【さかな屋のお嫁さん家1月の食卓】さかな屋の嫁のお正月(おせち料理)

2019.1.10
おせち料理

愛知県三河湾、東幡豆漁港のさかな屋に嫁いで10年目。たくさんのさかなと出会い、毎日様々な料理にチャレンジしています。そんなさかな屋の嫁の食卓をちょっと覗いてみませんか?その時期の旬のさかなを料理する中で出会った人や文化、愛用している道具や調味料など。皆さんのキッチンや食卓が少しでも明るくなるような情報をご紹介します!この食卓を見て「おさかな食べたいなぁ」って思ってもらえると嬉しいです。

 

 

さかな屋の嫁のお正月

 

鏡餅

 

あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いいたします。お正月準備は鏡餅作りからはじまり、花餅は子ども達とつくりました。近所のおじいさんにミニ門松の作り方も学びました。竹の切り方にも意味があると言うことを初めて学びました。

 

 

 

 

 

 


切り口がにっこり!笑った顔になるように切るのだそう。竹は色を出すために少し炙っているという事にもびっくり!材料は全て裏の山から拾ってきてくれたもの。立派なアレンジになりました。お年寄りの方は日本文化伝承人「国宝」です。まだまだいろいろ学ばせてもらいたいです。

 

 

 

さかな屋の嫁のおせち料理

 

おせち料理

 

おせち料理は毎年老舗日本料理店「尾州」のものを頂いています。大将が幡豆出身で、義父と同郷のよしみでお得意様です。それは、それは、素晴らしい立派なおせち重で、毎年年始の楽しみのひとつです。


今年は残念ながら注文が殺到し購入できなかったので作る事にしました。作ると決めたのが12/29のこと。食材調達に苦労しましたが、海産物は主人が上等なモノを準備してくれました。また、さかな屋の嫁特製海鮮ギフトセットがとても重宝しました。バタバタと始まった年末のおせち料理づくりですが、日本文化の伝統食であり宝なので、これを機に来年もちゃんと自分でこしらえようと思いました。

 

丹波の黒豆・金時人参の紅白なます柚子風味・さつまいも栗きんとん・たつくり

 

丹波の黒豆・金時人参の紅白なます柚子風味・さつまいも栗きんとん・たつくり

 

黒豆

 

黒豆


(黒豆)「まめ」は健康・丈夫を意味することば。

 

「健康に働けますように」と願いを込めて。丹波の黒豆と愛知県産の黒豆では値段は3倍違いました。最高級なものと比べると6倍!味比べしたくて2種類とも炊きましたが、丹波の黒豆は豆の味がしっかりして、歯ごたえも抜群でした。さずが!ブランド豆。値段の違いに納得です!

 

紅白なます


(紅白なます)は紅白でおめでたい、さっぱりした料理。

 

色鮮やかな金時人参を使いました。柚子の皮を薄く千切りして風味をプラス。

 

さつまいも

 

栗きんとん


(栗きんとん)勝負運と豊かさを祈る料理。

 

黄金色に輝く財宝に見立てて、1年の豊かさをん願う。さつまいもは紅はるかと安納芋の2種類をミックスして、甘すぎる栗の甘露煮を控えめに。

 

たつくり

 

(たつくり)健康・豊作・子孫繁栄

 

片口いわしの稚魚「ごまめ」を用いることから、①「まめ」=「丈夫・健康」②「稚魚」=「子孫繁栄」を祝うとされました。また、田んぼの肥料としていわしをまく事で稲がよく実り大豊作になると云われていたので、めでたい料理やおせち料理に用いられます。

 

数の子、高野豆腐、マグロステーキ、タコのバジル和え


数の子、高野豆腐、マグロステーキ、タコのバジル和え

 

 

天然車海老の出汁煮、出汁巻き玉子、ごぼうの牛肉一松巻き、トコブシの甘辛煮
北海道産ホタテのすずみそ焼き、金目鯛の西京みそ焼き、紅白かまぼこ、里芋の揚げ煮

 

えび

 

(海老)腰が曲がるまで丈夫という長寿への願い

 

八幡巻き


(八幡巻き)ごぼうが主役となることから「細く長く幸せが続きますように」と願って食される。

 

 


(伊達巻)巻きすで丸められた形が「巻物」に似ていることから、「知識が増えますように、学問が長じますように」との願望が込められている。

 

我が家は出汁巻き卵の方が好きなので、伊達巻は作りません。あの甘みが実はちょっと苦手です。同じ卵料理とのことで「子孫繁栄」のつもりで入れます。


出汁巻き卵を作る時のフライパンは、生涯和食の料理人だった祖父の形見です。銅製のもので、レシピも一緒に引き継ぎましたが、この大きさのフライパンで祖父のレシピでは巻くのが本当に難しいんです。今だにマスターできていません。出汁巻き卵は生涯私も作りつづけていつかは胸張って出せるようにしたいです。

 

煮しめ


(煮しめ)「煮汁がなくなるまで時間をかけてじっくり煮る」という調理法「煮しめる」からきていると云われている。いろんな食材を一緒に煮ることから「家族が仲良く一緒に結ばれて、末長く繁栄しますように」と願いが込められています。

 

 

さかな屋の嫁特製海鮮ギフトセットがおせちに大活躍!黒ムツの照り焼き、ホタテのすずみそ焼き、金目鯛の西京みそ焼き、トコブシの甘辛煮はギフトセットのもの。解凍して焼くだけ。全て一つ一つ手作業で作っているので大量生産できないギフト。只今完売中。

 

 

 

 

自家製メヒカリ、フグの唐揚げ

 

 

その他
(いくら)(数の子)(里芋)子孫繁栄
(紅白蒲鉾)縁起物

 

 

 


1歳3ケ月の娘もなんちゃっておせちプレートで一緒に味わいます。お餅はまだ危険なので、大根でつくった大根もちを雑煮にみたてています。たつくりはしらすのごま和えで。さつまいもの巾着。茹でた大根人参の酢の物。金目鯛の味噌焼き。

 

 

 

七草粥でリセット

 

七草粥

 

年末年始は生活も乱れ、暴飲暴食が続きます。酷使した体と、緩んだ心をリセットすべく1月7日に七草粥を食べます。

 

(七草粥の云われ)


春の七草を使って作るお粥は、一年の無病息災と初春を祝う風習として食べられます。年末年始の暴飲暴食で疲れた胃を休め、日常の食生活に戻す一区切りとして1月7日(人日の節句)の朝に食べる日本の行事食の一つです。


(七草の種類)


セリ(ビタミンCやミネラルが豊富。鉄、食物繊維を含み貧血・便秘に効果的)
ヤズナ(カルシウム、鉄分、ビタミンが豊富で高血圧を予防)
ゴギョウ(咳をしずめる、風邪を改善する働き)
ハコベラ(整腸効果、利尿作用、口臭予防)
スズシロ(整腸作用、消化を助ける)
スズナ(胃腸を温め、冷えによる腹痛予防)
ホトケノザ(解熱作用、風邪を改善する働き)

などの効能があるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自家製ポン酢ワークショップとカルパッチョ

 


愛知県三河産金目鯛のカルパッチョ
北海道産甘エビのカルパッチョ

 

みやもと糀店


最後に、昨年末に行ったワークショップをご紹介します。

 

ご近所にみやもと糀店があります。店主の宮本さんは、無農薬、無化学肥料で育てた自社農場の原材料を中心に、生産者の思いが詰まった材料で作る糀を作られています。また、その糀を使って味噌や醤油作りのワークショップも運営されています。奥様の黒島慶子さんは全国で唯一の醤油ソムリエさんであることから、醤油講座なども開催されています。

 

作り手が私達生産者に安全や安心だけを届けるのではなく、「選ぶ力(食選力)」や、自分で作る喜びや達成感を体験し自分なりの「こだわりを持つキッカケ」をワークショップや講座等で伝えてくださっています。

 

柑橘の季節。「自家製ポン酢」略して「マイポン」のワークショップに義母と息子&娘を連れて行ってきました。

 

 


会場に着くなり柑橘のいい香りー!

 


わぁー、実験みたいでとっても面白そう!と、始まる前から心ワクワク踊ってしまいました。醤油ソムリエ黒島慶子さんから「ポン酢」の基礎知識を学び、いろんな調味料や柑橘を組み合わせて自分好みの「マイポン」づくりスタート!子どもたちはひたすら柑橘を絞る係。

 

 


さすが麹屋さん。甘酒が準備されていて、それがめちゃくちゃ私のHIT!
白醤油と甘酒と〇〇で!愛知県で栄えた白醤油を使って、ここまできたら徹底的に「白」にこだわろうという事でファーストマイポン「白ポン酢」の出来上がり!

 

 

面白かったのは、一緒に生活してて同じ食べものを食べてるのに、義母が作ったマイポンと私のマイポンが対照的だった事!

 

 

帰宅し早速、この2種のマイポンを「カルパッチョのソースにしよう!」となりました。使う魚は「金目鯛」と「甘エビ」です。

 

金目鯛

 


2種のマイポンの特徴が対照的で味わっていて楽しかったし美味しかったです!2種を掛け合わせてもいいし、ちょっと黒胡椒をきかせてみるのもおもしろい!1〜2年前からポン酢は手作りしてましたが1週間から10日かかるレシピで、今回は即席で作れるレシピだったのでそれもまた嬉しかったです。

 

疲れ果てて途中で息子は寝てしまいましたが、子どもと一緒に体験できるワークショップはとても魅力的ですね!

 

 


みやもと糀店のHPはこちら


味噌や醤油作りのワークショップも開催されています!めちゃくちゃ人気ですぐに満席になってしまいますので、気になる方はお早めにチェック!

 

2019年初!「さかな屋の嫁さん家の食卓」はいかがでしたか?


お正月の準備から、おせち料理、七草粥。この2週間ほどの期間は日本の伝統文化や行事食に溢れています。せわしい年末年始ですが、日本人にとってこの時期は1年で1番、家族の幸せや健康を祝い願う時期ではないでしょうか?手間を省く時代になってきていますが、こうした昔ながらの習わしや、文化は省いてはいけない事ではないかなぁと改めて実感しています。家族団欒の大切さや幸せ、地域との関わり、食に関心を持てる子になってほしい。日本文化を後世に継承していくには大人がしっかり子どもたちに伝えていかなければいけないと思いませんか。それが私たち大人の使命じゃないかんと思うのです。

 

私は2019年もおさかな料理を通して、人や文化、子どもたちに密接した記事を書かせていただきたいと思っています。

 

神田 ひかり
さかな屋の嫁 / 離乳食インストラクタ―

愛知県西尾市在住 2児の母。19歳で調理師免許取得所得後、8年間名古屋国際ホテル他レストランキッチンにて修業後、さかな屋の旦那と出会い結婚。長男が離乳食を食べてくれず悩んだ事をきっかけに、離乳食インストラクター資格を取得し離乳食講座を定期的に開催中(累積受講者数500名以上)。おさかな離乳食セット「ととBaby」開発や離乳食インストラクター協会やクックパッド、自身のブログでおさかな離乳食記事執筆やレシピ提供、魚のさばき方、包丁の研ぎ方講座を定期的に開催するなど、魚食普及、魚離れに歯止めをかけるべく活動中!

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