【さかな屋のお嫁さん家2月の食卓】さかな屋の恵方巻き
目次
手がかかる子ほど可愛い⁈なまこ酢
なまこはウニやヒトデの仲間の棘皮(きょくひ)動物で、体の中心から5方向に放射状にのびたつくりになっているのが特徴です。また骨どうしが硬さを変えられる特殊な結合組織でつながっているため、ガチッと固まったり、ゆるんで柔らかくなったり、自由自在に体を曲げられるのです。
体の色で赤なまこ、青なまこ、黒なまこと種類がありますが、棲む場所やエサの違いで色が変化すると言われています。その価値も地域によって違います。愛知県では赤なまこが最もおいしく価値があるとされていますが、静岡では青なまこ、中国の方には大きいサイズの黒なまこが人気です。
私たち日本人はなまこと言えば「なまこ酢」を連想し生で食することが多いのですが、中国の方はなまこを乾燥させた「干しなまこ」をお粥や餃子、または、形のいいものはメインディッシュとしてオイスターソース煮として食されるようです。中国で干しなまこは昔から健康効果が高いと評価し「1日1人1個7gの干しなまこを食べるといい」と言われているようです。これは干しなまこを作っている中国の方から直接きいたお話です。高級品として位置付けられており、その需要はどんどん広がっているようですよ。
義母がなまこ酢が大好物で、よく食べます。採っていい時期が決められているので、通年いつでも食べられるものではないので、季節を感じる事ができる食材の一つです。
ただし、なまこの下処理には少し気を使います。気をかけてあげないと、ガチガチに硬くなっておいしくなくなってしまいます。子どもは手がかかるほど可愛いとよく言いますが、なまこは私にとってそんな感じ。下処理に気をかけてあげればあげるほど、食べるまでの楽しみも増し、それが美味しくできた時の喜びもひとしおです。
なまこの下処理
①なまこは両はし(口と肛門)を切って中をそうじします。
小さい物なら→割り箸を端から(筒抜き)で押し入れ内臓を取ります
大きい物なら→腹を上にして縦に包丁を入れ切り開きし内臓を取ります
②それらを一度ざるに入れてコロコロ転がすと硬くなります
③薄めにだした番茶を60℃くらいに温め、そこに2を入れる
やわらかくなったら取り出して(10秒ほど)、水で冷まします
④水に1%ほどの酢を入れた薄酢に3を入れて保管(密閉ビンなどで3日ほど冷蔵保存可能)
⑤食べるときに4から出して薄切りして、三杯酢やポン酢で食べる
薄酢はあくまで保存用で食べる時には使わない。
大根おろしなどを添えてから3杯酢やポン酢をかけるとなお美味しい!
コリコリとした食感がたまらない。疲れてるときや、元気を出したい時になぜがなまこ酢が食べたくなるんです。