【さかな屋のお嫁さん家 5月の食卓】 さかな屋の端午の節句

掲載日:2019.04.25
【さかな屋のお嫁さん家 5月の食卓】 さかな屋の端午の節句

愛知県三河湾、東幡豆漁港のさかな屋に嫁いで10年目。たくさんのさかなと出会い、毎日様々な料理にチャレンジしています。そんなさかな屋の嫁の食卓をちょっと覗いてみませんか?その時期の旬のさかなを料理する中で出会った人や文化、愛用している道具や調味料など。皆さんのキッチンや食卓が少しでも明るくなるような情報をご紹介します!この食卓を見て「おさかな食べたいなぁ」って思ってもらえると嬉しいです。

さかな屋の嫁のこどもの日(端午の節句)料理

5月5日は端午の節句。節句とは、日本の伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日。一年で5節句あるうちの一つです。5節句とは以下の事を言います。

1月7日 人日(じんじつ)・・・七草の節句(七草粥)
3月3日 上巳(じょうし)・・・桃の節句(菱餅)
5月5日 端午(たんご)・・・・菖蒲の節句(柏餅やちまき)
7月7日 七夕(しちせき)・・・七夕(素麺)
9月9日 重陽(ちょうよう)・・菊の節句(菊酒)

端午の節句

5月5日の端午の節句は、奈良時代から続く古い行事です。

はじめは、月の端(はじめ)の午(うま)の日として5月に限った訳ではなかったようですが、午(ご)と五(ご)の音が同じという事から毎月5日、やがて5月5日となったようです。当時は強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを軒(のき)につるしたり、菖蒲湯に入ることで無病息災を願っていました。

江戸時代以降、武家社会へと移り変わるにつれて身を守る「鎧」や「兜」を飾り、「こいのぼり」を立てて男子の成長や出世を願う風習に。薬草を摘んで邪気をはらうという端午の行事から、時代と共に男の子の誕生と成長を祝うお祭りへとなっていきました。

節句につきものなのが、節句料理です。

5月5日は
ちまき・・・古来中国で形が毒蛇に似ていることから厄除けの意味
柏餅・・・・新芽が出るまで古い葉を落とさない縁起物として子孫繁栄の意味
カツオのタタキ・・勝男(カツオ)にかけて
ブリの照り焼き・・ブリは出世魚なのでこどもの出世を願う意味
竹の子料理・・・・すくすくとまっすぐに育つ竹の子にあやかって

などを食べてお祝いするようです。(地域によって様々です)我が家はさかな屋なので「カツオのタタキ」、縁起物「竹の子鯛めし」、長寿の象徴「えび料理」でお祝いします。

カツオのタタキ

カツオは一年で旬が2回あります。春(3月〜5月頃)のカツオを初鰹、秋(9月〜10月頃)のカツオを戻り鰹といいます。旬が2回ある理由はカツオの生態で、春頃になると餌場に向かって南から北上し餌を蓄え、今度は産卵に備えてUターンして南下します。

初鰹は北上している間に水揚げされるので、身は引き締まっていてさっぱりとしているのが特徴。逆に戻り鰹は餌を食べた後に水揚げされるので、脂がのっているのが特徴です。それぞれ対照的な味わいなので、カツオは一年で2度美味しく楽しめるさかなです。

我が家では、初鰹をタタキにします!さっと炙ってたくさんの薬味と一緒にポン酢で頂きます。

カツオのタタキ

カツオのタタキ

カツオのタタキ

カツオのタタキ

 

カツオのタタキ

カツオのタタキ

カツオのタタキ

男の子の節句ですので「勝男(カツオ)」。当て字で縁起担ぎです!

愛知県西尾市在住 2児の母。19歳で調理師免許取得所得後、8年間名古屋国際ホテル他レストランキッチンにて修業後、さかな屋の旦那と出会い結婚。長男が離乳食を食べてくれず悩んだ事をきっかけに、離乳食インストラクター資格を取得し離乳食講座を定期的に開催中(累積受講者数700名以上)。

おさかな離乳食セット「ととBaby」開発や離乳食インストラクター協会やクックパッド、自身のブログでおさかな離乳食記事執筆やレシピ提供、魚のさばき方、包丁の研ぎ方講座を定期的に開催するなど、魚食普及、魚離れに歯止めをかけるべく活動中!

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