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愛知県三河湾、東幡豆漁港のさかな屋に嫁いで10年目。たくさんのさかなと出会い、毎日様々な料理にチャレンジしています。そんなさかな屋の嫁の食卓をちょっと覗いてみませんか?その時期の旬のさかなを料理する中で出会った人や文化、愛用している道具や調味料など。皆さんのキッチンや食卓が少しでも明るくなるような情報をご紹介します!この食卓を見て「おさかな食べたいなぁ」って思ってもらえると嬉しいです。
あさりの季節!愛知県はあさりの漁獲量全国1!
春はあさりの季節です。愛知県はあさりの漁獲量が全国No.1。わたしの住む三河東幡豆の自慢は味が濃厚なプリプリあさり。ゆるキャラの「あさりちゃん」もいます!あさりはとにかくその万能さが特徴。和洋中どんなジャンルの料理でも使われますので、まさに庶民の味。今回は和洋中であさり料理をご紹介したいと思います!
あさり料理の究極はコレ!「焼きあさり」
もう、とにかくまずはコレ!やってください。あさりだけをフライパンで蒸し焼きするだけの「焼きあさり」。調味料も何も無し。ただ焼くだけのシンプルの極み。
①塩抜きしたあさりをフライパンに入れて中火で焼き始め、蓋をする
②あさりの殻が開いたら出来上がり!
中火で焼くこと、蓋をすることがポイントで、それをしないとフライパンがあさりの殻で焦げつきます。海水につかっていたあさりは、それ自体に十分な塩味があります。「焼きあさり」は、あさり本来の味や旨味を楽しめるので、さかな屋の嫁が一番あさりをおいしいと思う食べ方です。本当に簡単!旬な今が一番おいしいですよ!是非お試しください。
和食「あさりのお出汁deやさしいおかゆ」
2015年愛知県主催「あいちのあさり料理コンテストー優秀賞ー受賞レシピ」
あさりの醍醐味はプリプリの身だけでなく、濃厚で奥深い出汁。そんなあさりの出汁を生かし、子どもからお年寄りまでみんながおいしく楽しめるあさり料理を……というコンセプトで考えたレシピがあいちのあさり料理コンテストにて優秀賞(2位)を受賞いたしました。
(レシピ)2名分
❶あさりを開ける
★あさり 400g
★水 400cc
★酒 大さじ2
材料を全て蓋付き鍋に入れて蒸し煮して口を開ける。口が開いたら飾り用に4粒残しそれ以外は全て殻からはずす❷おかゆを炊く
★お米 1カップ
★あさり出汁 500㏄
★かつお昆布出汁 500㏄
★塩 少々
a)お米をといで、上記の材料を全て入れて強火で沸騰
b)沸騰したら弱火にして、蓋をずらして30分コトコト
→途中よくまぜながら❸あさりの佃煮を作る
★❶で殻からむいたあさり
★かつお昆布出汁 100㏄
★酒 100㏄
★きび糖 大さじ3
★醤油 大さじ1と1/2
★だしがら昆布 千切り(かつお昆布だしを取ったあとの昆布)
★生姜 ひとかけら千切り生姜以外の材料をすべて鍋に入れて強火で煮る
15分後生姜千切りを加えて、仕上げ煮 (お粥を炊いている間に佃煮作り)
調理のポイントと想い
お粥を炊くのに時間がかかるので、まずは (アサリの口開け)(かつお昆布出汁)をつくるのがポイント!日本一おいしいあさりが揚がる「東幡豆」のさかな屋の嫁だからこそ分かる「あさり出汁」の美味しさをフル活用。日本人が大好きなお米を使って、赤ちゃんからお年寄りまで親しまれるあさり料理にしたくて 「やさしいお粥」を考えました。
まずはお粥そのものを召し上がって頂き、あさり出汁の旨さや、やさしさを味わって下さいね!昆布とかつおで手づくりしたお出汁も、おいしさを底上げしてくれています! 手づくりのあさりの佃煮や三つ葉を足し、味にアクセントを加えて 最後まで飽きずにおいしく召し上がって頂けます。