名古屋を代表するカフェの名店「Café de Lyon」が手掛ける、「リオン菓子店」が大須にオープン!「10年、20年後に来ても変わらない店にしたい」と語るオーナー・岸本さんの想いが詰まった新店には、内装からメニュー、食器までこだわりが満載!
9月に2店舗連続でオープンした「カフェ ド リオン 大須」「parfait de ruelle」の情報もご紹介します!
※2022年8月取材時の情報です。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
「Café de Lyon」新店がオープン!
カフェの名店「Café de Lyon」が手掛ける、「リオン菓子店」が大須に7月にオープン!パフェはもちろん、「Café de Lyon」が以前から力を入れている、シフォンケーキやパイなど焼き菓子が豊富に並びます。
アンティークな雰囲気が漂う扉を開け、一歩足を踏み入れた先に広がる世界は、まるで「フランス」。フランスの街・リオンが店名の由来となっている「Café de Lyon」ですが、「リオン菓子店」は「Café de Lyon」が展開する他店舗に比べて、“フランス濃度”が圧倒的に濃い!そこで、オーナー・岸本さんに“濃度の秘密”についてインタビュー!
“フランス”をそのまま持ってきた
―他店舗に比べて“フランス濃度”が高い印象を受けます。
岸本さん:「どの店舗も熱い想いをもって手掛けていますが、「リオン菓子店」は、“ここは手を抜いておこう”というような作業バランスは考えずに、“できるだけのことを全部やってみよう!”という思いで、長い時間と手間を懸けて作りました」
―なぜ、それほどの熱量が込められたのですか?
岸本さん:「皆様のおかげで「Café de Lyon」は本店を含め、3店舗オープンさせていただくことができました。でも、“Café de Lyon=パフェ”という印象が強くなってしまう状況を変えたい気持ちが少しありました。もともとフランスでカフェの勉強をしており、自分の想いはフランスにあると日々感じていました。なので、次にオープンするお店は「フランス風」ではなく、「ここはフランスですよ」と言えるような、フランスを日本にそのまま持ってきたようなお店を作りたいと思ったんです」
―そのお店が「リオン菓子店」なんですね!
岸本さん:「はい!“やるからには、できるだけのことを全てやりたい!”と思って、メニュー、物件選び、壁の色、食器などすべてにこだわりました。「リオン菓子店」は、“フランスのアンティークショップ”がテーマ。物件も「アンティークショップ」をイメージしていたので、知っている不動産屋さんぜんぶに連絡して、コンセプトを説明して、候補でいただいた物件はすべて自分の足で歩いて見に行きました。半年くらい色々な場所を内見して、やっとこの物件に巡り会えたんです」
ー店内のメインカラーも珍しい色合いですね。
岸本さん:「メインカラーには、グレイッシュブルーを使用しています。グレイッシュブルーのなかにも濃淡の種類が色々あって、“ああでもない、こうでもない”と、この色味に決まるまで長く時間がかかりました(笑)」
―器やカトラリーもとても可愛らしいです!
岸本さん:「今年の春、フランスに行ったとき、蚤の市を廻って買い付けてきました。焼き菓子のディスプレイに使用しているお皿も、フランスの蚤の市で購入したものを使用しています。実は、すべて私が10年以上かけて蚤の市で買いためてきたコレクションなんです」
10年20年後も変わらないお店が目標
焼き菓子・クロワッサンはすべて手作り!
―焼き菓子がとても豊富ですね!
岸本さん:「置いているものは、すべて手作りです。添加物や防腐剤を一切使用しておらず、日持ちがしないので、毎日焼いて出す、焼いて出す、を繰り返しています。
レモンケーキやオレンジケーキも毎朝焼いているので、できれば購入したその日に食べていただけたら嬉しいです。クロワッサンも毎朝このお店で焼いているんですよ」
―このクロワッサンをいただける朝食メニューがあると聞きました!
岸本さん:「「パリの朝ごはんセット」ですね!フランス人が実際に食べている朝食を再現したメニューで、朝焼きのクロワッサンに生のフルーツヨーグルト、自家製ジャム、サラダが楽しめます。サラダに使用しているハムにもこだわっていて、鳥取県のブランドハム「大山ハム」を使用しています」
ーこのボリュームで780円はかなりお手頃です!
岸本さん:「“朝ごはん”と名付けたからには、1,000円は超えられない。ドリンクも好きなものを選んでいただきたいので、この値段設定にしました」
紅茶は「TWG」を使用していて、200種類ある茶葉からお店に合う4種類をセレクトしています。提供できるよう、「TWG」の日本本社に直接交渉に伺ったんですよ(笑)」
―すごい行動力です!なぜそこまで、値段や内容にこだわるのですか?
岸本さん:「この店は、10年、20年後に来ても変わらないお店にしたいんです。パッと流行るために、“インスタ映えするためだけ”のメニューは提供したくなくて。何よりも、お客さまが召し上がったときどう感じるか?を中心に、メニュー内容や価格を考えています。海外に気軽に行けないご時世だからこそ、このお店でフランス気分を味わっていただいて、今日も一日頑張れる!と思っていただきたい。そのためには、ちょっと休憩したい時に入れる価格帯のお店じゃないといけないと思ったので、価格設定についてはかなり頑張っています(笑)」
こだわり満載!「フレンチパルフェ」
パリ、サンルイ島にある歴史深いパフェをリオン風に再現した「フレンチパルフェ」。「ももとフランボターズ」や「シャインマスカットといちじく」、「シャインマスカットと梨」など季節に合わせたラインナップが魅力!
―「フレンチパルフェ」のこだわりを教えてください!
岸本さん:「フランス・パリに行くと必ず食べていたカフェのパフェをオマージュ。フルーツは「Café de Lyon」のこだわりで、すべて季節の生フルーツを使用しています。アイスはすべて自家製で3種類盛り付けていて、フレーバーもパフェの内容によって変えています。「TWG」の紅茶を使用したジュレもポイントです」
チュイルでアイスや生クリームをすくいながら、食べるのもオススメ!ちょうどよい薄さと堅さ、カーブを求めて、100回くらい試作しました。このチュイルだけを「焼き菓子」としても販売していて、最後に買って行かれるお客さんも多いんですよ」
贅沢チョコを使用したスイーツ
「プロフィットロース オ ショコラ」も絶品!
パリ左岸のビストロのデザート、プロフィットロールを再現したスイーツ。バローナチョコレートを贅沢に使用した温かいチョコレートを、自家製アイスを詰めたシューにたっぷりかけていただきます。フルールドセルとナッツをミックスしたトッピングも!
―「プロフィットロース オ ショコラ」というスイーツは、初めて見ました!
岸本さん:「あまり日本では見かけないスイーツだと思います。フランスのビストロに行くと最後に出てくるデザートなので、カフェでメニューとして提供しているお店は珍しいと思います。フランスでは、ここまで質の良いチョコレートは使わないんですが、この店で提供するからには良いチョコレートを使いたくて、バローナチョコレートを選びました。
シューは焼きたてで、自家製のバニラビーンズ入りのアイスクリームを詰めています」
家具の配置にもこだわりあり!
―店内のほとんどの家具が横座りで置かれていますね。
岸本さん:「フランスのカフェって、ほとんどが横座りで、イスは道路側に向いていることが多いんです。日本人は対面で縦に座るけれど、横に座るからこそ生まれる親密な距離感もフランスのカフェ文化のひとつ。隣の人と自然と話しているような空気感も含めて、フランスを感じてほしいなと思っています」
9月に新店舗が2店連続でオープン!
―「リオン菓子店」のこれからが楽しみです!
岸本さん:「このお店のオープンは、こんなご時世だからこそ、雇用の場を作りたいという想いもありました。「Café de Lyon」オープンから14年ほど走り続けてきた今、これからは若い世代の方々に道を拓く仕事もしていきたいと思っています。そのはじまりとして、9月には「Café de Lyon」の新店舗を大須に2店舗オープンするんです」
―2店舗もですか!?
岸本さん:「はい!2店舗とも「Café de Lyon」で働いてきた子達が独立して、切り盛りをしていきます。良かったら、このあと見ていってください♪」
―ありがとうございます!