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多治見市、太平公園のすぐ向かいにお店を構える「LaF the organics(ラフジオーガニクス)」。もともと名古屋でアパレルスタッフとして活躍されていた日比野夫婦が息子さんとご主人の病気をきっかけに、昨年5月にオープンした、オーガニック専門店です。素材にこだわったコールドプレスジュースをはじめ、ヴィーガンスイーツ、オーガニック雑貨などが並んでいます。
オープンして1年ほどですが、地域の方はもちろん、遠方からも多くの人が足を運びます。これほどまでに、多くの人を惹きつける「LaF the organics」の背景には、日比野夫婦の実体験がありました。
多治見駅北口から歩くこと12〜13分ほど。
きっかけは子供の乳児湿疹

日比野さんと息子さん
日比野さん:「最初のきっかけは、息子が生まれてすぐに乳児湿疹になったことです。顔がボロボロになってしまって、日に日に悪化してしまいました……。あまりにも可哀想で、その頃の写真はほとんどないほどです。病院へ連れて行くと、先生からステロイドを塗るしかないと言われました。でも、ステロイドは一度塗ってしまうと抜け出せなくなってしまうと言われているくらい強い薬なので、塗ることに抵抗がありました。
何か他に良い方法はないかと、必死に探して見つけたのが、『自然療法』です。何もせずに、自然の力で直すというもの。何もしないというのも抵抗がありましたが、さんざん色々な方法を試してもダメだったので、最後の望みだと半信半疑で試してみました。
すると、一カ月もしないうちに、息子の顔がツルツルに。ステロイドでしか治らないと言われていた湿疹が、自然療法で治ったんです。」
実は、日比野さん自身も長年病気に悩まされていました。
日比野さん:「実は僕自身も、学生時代から「クローン病」を患い、薬と点滴を打ちながら生活していました。原因不明で、まだ治療法が確立していない病気です。薬で症状を抑えることはできるのですが、免疫力を下げてしまうものなので、ガンや糖尿病など他の病気を併発するリスクがありました。
息子の湿疹が治ったことをきっかけに、東洋医学や自然療法で、自分の病気も良くなるのではと思うようになりました。そこで、食生活をオーガニックへ切り替えていきました。すると、徐々に調子が良くなっていったんです。今では、薬も点滴も一切やめています。」
日比野さん:「妻はファストフード店でアルバイトをしていたこともあるくらい、僕たちはオーガニックとは無縁の暮らしをしていました。ですが、東洋医学やオーガニックについて調べて行くうちに、「安全だ」「健康に良い」と言われているものでも、実は「安全ではない」「健康に良いとは言えない」ものがたくさんあることを知りました。最初のうちは何を食べたら良いのか……と絶望するほどでした。
僕自身の経験から、食べ物や身体に塗るものを変えることで、健康になれるということをもっと沢山の人に知ってもらえたら、そういうきっかけになる場所をつくりたい、と思うようになりました。」
ご自身たちの経験をもとに、もっと気軽にオーガニックに触れてもらえる場所として、2017年5月に「LaF the organics」をオープンさせます。