これがミツカンの博物館?!楽しみながらお酢を学べる「ミツカンミュージアム(MIM)」
目次
半田の歴史を学べる
「風の回廊」
ガイドの方と合流して「風の回廊」へ。
こちらでは、ミツカンがともに歩んできた半田の情景や人々の息吹を、当時の懐かしい写真と音の演出から感じることができます。
フロアの中央に飾られた暖簾(のれん)は、半田の山車31台分の法被をモチーフにしてつくられています。
ミツカンの変革と挑戦の歴史をたどる
「時の蔵」
続いては「時の蔵」ゾーンへ。真っ暗な部屋の中に足を踏み入れると、プロジェクションマッピングがスタートします。
目の前に木の巨大なオブジェが現れました。これは、江戸時代に半田から江戸までお酢を運んだ「弁財船(べざいせん)」を実寸大で再現したものです(長さ20メートル、高さ5メートル、重さ20トン)かなり大きな船ですが、これよりも大きな船で運ぶこともあったそうですよ。
壁には、ミツカングループの歴史が絵巻物のように描かれ、ミツカンの変革と歴史を学ぶことができます。
実は江戸前ずしとミツカン粕酢には深い関係がありました。江戸では、今の握りずしの原型である『早ずし』が流行。当時はまだ高価だった「米酢」が使われていたので、粕酢にすることでもっとおいしく手軽なすしがつくれると、又左衛門は江戸への売り込みを開始します。米酢よりも甘みと旨味のある粕酢は、すしによく合うと瞬く間に人気をはくします。
江戸っ子のハートをつかんだ握りずしの大ブームとともに、又左衛門の粕酢は江戸前ずしに欠かせないものとなっていったのでした。
このようなミツカンの歴史を、パネルを使いながらガイドさんがていねいに説明してくれます。歴史のすべてを紹介するのではなく、抑えておくべき部分をピックアップしてくれるので、堅苦しさもなく楽しく学ぶことができました。
階段で2階へ上がり「弁財船」の甲板に乗り込みます。まさか乗れるとは思っていなかったので、ワクワクが止まりません。
室内が暗くなり目の前の壁でCGアニメーションがスタート。半田から江戸へのお酢の運搬の様子が、軽快な音楽とアニメーションで表現されています。
航海のシーンでは、風が吹き雷が光ったり、実際に船に乗っているような感覚になります。テーマパークのアトラクションのような楽しさ!