【福井県】若狭湾の絶景・文化・食を巡るおすすめ旅 1泊2日で巡る美浜町・若狭町の魅力

福井県
掲載日:2025.12.01
【福井県】若狭湾の絶景・文化・食を巡るおすすめ旅 1泊2日で巡る美浜町・若狭町の魅力
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福井県が誇る屈指のリゾートエリア、若狭湾。どこまでも続く穏やかな海岸線、五つの湖が描く美しい風景、そして古くから受け継がれる文化と食の恵み。

今回は、ライフデザインズ編集部が実際に美浜町を訪れ「1泊2日で美浜町の魅力を最大限に楽しむモデルプラン」を体験してきました。

天空のテラスから眺める大パノラマ、まるで時が止まったかのような静寂の湖上クルーズ、そして世界が注目する「年縞博物館」など、忙しい毎日から少しだけ抜け出して、絶景と美食に癒される美浜町の魅力をたっぷりとご紹介します。

※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。

DAY1:絶景と文化、地元グルメを満喫
12:00 「九十百千(コトモチ)」でランチ
13:30 レインボーライン山頂公園で絶景を堪能
15:30 福井県年縞博物館で7万年の時空旅行
17:00 YUMI KATSURA MUSEUM WAKASAでドレス体験&工場見学
18:00 「旅館またべゑ」にチェックイン&夕食

DAY2:三方五湖の魅力にふれる!
09:00 旅館をチェックアウト
10:00 美浜町レイクセンターで電池推進遊覧船クルーズ
11:30 レンタサイクルで三方五湖をサイクリング
13:00 帰路へ

福井県・美浜町とは?

福井県・美浜町は、福井県の若狭湾に面した自然豊かな町です。日本海の美しい海岸線と、ラムサール条約登録湿地である三方五湖を有し、海と湖の両方の魅力を楽しめる贅沢なロケーション。リアス式海岸が生み出す複雑な地形は絶景スポットの宝庫で、四季折々の表情を見せてくれます。

また、若狭湾で獲れる新鮮な海の幸や、古くから続く酒造りなど、食文化も豊か。歴史ある寺社や伝統工芸も残り、自然と文化が調和した魅力的な観光地として注目を集めています。

名古屋からのアクセス

<車でのアクセス(約2時間30分〜3時間)>

名古屋高速→東名阪自動車道→名神高速道路→北陸自動車道「敦賀IC」
敦賀ICから国道27号線で美浜町へ(約30分)

<電車でのアクセス(約2時間30分)>

JR名古屋駅→JR米原駅(東海道新幹線 約30分)
JR米原駅→JR敦賀駅(北陸本線特急 約50分)
JR敦賀駅→JR美浜駅(小浜線 約20分)

美浜町は名古屋から日帰りも可能な距離なので、週末のおでかけにぴったりなエリアです。

【1日目】絶景と文化、地元グルメを満喫

12:00 「九十百千(コトモチ)」で味わう、福井のソウルフード

旅のスタートは、地元で愛される「九十百千(コトモチ)KOTOMOCHI」でのランチからスタート。

古民家を改装したような趣のある店内でいただいたのは、福井名物のソースカツ丼。サクサクに揚がったカツに、甘辛い特製ソースがじゅわっと染み込み、炊き立てのご飯との相性は抜群です。

一緒に注文した舞茸の天ぷらが乗った温かいうどんも、出汁の優しい香りが食欲をそそり、大きな舞茸の食べ応えに大満足。

そして、ふっくらと握られた自家製のおにぎりは、お米本来の甘みが口いっぱいに広がり、どこか懐かしい気持ちにさせてくれました。

【九十百千(コトモチ)】
住所  :福井県三方郡美浜町久々子72−1
営業時間:11:00〜17:00
定休日:火曜
公式サイト

13:30若狭湾国定公園 三方五湖「レインボーライン山頂公園」で若狭湾の絶景を堪能

お腹を満たした後は、若狭湾を一望できる「レインボーライン」へ。レインボーライン山頂公園へはリフトとケーブルカーのどちらか好きな方で向かいます。

「せっかくなら風を感じたい!」ということで、リフトをチョイス。
リフトを登ると、目の前に広がるのは三方五湖と若狭湾の大パノラマ。青い海と緑豊かな山々、そして五つの湖が織りなす景色は、まさに絶景です。

山頂公園には展望台やテラスがあり、ゆっくりと景色を楽しめます。特に天気の良い日は、日本海の水平線まで見渡せる開放感が格別。写真撮影にもおすすめなスポットです。

個性豊かな6つのテラスで思い思いの時間を

山頂公園の魅力は、ただ景色を眺めるだけではありません。園内にはそれぞれ趣の異なる6つのテラスが点在しており、カフェでくつろいだり、ソファで寝転がったりと、思い思いの時間を過ごすことができます。

特に人気なのが、三方五湖側に位置する「五湖テラス」。丸いソファに身を預け、空と湖と一体になるような感覚を味わえます。また、山頂は日差しが強いこともしばしばですが、無料でレンタルできるカラフルな傘が用意されているのも嬉しいポイント。

青い空と湖を背景にこの傘をさせば、誰でも簡単にSNS映えする一枚が撮影できます。

絶景を眺めながら「天空の足湯」で至福のひととき

景色とともにリラックスしたい方は、「天空の足湯」へ。三方五湖と日本海を一度に望める特等席で、温かいお湯に足を浸せば、日々の疲れも吹き飛ぶほどの心地よさ。まさに至福のひとときです。

天狗伝説の「かわらけ投げ」で願掛け体験

旅の思い出に挑戦したいのが「かわらけ投げ」。素焼きの皿に願い事を書き、湖に向かって力いっぱい投げるこの願掛けは、この地に伝わる天狗伝説に由来します。うまく投げると天狗が願いを叶えてくれるのだとか。

私も「推しのライブ当選」を力強く願って投げてきましたが、お皿が青空に吸い込まれていく様子は想像以上に爽快でした。

レインボラインは絶景を眺めるだけでなく、足湯で癒され、願掛けで盛り上がり、美しい庭園を散策する。レインボーライン山頂公園は、多彩な魅力が詰まった場所でした。

【若狭湾国定公園 三方五湖 レインボーライン山頂公園】
住所:福井県三方郡美浜町日向75-2-6
※ 山頂公園へは徒歩で入園することはできません。鉄道など公共交通機関をご利用の方はタクシー・観光タクシー・レンタカーなどをご利用ください。
公式サイト

15:30 「福井県年縞博物館」で7万年の時空旅行

レインボーラインのあとは、世界的に貴重な「年縞(ねんこう)」をテーマにした「福井県年縞博物館」へ。三方五湖の一つ、水月湖の湖底から奇跡的に発見された、7万年分もの縞模様の地層が、ここでは主役です。

年縞とは、湖底に堆積した泥が1年ごとに層となって積み重なったもので、まるで木の年輪のような縞模様を形成しています。

圧巻の45m!世界標準のものさし

館内に足を踏み入れると、全長45mにも及ぶ実物の年縞が壁一面に展示されており、そのスケールは圧巻。

三方五湖の年縞は年代測定の世界標準のものさしとして認められており、世界の考古学や地質学の研究を支える重要な存在です。

水月湖の年縞が7万年分も保存されているのは、まさに奇跡的。流れ込む大きな河川がなく、水深が深く湖底には酸素がないため生物が生息できず、さらに周囲の断層の影響で毎年少しずつ湖が沈降するという、複数の条件が偶然に重なったからこそです。

展示は映像やイラストを駆使しているためお子さんでも分かりやすく、地球の気候変動や人類の歴史を、まるでタイムトラベルしているかのように学べますよ。

【福井県年縞博物館】
住所  :福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1(縄文ロマンパーク内)
電話  :0770-45-0456
営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 :火曜日、年末年始(12月29日〜1月2日)※GW・夏休み期間は無休
料金  :一般500円、小中高生200円
所要時間:約30分〜1時間
公式サイト

17:00「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA」で夢と職人技に出会う

1日目の締めくくりは、「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA」へ。ここは、世界的ブライダルファッションデザイナー桂由美氏のドレスが並ぶ、夢のような空間です。

ミュージアムでは、豪華絢爛なドレスの数々を間近に鑑賞できるだけでなく、実際にドレスを試着して記念撮影も楽しめます。普段はなかなか着る機会のないエレガントなドレスに身を包めば、誰もがお姫様気分に。

カップルで訪れればロマンチックな思い出に、友人同士なら最高の女子旅の記念になること間違いなしです。

日本有数のブライダル衣装生産地で工場見学

ここでぜひ体験していただきたいのが、併設された工場見学。実は美浜町は、日本有数のブライダル衣装生産地として知られており、この施設では実際にウェディングドレスが製作されています。

工場見学では、熟練の職人たちが一針一針丁寧にドレスを仕立てる様子を間近で見学できます。繊細なレースの縫い付け、美しいシルエットを生み出すための緻密な計算、ビーズやスパンコールの装飾など、一着のドレスに込められた技術と情熱に圧倒されます。

ミュージアムでは、桂由美先生の等身大人形と記念撮影もできますよ。実際に先生が着用されていた衣装なのだそう。

展示と試着体験だけなら1時間ほどですが、工場見学まで含めるとじっくり2時間ほど。ファッションに興味がある方はもちろん、日本の伝統的な縫製技術やものづくりの現場に関心がある方にもおすすめのスポットです。

【YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA】
住所  :福井県三方上中郡若狭町北前川16-16-1
電話番号:0770-45-3070
営業時間:9:00〜17:00
休館日 :火曜日
料金  :1,000円
所要時間:約1〜2時間(工場見学含む)

公式サイト

18:00宿泊:漁師町の風情あふれる「旅館またべゑ」で海の幸を堪能

18時頃、1日目の締めくくりとして日向地区にある「旅館またべゑ」へ到着。「旅館またべゑ」は、舟屋が建ち並ぶ漁師町の静かな日向湖畔に佇む、風情あふれる旅館です。

宿の目の前には穏やかな日向湖が広がり、山と湖を望む景色はとても静か。喧騒から離れ、スローライフを感じられる特別な空間です。

夕食は、女将さんが市場で競り落とした新鮮な魚介を贅沢に堪能。若狭湾で獲れた旬の魚が次々と運ばれてくる様子は、まさに海の恵みそのもの。刺身の盛り合わせは、身がぷりぷりとして甘みがあり、絶品でした。

その他に、煮魚、焼き魚、素揚げとさまざまな調理方法でお魚を存分に堪能しました。ふっくらと炊き上げられた煮魚は優しい甘辛さが染み込み、香ばしく焼き上げられた焼き魚は皮目のパリッとした食感が楽しく、カラッと揚がった素揚げは魚の旨味がギュッと凝縮されており、最後まで飽きることなく楽しめました。

満天の星空に感動

食事のあとは、静かな漁師町を少しおさんぽ。街灯の少ない日向地区は、夜になると満天の星空が広がります。

都会では決して見られない、無数の星が輝く夜空に思わず立ち止まってしまうほど。波の音だけが聞こえる静寂の中、星を眺める時間は、日常を忘れさせてくれる贅沢なひとときでした。

朝は目の前に広がる海で爽やかな目覚め

翌朝、目覚めると目の前には穏やかな日向湖が広がっていました。朝日に照らされてきらめく湖面を眺めながら深呼吸すれば、清々しい空気が体中に満ちていきます。こんなにも気持ちの良い朝を迎えられるのは、海辺の宿ならではの醍醐味です。

2022年12月には、ベッドルームと自転車のメンテナンスにも使える多目的ルームが新設され、サイクリング旅行者にも人気。

日向湖を眺めながらのBBQも可能なので、夏には家族やグループでの滞在にもおすすめです。

【旅館またべゑ】
住所:福井県三方郡美浜町日向47-51
電話:0770-32-0461
チェックイン:15:00 / チェックアウト:9:30
駐車場:あり
公式サイト

【2日目】三方五湖の魅力にふれる!

10:00 “日本初の再生可能エネルギーで動く遊覧船”「電池推進遊覧船」クルーズ

2日目の朝は、「美浜町レイクセンター」からスタート。美浜町レイクセンターは三方五湖エリアの新しい観光拠点として、三方五湖の一つ久々子湖(くぐしこ)の湖畔に2023年4月12日にオープンした施設です。

美浜町レイクセンターでは、「電池推進遊覧船」でクルーズを楽しめるほか、電動アシスト付きのレンタサイクルで湖岸沿いの道からも景色を堪能できます。

まずは、国内で初めて再生可能エネルギーを利用して航行する「電池推進遊覧船」のクルーズへ。

電池推進遊覧船は、太陽光で発電した電気で静かに進みます。コースは、美浜町のレイクセンターがある久々子湖を出発し、浦見川を進んで水月湖の中心部を一周したのち、再びレイクセンターへ戻るルートです。

乗船時に渡された「三方五湖」で見られる野鳥たちのシートを見ながら鳥たちを観察。

エンジン音がまったくしないため、聞こえてくるのは波の音、鳥の声、そして心地よい風の音だけ。自然そのものが奏でるBGMに包まれながら、穏やかな湖上の時間を過ごせます。

特に印象的なのは、江戸時代に人の手で開かれたという「浦見川」を通過する瞬間。幅わずか7.2mの細い水路を進むと、両岸の緑が水面に映り込み、まるで物語の中に入り込んだような幻想的な景色が広がります。

三方五湖はどこを切り取っても美しく、神秘的です。自然と一体になるような、心癒される40分間のクルーズにぜひ身を委ねてみてください。

【美浜町レイクセンター】
住所:福井県三方郡美浜町早瀬24-4-1
電話番号:0770-47-5960
料金:大人(中学生以上)1,980円、小人(小学生)990円、未就学児無料
所要時間:約40分
休航日:水曜、年末年始

公式サイト

※運航時刻は公式サイトをご確認ください。

11:30 レンタサイクルで三方五湖をサイクリング

旅の締めくくりは、レンタサイクルで早瀬エリアと三方五湖をめぐるサイクリングへGO!
美浜町レイクセンターを出発して、久々子湖、日向湖、水月湖の3つの湖を中心に、約1.5時間ほどの湖周遊コースを楽しみます。

電動アシスト付自転車なので、自転車初心者の方も安心です。

湖沿いの道は、走るたびに景色が変わるのが楽しく、漁師町の舟屋や水面に映る山並みを眺めながら進むと、まるで湖と一体になったような感覚になります。

湖からの爽やかな風を感じるたびに、思わず「最高〜!」と叫びたくなる気持ちよさがあります。

個性豊かな「五つの湖」の魅力

三方五湖の魅力は、湖ごとにまったく異なる特徴を持っていること。それぞれの湖の違いを感じながら巡るのも楽しいポイントです。

久々子湖:穏やかでのんびりした雰囲気。湖面が静かで、サイクリング初心者でも走りやすいエリアです。湖畔には釣り人の姿もあり、のどかな時間が流れています。

日向湖:静かで落ち着いた入り江が美しい湖。日本海とつながっているため、海水と淡水が混じり合う汽水湖で、独特の生態系を育んでいます。入り組んだ湖岸線が、走るたびに新しい景色を見せてくれます。

水月湖:思わず息をのむほど透明感のあるブルーが印象的。「年縞」が採取されたことでも有名なこの湖は、深い歴史を秘めた神秘的な美しさがあります。湖面に映る空と山々のコントラストは、写真に収めずにはいられません。

菅湖:三方五湖の中で最も小さく、ひっそりと佇む隠れ家的な存在。周囲を山に囲まれていて、静寂に包まれた空間が広がっています。

三方湖:五つの湖の中で最も大きく、開放感たっぷり。広々とした湖面と、遠くに見える山並みが織りなす雄大な景色は、まさに若狭湾エリアの自然の豊かさを象徴しています。釣りやカヌーなどのアクティビティも盛んで、自然を満喫したい人にぴったりです。

湖沿いのサイクリングロードは整備されていて走りやすく、適度なアップダウンもあるので、走りごたえも十分。途中で立ち止まって景色を眺めたり、写真を撮ったり、自分のペースで楽しめるのも嬉しいポイントです。

風を切って走る爽快感と、刻々と変わる湖の表情。そして時折見える漁師町の暮らしの風景。自転車だからこそ感じられる、五感をフルに使った体験が、旅の思い出をさらに特別なものにしてくれました。

もっとディープに楽しみたいアクティブ派なら、湖全体をめぐる約4時間のフルコースに挑戦するのもおすすめ。きっと、もっとたくさんの絶景に出会えるはずです。

若狭湾に来たら、この爽快感、ぜひ味わってみてください!

【サイクリング・三方五湖めぐり】
レンタサイクル料金: 800円
公式サイト

今回は1泊2日で楽しめる若狭・美浜エリアをご紹介しました。美浜町は、絶景スポットや文化体験、新鮮な海の幸、アクティビティまで、多彩な魅力が詰まっています。

家族連れなら自然体験や博物館での学び、カップルなら絶景巡りやドレス体験で思い出づくり、自然や文化が好きな方にはサイクリングや酒蔵巡りがおすすめです。

 

スポット詳細

問い合わせ先
若狭美浜観光協会
電話番号:0770-32-0222
公式サイト

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