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去る2018年2月7日〜9日に「ててて見本市2018」が、東京の青山で開催されました。“中量生産・手作業”をコンセプトに掲げ、地域の特性や手仕事の背景をも伝える製品の数々が出揃いました。
全国各地で小規模なものづくりを行う「作り手」と、バイヤーやメディアなどの「伝え手」の橋渡しの場となる展示会です。そして「伝え手」から、消費者である「使い手」とつながっていく。「ててて見本市」という名前には、そんな3つの「手」がつながるという想いが込められています。第7回目となる今年は、100組の作り手が集まりました。その中でも今回はライフスタイルに関わるお店を何店舗かピックアップしてご紹介したいと思います。
moily

moilyの池宮さん。moilyのはじまりは池宮さんが2009年にカンボジアを訪れたことから始まります。
カンボジアの美しい天然素材を使用したカゴ雑貨や、トレイ、カゴバッグなどを製造販売している『moily』。カンボジアで採れる「ラペア」という素材を使用し、一つひとつ現地の人による手編みで作られています。
学生の頃、バックパッカーとして計16カ国を旅していた池宮さん。「貧困から抜け出すには、自らお金を生み出さなければ」とカンボジアの女性の仕事をつくりたいと、カゴづくりをはじめました。手触りが良く、耐久性も高いカゴ雑貨は、人気を集めています。4月には岐阜県にお店がオープンする予定とのこと。お楽しみに!
カンボジアと、ベトナムの一部でしか採ることのできない素材「ラペア」は藤の一種。無塗装だからこその、1本1本の絶妙な色の違いや、美しい艶、なめらかな手ざわりが特徴です。
簡単そうに見えて、とても作るのが難しいという鍋敷き。moilyの職人さんでも、一人の方のみがつくれるという貴重なカゴです。
【moily】
https://www.moily-bk.com/
岐阜県不破郡垂井町敷原173(カフェ結の敷地内に2018年4月6日にOPEN)▼オンラインショップはこちら
https://moily.shop-pro.jp/
3RD CERAMICS
3RD CERAMICS代表の花山さん
「気づきのある暮らしを送る人へ」をテーマに多治見で陶磁器のデザイン・生産・販売を行う、『3RD CERAMICS』。花山さんと2人の作り手さんの、3名でつくられているブランドです。オリジナル製品だけでなく、オーダー製作も行い、「作品」ではなく「製品」として暮らしに寄り添うデザインが特徴。個人の作家ではなく、大きなメーカーでもない「中量生産」という“第3の陶芸”のあり方を目指されているそう。

黒泥のカップやお皿は、黒泥(こくでい)土に白濁した古染(こそめ)と呼ばれる釉薬(ゆうやく)を掛けてあります。マットな質感と独特な釉ムラが特長。
ゆるやかなウェーブが優しい印象を与えてくれるランプシェード。
丸みのある低いボディに直線的なラインがポイントの急須。注ぐ際に安定しやすいよう握りやすい少し太めの形状の取っ手になっています。
日常使いしやすい、MPマグ。
【3RD CERAMICS】
住所 :岐阜県多治見市虎渓町2-16
定休日 :不定
お問い合わせ:[email protected]
http://3rd-ceramics.com
FLASKA
球根専用円錐型ポット。根の観察ができるのも水耕栽培の楽しみの一つです。
1点1点ハンドメイドで製作される、マウスブローのガラスウエアブランド『FLASKA』。あらゆる製品が流通しているにも関わらず、それでも気に入ったものが手に入らないという作家自身のジレンマからスタートしたブランド。どのアイテムも、ガラスなのにどこか温かみを感じる優しいデザインです。
冬でも身近に置きたくなるようなガラスシリーズ「BALLOON COLOR SERIES」
実験には使えない、でもランダムなペイントで愛おしい個性持った理化学ガラス「RIKAGAKU」
【FLASKA】
https://www.flaskaglass.com/
https://www.instagram.com/flaska_glass/