大須でキューバサンドのテイクアウト店として人気だった「おがわさんのサンド」。現在は名古屋市西区浄心のレトロ空間で「喫茶スモリバ」として雰囲気も一新。メニューもさらにパワーアップしています。
今回はキューバサンドをはじめとした食事メニューや、自分でカスタマイズしてつくるクリームソーダなど、個性あふれる空間もあわせてご紹介します。
目次
大須の「おがわさんのサンド」から移転
スナックを改装して「喫茶スモリバ」としてOPEN
「喫茶スモリバ」が現在の名古屋市西区浄心に移転したのは2022年3月。以前は大須でキューバサンドのテイクアウト専門店「おがわさんのサンド」として営業していました。
大須の店舗は3坪ほどの小さなお店でしたが手狭になったため、10〜15坪ほどの規模のお店を探していたところ、現在のお店の空きがあったそう。
もともとスナックだったお店を居抜きで、壁紙やカウンター、床など一部をリノベーション。スナックの面影も残したままの、昭和感が残るレトロ空間に。
さらに店内のあちこちには、オーナー夫妻が大好きだというグレムリンやETのキャラクターグッズがたくさん!店主の ”好き” をふんだんに盛り込んだお店です。
キューバサンド誕生のきっかけは
映画のワンシーン
お店の看板メニュー「キューバサンド」。キューバサンドとは、バゲットのようなパンにローストポークやチーズ、ハム、ピクルスなどをサンドして、パンにバターを塗ってサンドイッチプレスで焼いたもの。
カリッとしたパンの歯ごたえと、酸味の効いたピクルスがアクセントになり、食べ応えも十分!熱々はもちろん美味しいですが、冷えてもおいしいのが魅力!
そんなキューバサンド誕生のきっかけは、「シェフ」という映画だったそう。オーナーの優希さんが、その映画のワンシーンにキューバサンドが出てきたのを見て「自分たちもオリジナルを作りたい!」というのがはじまりだったそう。
現在では遠方からも足を運ぶお客様もいるほど、スモリバのキューバサンドは不動の人気メニューとなっています。
ちなみに「スモリバ」という店名の由来は、オーナー夫妻の名前の「小川=small river(スモールリバー)」を略してスモリバだそう。
そして可愛らしいお店のキャラクターは、飼っている犬のチワワがモデルで、まわりの太陽をデザインした光は、ここにきたら元気になったり、食べてパワーアップして帰ってもらいたい……という想いが込められているそうです。
女性に人気の野菜たっぷりの
「スモリバサンド」やお食事メニューも充実!
では、さっそくお店の人気メニューをいくつかご紹介します。
まずは冒頭でもご紹介したお店の看板メニュー「キューバサンド」。お肉(ポーク・チキン)をライムやオレンジなど6種類のスパイスを独自配合した柑橘系のマリネ液に2日間漬け込み、低温でじっくり2時間焼きます。しっとり柔らかい食感と、チーズとピクルスとのバランスが絶妙なコンビネーションに。
プレスする前に、たっぷりバターをパンに塗って焼くのもキューバサンドの特徴。バターの香ばしさとカリっとした食感、そして酸味の効いたピクルスもいいアクセントに!
●ポークキューバサンド(自家製ローストポーク、チーズ、ピクルス) M800円
●チキンキューバサンド(自家製スパイスチキン、チーズ、ピクルス) M800円
そしてキューバサンドに続いて人気なのが「スモリバサンド」。キューバサンドには野菜は入っていませんが、スモリバサンドにはレタスやトマトが入っているオリジナルのサンド。
またパンはプレスではなく、オーブンで焼いていています。
スモリバサンドのお肉はキューバサンドと同じお肉で、スパイスの効いたお肉にオリジナル照り焼きソースとマヨネーズが絶妙なハーモニーで、クセになる美味しさ。野菜もたっぷりなので女性にも人気の一品です。
●ポークスモリバサンド(照り焼き味のポーク、トマト、レタス、マヨ)M700円/S400円
●チキンスモリバサンド(照り焼き味のポーク、トマト、レタス、マヨ)M700円/S400円
●ホットドッグ(無添加ソーセージ、レタス、マヨ) M700円/S400円 ほか
さきほどの定番のサンドイッチのほか、オススメメニューは2週間ごとに変わる「期間限定バケットランチ/1,000円〜」。その期間でしか食べられないサンドイッチのほか、サラダ・自家製デリ・わかめスープが付いたプレートランチです。
訪問時は「梅ダレ大葉豚しゃぶサンド」で、手作りの梅ダレと味噌をペーストした冷たい豚しゃぶをサンド。そのほか、プレートランチにはタコスやカレー、ナポリタンなどからも選べますよ!
そのほか、小麦粉や動物性食品を使わないルーと10種類以上のスパイスでつくるこだわりのカレーをはじめ、無添加ソーセージをつかったナポリタンなど、体にも優しいお食事メニューも新たに登場。
中でも人気なのが「タコちゃんライス 950円(写真)」。ほどよいスパイスの自家製チリミートに、目玉焼き、レタス、トマトを崩しながら食べる絶妙のハーモニーもクセになる一品です。
焙煎所で仕入れるこだわりコーヒーから
自分でカスタマイズするクリームソーダも人気!
焙煎所のこだわりコーヒー
次はドリンクの紹介です。
スモリバのブレンドコーヒー(H/I500円)は、バランスのよいマイルドな飲みやすさ。そのままでも、各種サンドウィッチにもベストマッチ。
コーヒー豆はオーナーの知り合いが営業する、名古屋市南区の「スーズ※」というお店で自家焙煎した豆を使用。注文後に豆をひくので香りもしっかり楽しめます。
※喫茶スーズ焙煎所:https://suuscoffee.com/
そして思わず目に止まるのがミルクピッチャー。かわいい鶏の形をしたピッチャーもレトロ感を演出してくれていて、癒やしの時間をあと押ししてくれそうですね。
自分でカスタマイズするクリームソーダ
さらにお店の人気メニューのひとつが「自分でつくるクリームソーダ」。まずはカウンターに設置してある、この注文票に記入していきます。
次にグラスのサイズと柄を選びます。絵柄があるものか、無地か。そのあと、トッピングとクリームソーダの色(あか or あお or みどり)を決めます。
最後にコースターを選びます。コースターまで選べるなんて面白いですよね!形や素材、デザインもさまざまでどれにするか迷います。
全部決まったらいざ注文!今回頼んだのは、絵柄グラスのLサイズ、トッピングはさくらんぼ、青のソーダでコースターはレコード盤にしました!
でも出てきたのは白いソーダ?!あお(青)を頼んだのに?!よく見ると、青い液が入ったピッチャーが……。
そう、色づけは自分で好きなだけグラスに注いでいくスタイル。徐々に変わるグラデーションも楽しい!
全部入れたら完成です!ちなみに「あお」は、ハワイアンブルーの味です。このビジュアルも昭和感漂いますよね。
やりたいことがたくさん!
将来はヴィーガン料理も作っていきたい
スモリバはご夫婦で切り盛りされていますが、今回はオーナーご夫妻の奥様・小川優希さんに、お店のことについていろいろとお話を伺いました。
– 大須からかなり離れた場所での移転ですが、お客様など不安はなかったですか?
小川さん:「コロナ禍のときに移転したんですが、ちょうど探していた規模の広さの物件だったし、お客様も大須に通ってた方がわざわざ来て下さったり、通ってたお客様の家が近くだったりで、こちらにも足を運んでもらっていてありがたいです」
– スナックを改装したお店に驚きました。
小川さん:「レトロが流行る前からもともと純喫茶が好きで、変わり者のふたりなので普通を選ばなかったんです(笑)。最初は気取っておしゃれにしていたんですが、途中から壁紙をピンクにしたり、おもちゃを置いたりしていくようになり、自分たちの好きなようになっていきました(笑)」
– 今後の夢などはありますか?
小川さん:「映画の中ではキッチンカーでいろいろ回ってるんですが、今後は自分たちも外に出て行く活動にも力を入れたいと思っていて、”なやばし夜イチ”※にも毎月出店させてもらったり、11月・12月に ”ソーシャルタワーマーケット”※にも出店予定です」
そんな優希さんですが、実は学生時代にスピードスケートをされていたり、卒業後もスポーツジムで就職。そこで健康にも興味がわき、食にもつながったそう。
「今後はヴィーガン料理にもチャレンジしていきたい」とやりたいことが山ほどあると話す優希さん。チャレンジ精神旺盛で、今後のメニューにも期待したいですね。
※なやばし夜イチ:http://natsu1yoichi.blog133.fc2.com/
※ソーシャルタワーマーケット:https://socialtower.jp/