日常の中でふとした瞬間に「あ、幸せ」と思える暮らし。ラ・カーサ熊澤社長が考える「JOYある豊かな暮らし」とは。

2018.6.16
ラ・カーサ熊沢社長

ラ・カーサは、大手住宅メーカーが大量生産する画一的な家づくりではなく、建築家の世界観が色濃く反映される家づくりでもなく、家を建てる人による、家を建てる人のための、理想のオーダーメイドの家づくりを、愛知県を中心に行っています。

 

今回は、ラ・カーサの創業からの歴史、家づくりへの想いなど、代表取締役社長の熊澤治夫さんにお話を伺ってきました。

 

 

 

創業1902年。材木商からのスタート。

 

熊沢木材

 

ラ・カーサの家は、そのデザイン性の高さゆえに、単なるデザイン住宅会社や建築事務所に見られがちですが、そうではありません。創業明治35年・115年の長き歴史を持つ会社です。


熊澤社長:「もともとは「熊沢木材」という材木商を生業にしていました。創業は1902年(明治35年)ですが、江戸時代から材木を商っていたようです。江戸時代や明治時代には住宅会社やゼネコンなどはありません。昔は材木屋に、大工・左官屋・指物屋などさまざまな職人が集まり、橋も城も住宅もすべて材木屋が木でつくっていたんです。

 

なので、材木屋には、自然と地域の人や情報が集まりコミュニティが生まれていました。それが本来の家づくりの姿なんですよね。

 

ところが戦後に急激に人口が増え、高度成長時代をむかえると、ハウスメーカーが大量生産する画一的な家づくりになっていきました。団地や集合住宅もこの頃からですね。」

 

 

ラ・カーサ テラス
愛知県江南市にある「ラ・カーサ テラス」。カフェ・インテリアショップ・ガーデンショップ・オリーブガーデンなどさまざまなスポットがあります。

 

ラ・カーサ ヒルズ
愛知県安城市にある「ラ・カーサヒルズ」。カフェ・インテリア・雑貨・ガーデン・美容室など「暮らしを楽しむ」ための複合ショップです。

 

熊澤社長:「しかし、今は人口も減ってきて住宅を大量生産すればいいという時代ではなくなってきました。顔の見える関係で、一戸一戸ちゃんとつくらないといけないと考えています。地に足をつけた、地域ごとの家づくりが必要です。

 

家をつくって終わりにはしたくないという想いから、ラ・カーサでは、カフェやインテリアショップなども運営しています。お店があることで、気軽に遊びに来ることができます。

 

一般的な住宅会社だと気軽には遊びにいけないですよね。カフェでランチをしたり、ショップで雑貨を買ったり、イベントに参加したり……そうした場所があることで、昔の材木商のような地域のコミュニティをつくっていければと思っています。」

 

オーナーズパーティー毎月開催されているOB会の様子。数カ月以内にお引き渡しした家族を招待し、パーティーを開催しています。


熊澤社長:「家はつくって終わりではなく、建ててからもずっとお付き合いが続いいきます。私たちは愛知県から出ていこうとも思っていませんし、何百棟も建てようとも思っていません。お引き渡しをした後も、ここへ来てお茶を飲んでいただいたり、イベントを楽しんでいただく。そういう関係でありたいですね。

 

お客様の目的は家を建てることではなく、暮らすことなんです。だから我々の仕事は、建物という入れ物をつくることではなく、そこでどのように暮らすのかという中身をご提案することだと考えています。それがうちの会社の共通理念でもあります。」

 

 

デザインには人間味とセンスが必要

 

ラ・カーサ熊沢社長

 

愛知県を中心に、これまで5,000棟以上を手掛けてきたラ・カーサ。一邸として同じ家はありません。どのようにしてデザインされているのでしょうか。


熊澤社長:「デザインの基準は「品良くスタイリッシュ」です。でも品がいいだけではすました印象に、スタイリッシュなだけでは冷たい印象になってしまいます。そこに温かみや面白さ、人間味が必要だと思うんです。例えば、毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗り、同じ仕事をし、同じものを食べ、同じ時間に寝る。それって少し窮屈ですよね。家も同じだと思います。

 

そしてセンスも大切です。別に豪華なものじゃなくていいんです。3年くらいすると飽きるようなものではなくて、ちゃんと地に足のついたきちんとしたセンスのいいものをつくりたいですね。その時代だけをとらえた流行りものではなく、ヨーロッパの教会や、日本のお寺など、歴史の根付いたセンス感が必要だと思います。」

 

one simple form-新しい二世帯住宅のカタチ-ラ・カーサの施工事例「one simple form-新しい二世帯住宅のカタチ-」

 

Quality of Lifeラ・カーサの施工事例「Quality of Life」

 

自然をキャッチするスローライフな暮らし
ラ・カーサの施工事例「自然をキャッチするスローライフな暮らし」

 


ラ・カーサの施工事例「あした天気になぁーれ!」

 

 

手間も時間もかけた家づくり

 

 

ラ・カーサの家づくりには決まった形がありません。10組のご家族がいれば、10通りの家が出来上がります。


熊澤社長:「すべてデザインも仕様も異なるので、手間も時間もとてもかかります。例えば、現場監督一人当たりの担当棟数でいうと、一般的な住宅会社では10〜15棟ほどが平均だと思います。ですが、当社では平均5棟ほど、場合によっては、1〜2棟しか持てないこともあります。

 

それだけ、一つひとつの家のディティールが異なるんです。木材ひとつにしても、どのような特徴があるのか、どのように施工するのか、端部の処理はどうするのか、一つひとつ突き詰めて考える必要があります。すべての部分がそのように考えられてつくられているんです。ですので、一般的な住宅会社にくらべて、意匠プランのご提案、建設とも多少のお時間をいただきます。」

 

打ち合わせ風景

 

熊澤社長:「私たちがご提案したいのは、大手の住宅メーカーが大量生産する画一的な家づくりではなく、建築家の世界観が色濃く反映される家づくりでもありません。ラ・カーサの目指す家づくりは、家を建てる人による、家を建てる人のための、オーダーメイドの家づくりです。そのためには、時間も手間も惜しみません。」

 

設計風景ラ・カーサでは、現場監督・デザイナー・インテリアコーディネーターなど一般的な住宅会社では建築士の資格を持つ必要のない分野のスタッフも、建築士の資格を取得しています。


一邸一邸デザインもディテールも異なるラ・カーサの家づくり。それを実現するため、オーナーごとにプロジェクトチームを結成しています。


熊澤社長:「一邸ごとにディテールの異なる家づくりを実現するために、お客さまごとにプロジェクトチームを結成しています。お客さまとの窓口となるナビゲーター・プロデューサー・建築デザイナー・インテリアスタイリスト・ガーデンデザイナーでチームを結成します。必要に応じてエステイト(土地)部門のスタッフやカフェレストラン事業部のシェフやパティシエまでもが加わることもありますよ。」

 

 

「JOYある豊かな暮らし」とは

 

ラ・カーサ熊沢社長

 

ラ・カーサの家づくりのテーマである「JOYある豊かな暮らし」とはどのようなものなのでしょうか。


熊澤社長:「ご飯を食べる、本を読む、テレビを見る、ベッドで寝る、お風呂に入る……そんな日常の中でふとした瞬間に「あ、幸せ」と思える瞬間こそが、私たちがご提案したい「JOYある豊かな暮らし」です。

 

例えば、シャワーを浴びているときにどう感じるのか。それがただ身体を洗っていると感じるのか、リゾートにいるときのように心地良いと感じるのか、そういう感覚が大切なんです。シャワーヘッドの種類や取り付け方を少し工夫するだけでも、心地の良いバスタイムにすることができます。」

 

料理中の風景

 


熊澤社長:「朝起きてカーテンを開けたときには、どんな光が入ってくるのか。ランチタイムには、誰とどんなものを食べるのか。夜はどのように過ごし、どのように寝るのか。そういうシチュエーションを一つひとつ考えます。そして、ライフスタイルに合ったアイディアと、ワクワクする工夫を家中に散りばめていきます。そういう日々の愉しさを感じられる人生の方が何倍も豊かですよね。」

 

 

ラカーサにしかできないことをしていきたい

 

ラ・カーサ熊沢社長

 

最後に、今後の展望を教えていただきました。


熊澤社長:「今年の7月には新たな試みとして「未来デザインラボ」がスタートします。建築設計事務所「間宮晨一千デザインスタジオ (=1/ 千 ) 」、マッチングプラットフォーム「SUVACO」の三社で立ち上げたプロジェクトです。未来を創造していく場所、未来を担う人材を育てていく場所として、建築コンペ・対談レクチャー・建築学生のゼミなどを開催します。」

 

ガーデン


ラ・カーサのデザイン性とオリジナリティ溢れる住まいの背景には、材木商からスタートし115年の歴史を経て培った長年の経験と実績、家づくりへの妥協なき信念がありました。同社はただ家を建てるわけではありません。「住まう」「食べる」「愉しむ」を通じて、その先にある「暮らし」を一緒に考えつくりあげてくれます。

 

まずはラ・カーサの世界観の詰まったカフェやショップに足を運んでみてください。「JOYある豊かな暮らし」とは何かを、きっと、感じていただけると思います。

 

<ラカーサテラスの記事はこちら>
<ラカーサヒルズの記事はこちら>