【さかな屋のお嫁さん家4月の食卓】あさり★浅利★ASARI★アサリ祭!

2019.4.10
アクアパッツァ

愛知県三河湾、東幡豆漁港のさかな屋に嫁いで10年目。たくさんのさかなと出会い、毎日様々な料理にチャレンジしています。そんなさかな屋の嫁の食卓をちょっと覗いてみませんか?その時期の旬のさかなを料理する中で出会った人や文化、愛用している道具や調味料など。皆さんのキッチンや食卓が少しでも明るくなるような情報をご紹介します!この食卓を見て「おさかな食べたいなぁ」って思ってもらえると嬉しいです。 

 

 

あさりの季節!愛知県はあさりの漁獲量全国1!

 

 

 

春はあさりの季節です。愛知県はあさりの漁獲量が全国No.1。わたしの住む三河東幡豆の自慢は味が濃厚なプリプリあさり。ゆるキャラの「あさりちゃん」もいます!あさりはとにかくその万能さが特徴。和洋中どんなジャンルの料理でも使われますので、まさに庶民の味。今回は和洋中であさり料理をご紹介したいと思います!

 

 

 

あさり料理の究極はコレ!「焼きあさり」

 

焼きあさり

 

もう、とにかくまずはコレ!やってください。あさりだけをフライパンで蒸し焼きするだけの「焼きあさり」。調味料も何も無し。ただ焼くだけのシンプルの極み。

 

①塩抜きしたあさりをフライパンに入れて中火で焼き始め、蓋をする
②あさりの殻が開いたら出来上がり!

 

中火で焼くこと、蓋をすることがポイントで、それをしないとフライパンがあさりの殻で焦げつきます。海水につかっていたあさりは、それ自体に十分な塩味があります。「焼きあさり」は、あさり本来の味や旨味を楽しめるので、さかな屋の嫁が一番あさりをおいしいと思う食べ方です。本当に簡単!旬な今が一番おいしいですよ!是非お試しください。

 

焼きあさり

 

焼きあさり

 

焼きあさり

 

焼きあさり

 

焼きあさり

 

 

 

和食「あさりのお出汁deやさしいおかゆ」

 

あさりのお出汁deやさしいおかゆ

 

2015年愛知県主催「あいちのあさり料理コンテストー優秀賞ー受賞レシピ」

 

あさりの醍醐味はプリプリの身だけでなく、濃厚で奥深い出汁。そんなあさりの出汁を生かし、子どもからお年寄りまでみんながおいしく楽しめるあさり料理を……というコンセプトで考えたレシピがあいちのあさり料理コンテストにて優秀賞(2位)を受賞いたしました。

 

(レシピ)2名分
❶あさりを開ける
  ★あさり       400g
  ★水         400cc
  ★酒         大さじ2
材料を全て蓋付き鍋に入れて蒸し煮して口を開ける。口が開いたら飾り用に4粒残しそれ以外は全て殻からはずす

❷おかゆを炊く
  ★お米        1カップ
  ★あさり出汁     500㏄
  ★かつお昆布出汁   500㏄
  ★塩 少々
a)お米をといで、上記の材料を全て入れて強火で沸騰
b)沸騰したら弱火にして、蓋をずらして30分コトコト
→途中よくまぜながら

❸あさりの佃煮を作る
  ★❶で殻からむいたあさり
  ★かつお昆布出汁   100㏄
  ★酒         100㏄
  ★きび糖       大さじ3
  ★醤油        大さじ1と1/2
  ★だしがら昆布    千切り(かつお昆布だしを取ったあとの昆布)
  ★生姜        ひとかけら千切り

生姜以外の材料をすべて鍋に入れて強火で煮る
15分後生姜千切りを加えて、仕上げ煮 (お粥を炊いている間に佃煮作り)

 

 

調理のポイントと想い


お粥を炊くのに時間がかかるので、まずは (アサリの口開け)(かつお昆布出汁)をつくるのがポイント!日本一おいしいあさりが揚がる「東幡豆」のさかな屋の嫁だからこそ分かる「あさり出汁」の美味しさをフル活用。日本人が大好きなお米を使って、赤ちゃんからお年寄りまで親しまれるあさり料理にしたくて 「やさしいお粥」を考えました。


まずはお粥そのものを召し上がって頂き、あさり出汁の旨さや、やさしさを味わって下さいね!昆布とかつおで手づくりしたお出汁も、おいしさを底上げしてくれています! 手づくりのあさりの佃煮や三つ葉を足し、味にアクセントを加えて 最後まで飽きずにおいしく召し上がって頂けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

洋食「さかな屋の嫁のテッパン!アクアパッツァ」

 

アクアパッツァ

 

私のテッパン!家族で囲んでワイワイ食べたい時やお客様が来たおもてなし料理として。数え切れないほど作っていますが、いつ食べても「また食べたい!」って最後に思います。家族からも褒められメニューです!こちらのサイトでは12月「クリスマスメニュー」記事にレシピを載せていますので気になる方はそちらもご参考になさってください。

 


この鮮やかなブルーの楕円形STABU「ピコ・ココット」29cm。アクアパッツァが好きすぎる私に「もう使わないからよかったら使って」と友人から譲り受けたもの。ええええ!!!!こんな高価なものいただけないよぅ……と言いながらうれしさ隠し切れない私は結局、お言葉に甘えて頂いたのです。アクアパッツァのためにあるような鍋……

 


「ピコ」と呼ばれるフタ裏の突起につたった水蒸気が滴になり、再び鍋の中の食材に落ちる。ふたの重さが吹きこぼれを防ぎ、湯気に含まれた水分とうま味がしっかり食材に戻ることで、ふっくら&しっとりとした仕上がりになる仕組み。この「ピコ・ココット」の恩恵を受けまくる料理が「アクアパッツァ」なのです!


29cmというサイズが家族の多い我が家にぴったり!「ぼくの宝物は電車。ママの宝物はフライパンと鍋」と、5歳の息子は私をよくみています。私の宝物がまた一つ増えました。鋳物ホーロー鍋は一生モノ。そのまま鍋ごとテーブルに運んで食卓を鮮やかにしてくれますので、少し高価ですがご家庭に一つは持っておきたいアイテムですね!

 


今回は三河西浦産の黒ムツを使用。アクアパッツァで使用するアサリは大きすぎるものよりも少し小ぶりのサイズで、量を多めに使うのが私流。サイズが小さければ、単価も少し安いです。出汁をたっぷりスープに入れたいし、〆のパスタでもあさりが残っているとうれしいのでそうしています。

 

とにかく具沢山なのも私のアクアパッツァの特徴。具沢山なので、同じ鍋でさかなを焼けないんです。ですから、さかなやその他海鮮は煮込み鍋とは別のフライパンで一度表面を両面焼きます。その後煮込み鍋に移して煮込みます。

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

豪快かつ、簡単!写真映えもGOOD!もちろん味は天下一品!ガーリックトーストと白ワインがあれば、もう言う事なしです。

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

アクアパッツァ

 

〆のパスタの旨味は、アクアパッツァを作った後でないと出ない味。

 

 

 

中華「どこか懐かしい。あさりの豆豉炒め」

 

あさりの豆豉炒め

 

さかな屋に嫁ぐ前は名古屋の「リトルホンコン」というお店で店長をしていました。香港人のオーナーが営むカフェ&レストランで、そこではたくさんの「中国茶」や「香港スイーツ&ドリンク」「広東料理」を学びました。あさりももちろん広東料理で使用します。その時初めて「あさり豆豉炒め」を知りました。

 

豆豉(トウチ)とは、大豆を丸ごと発酵させた食品で中国料理で調味料として使用されています。古くは医薬品として使用されており、仏教と共に日本に伝わり納豆の原型となったようです。その後はそれぞれ別々に発展・改良をされ今の形に。豆豉は納豆よりも塩っぽく、ネバネバしておらず、納豆のような独特な香りはなく、表面は乾燥しています。納豆はそれ自体を食べますが、豆豉は基本刻んで「豆豉醬」にしたり、煮込んだりして調味料として使用されます。

 

豆豉

 

調味料として使用されるスタンダードな使い方は「麻婆豆腐」「回鍋肉」「スペアリブ煮込み」などです。

 

大豆を発酵させた「調味料」という観点で、私個人的な見解ですと「味噌」や「醤油」に通づる感じですかね。製造工程は全く異なるのですが、うまみ成分が非常に多くまろやかなコクと香りが料理に奥行きを持たせてくれます。

 

「あさりの豆豉炒め」は例えて言うならば「あさりを味噌で少し辛めに炒め煮したもの」って感じで、初めて食べた時はどこかで食べた事があるような懐かしさを感じたのを覚えています。ですから日本人でも抵抗なく受け入れられやすい食品(調味料)じゃないかなぁと思います。最近ではスーパーでも中華食材や調味料が気軽に買えるようになったので、お近くのスーパーでみた事があるかもしれません。

 

豆豉

 

ゴマ油で生姜・ネギ・輪切り唐辛子を香りが出るまで炒めたら、刻んだ豆豉を入れて炒め、即席「豆豉醬」の完成。塩抜きしたアサリを水から火にかけて開けたら❶「豆豉醬」を入れて、紹興酒や醤油や砂糖、スープなどで味を整えたらできあがりです!

 

あさりの豆豉炒め

 

あさりの豆豉炒め

 

あさりの豆豉炒め

 

あさりの豆豉炒め

 

あさりの豆豉炒め

 

あさりの豆豉炒め

 


白がゆと一緒に食べると最高です!もちろん白ごはんとの相性もGOOD!

 

 

「さかな屋の嫁さん家の食卓4月」はいかがでしたか?


あさりは和洋中、世界中で愛される食材の一つです。しかし、近年ではあさりの漁獲量が激減し数年前は東幡豆の名物観光である「あさりの潮干狩り」が中止になる事態にまで発展した事があります。わたしがさかな屋に嫁いできた10年前と今では価格も約1.5倍から2倍に高騰しています。庶民の味である「あさり」は私たちにとって欠かせない食材の一つであるからこそ、あさりの生態が崩れ今よりも激減してしまわぬよう意識していきたいところです。

 

自然の恵は「永遠」とは限りません。人間が海を汚せば海の恵は確実に減ります。食べる事への関心がなければ、食材への愛情も感謝も芽生えません。わたしはこの「あさりの減少」を通して痛感しました。今まで当たり前にあったものが突然なくなるという恐ろしさは、食に無関心な人が多くなればなるほど深刻化していくのではないかと。この連載記事を通して「食べる事って楽しい!素晴らしい!」「食べたいものが食べられる事に感謝!」って想いが少しでも伝わったらいいなぁと思って執筆しています。

 

神田 ひかり
さかな屋の嫁 / 離乳食インストラクタ―

愛知県西尾市在住 2児の母。19歳で調理師免許取得所得後、8年間名古屋国際ホテル他レストランキッチンにて修業後、さかな屋の旦那と出会い結婚。長男が離乳食を食べてくれず悩んだ事をきっかけに、離乳食インストラクター資格を取得し離乳食講座を定期的に開催中(累積受講者数500名以上)。おさかな離乳食セット「ととBaby」開発や離乳食インストラクター協会やクックパッド、自身のブログでおさかな離乳食記事執筆やレシピ提供、魚のさばき方、包丁の研ぎ方講座を定期的に開催するなど、魚食普及、魚離れに歯止めをかけるべく活動中!

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