

 

高蔵寺ニュータウン


今回の取材を通して、高蔵寺ニュータウンは、とても住みやすい街であることがわかりました。電車で乗り換えなしの30分弱で名古屋駅に行けるのにも関わらず、自然が豊かで、住環境施設もしっかりと整っています。

 

お子様が生まれたとき、今自分たちが住んでる場所は本当に子育てがしやすいのか。家づくりはデザインや性能だけでなく、住む場所もとても大切な要因です。ご家族でどんな暮らしがしたくて、どんな家に暮らしたいのか(戸建?マンション?)ご家族で考えてみてはいかがでしょうか。

 

【グルッポふじとう(高蔵寺まなびと交流センター)(指定管理者:高蔵寺まちづくり株式会社)】
住所   :愛知県春日井市藤山台1-1MAP
電話番号 :0568-37-4919
営業時間 :9:00-20:00
定休日  :月曜日
http://kozoji-nt.com/gruppo/

 


【TRIMSO(トリムソウ)】
住所   :愛知県春日井市市勝川町2-6-9  MAP
電話番号 :0568-36-9730
営業時間 :日曜・祝日 11:00〜18:00 平日:11:00~17:00
営業日  :毎週日曜日、月曜日、火曜日、水曜日
web :http://trimso.net/
Instagram:https://www.instagram.com/trimso/
facebook :https://www.facebook.com/trimso