【さかな屋のお嫁さん家 4月の食卓】お台所が学びの場。オンラインでつながる喜び・子どもと過ごす有意義なおうち時間。

掲載日:2020.04.24
【さかな屋のお嫁さん家 4月の食卓】お台所が学びの場。オンラインでつながる喜び・子どもと過ごす有意義なおうち時間。

愛知県三河湾、東幡豆漁港のさかな屋に嫁いで10年。たくさんのさかなと出会い、毎日さまざまな料理にチャレンジしています。そんなさかな屋の嫁の食卓をちょっと覗いてみませんか?その時期の旬のさかなを料理する中で出会った人や文化、愛用している道具や調味料など。皆さんのキッチンや食卓が少しでも明るくなるような情報をご紹介します!この食卓記事を見て「おさかな食べたいなぁ」って思ってもらえると嬉しいです。 

今、子どもにできること。
お台所が学びの場

新型コロナウィルス感染拡大を受け、日本も緊急事態宣言。お家にいる時間が増えましたね。と、言っていた3月から、お家で過ごす事が基本となった4月です。

子育て世代のご家庭では「子どもの運動不足」「学力低下」「家族以外の人とのつながりがりが減り社会性や協調性などの欠落」など、心配や不安が絶えないと感じている方もいるようです。事実、小学生・園児を持つ親として実際に私も感じている事でもあります。

✔️お勉強を横で見守ってあげる時間を増やす(子どもだけでポツンとやらせない)
✔️散歩や室内でのストレッチを一緒にやる
✔️楽しい動画を一緒に鑑賞する
✔️家庭菜園や植物観察を一緒にはじめてみる
✔️お家の家具のDIYを一緒にやってみる
✔️お絵かきや折り紙で一緒に工作をする
✔️お弁当を作ってランチで一緒に食べる etc

周りの方から聞いても、各ご家庭、できる範囲で意識を持って生活されているようです。この1ケ月間で子どもとの時間が増え、今までの生活では見えていなかった新たな一面を発見したり、成長を間近で感じて驚いた瞬間はありませんか。
不安や心配な事は尽きないですが、この長い時間を有意義に過ごせた!ためになる時間であった!と思える未来だったら素敵ですよね。私自身も今だからこそ、子どもと親が「一緒にできる」何かを常に模索しています。

でも私が行き着くところはやっぱり、「お台所」なのです。

✔️「成功体験」をたくさん積ませてあげられる
✔️一緒にやり遂げた「達成感」を得られる
✔️感想や反省を直接聞き、「次への学び」を自分で見つけられる
✔️お家独自の「個性」を学ぶ事ができる
✔️毎日コンスタントにチャンスがある

そんな「お台所のお手伝い」は、子どもの学びの場としてやっぱりイイ!と実感しています。「家庭の味」は家庭によって違い、調理の段取りも、食材の組み合わせも、各家庭独自のポリシーがあったり、ポリシーを持たない事もポリシーだったり。要するに「正解のない」もの。「周りと違う事があっていい(個性を否定しなくていい)」と言う事を学べます。

お台所のお手伝い 
3つのポイント

✔️「お台所のお手伝い」って小さな赤ちゃんには無理でしょ?
✔️包丁や火を使わせるのは危なくてさせたくない。
✔️余計な仕事が増える、時間がかかるから大変!

など、ママに余裕がないとさせられないイメージが強いのでは?大丈夫です、包丁や火を使う「調理」だけがお台所のお手伝いではないからです。

私が考えるお台所のお手伝いは大きく3つに分けて子どもに提案しています。

①こんにちは!(素材と出会う)

料理される前の素材を知る事です。(例:オムライス)に着目すると、使う素材はだいたい決まっていて、包丁で切って、炒めて、という調理のお手伝いが頭に浮かびます。使う「素材」に着目する事で、子どもが自分で選ぶ喜びや他の素材への興味を掻き立てることができます。素材を決めてから、それをどう調理するかを決める。

きゅうりを選べば、きゅうりのスティックサラダ。(塩もみしてスティックに切る)またきゅうりを選べば、今度は輪切りにしてみようかとなる。一つの食材からの広がりがとても面白いです。お台所のお手伝いの最初のステップにぴったりです!娘は1歳ぐらいから(①こんにちは!)を意識してはじめましたが、素材に触れるだけ、選ぶだけなら0歳からでもできます!

このお野菜はどんな味?トマト赤いね!お魚は青いね。目が怖いね、でも美味しいよ。これは豚さん?牛さん?お肉好きー?売り場では娘が色々聞いてくるようになりました。それが食への興味。興味が発展してくると、切ってみたい。割ってみたい。となります。

今はなかなか一緒に買い物にいけないので難しいかもしれませんが

✔️家庭菜園で野菜を育てて収穫して食べる
✔️祖父母の畑仕事を手伝い収穫して食べる
✔️釣りで釣った魚、潮干狩りで取ったあさりを焼く
✔️スーパーではなく専門店(肉専門店、魚屋etc)に買いに行く 等

子どもたちが一番よく食べるパターンです。自分が選んだもの、関わったものへの愛着心は子どもの食欲に直結しますよ!さかなを扱っているからなのか、お台所のお手伝いで、素材を知る事が一番大切なんじゃないかと思うようになりました。

②いただきます!(素材が調理されるのを見る・体験する)

他にもアイディアはあるかと思いますが、調理の全行程をさせなくても大丈夫。

「やりたい!」と言った事だけで、ママが料理しているのを見ているだけでも立派!見本を見せる、子どもがママの手元をしっかり見るという事はめちゃくちゃ大切な事です。子どもなりに頭の中でママの見本で見た事を経験値として積みます。

✔️調理している姿を見せる(卓上ホットプレート料理)
✔️野菜を洗う、米を研ぐ、タネを取る、皮をむく
✔️混ぜる、こねる、広げる、ちぎる、にぎる、包む、卵を割る
✔️切る(バターナイフ→包丁)
✔️焼く(ホットプレート→コンロ)
✔️お皿や箸を準備したり、盛り付け(いづれは配膳を覚える)

③ごちそうさま!(素材と食べられる事への感謝・自分を褒める)

我が家では子どもがが選んだ素材は

✔️お金を払って買う所を見せる、レジの外でフラフラさせない、帰りは本人に持たせる
✔️調理のお手伝いに来なくても、食べる時に必ず声をかける。
 「●●君が選んででくれたピーマン美味しいね!!」

「たくさんの時間とお金がかかっておいしいご飯が食べられるんだよ。ありがとうの気持ちを持とうね」と6歳の息子には伝えています。
「ご飯を食べたら、元気モリモリになっていっぱい遊べるんだよ!だから、いっぱい食べようね!」と2歳の娘には伝えています。

✔️野菜さん、お肉さん、お魚さん、みんなみんな命をありがとう。
✔️僕が選んだんだよ!僕が作ったんだよ!たくさん食べてね!
  ↑えらいねぇ?美味しかったよ?また食べたいな?(親)
✔️美味しい料理を作ってくれてママありがとう。
✔️お仕事してお金を持ってきてくれてパパありがとう。
✔️お弁当ピカピカにしてきたよ!
✔️あのお店のミニトマト買いに行かなきゃ!

ときどき、息子が言ったりします。興味が湧いて、体験して、結果が得られて、感謝の気持ちが芽生えるので、お片付けへの誘導も抵抗なくできます。

①②③は順を踏まなくてももちろんOK!ポイント、ポイントで子どもの興味をひきながら体験として関わる、見学として関わる、今日は食べるだけ!そんな日があっても大丈夫。でも一応声かけはします「自分のご飯はついでね!」と。

愛知県西尾市在住 2児の母。19歳で調理師免許取得所得後、8年間名古屋国際ホテル他レストランキッチンにて修業後、さかな屋の旦那と出会い結婚。長男が離乳食を食べてくれず悩んだ事をきっかけに、離乳食インストラクター資格を取得し離乳食講座を定期的に開催中(累積受講者数700名以上)。

おさかな離乳食セット「ととBaby」開発や離乳食インストラクター協会やクックパッド、自身のブログでおさかな離乳食記事執筆やレシピ提供、魚のさばき方、包丁の研ぎ方講座を定期的に開催するなど、魚食普及、魚離れに歯止めをかけるべく活動中!

http://www.kanekakanda.com/

instagram:https://www.instagram.com/sakananohikari/

ととBabyお試しセット:http://toto-baby.net/otameshi-set/

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