京都・東山、清水寺まですぐのロケーションにある「ザ・ホテル青龍 京都清水」。
なんとこのホテル、昭和8年に建てられた元小学校を保存・活用し数年かけコンバージョン、往時の姿をそのままに残したヘリテージホテルなんです。ホテルコンセプトは『記憶を刻み、未来へつなぐ』。館内のいたるところに小学校時代の面影を残し、居ながらにして語り継がれてきた歴史・文化が体感できます。
当時の意匠を活かしたクラシカルな内装はもちろん、京都の食材を活かしたレストラン、法観寺「八坂の塔」を眺めながらゆったりと過ごせるゲストラウンジなど、魅力が満載。
今回編集部は実際に「ザ・ホテル青龍 京都清水」に宿泊してきました。たっぷりとレポートしたいと思います!
※ヘリテージ:遺産
目次
長年地域に愛されてきた小学校が
唯一無二のホテルに!
京都・東山の山腹、世界文化遺産「清水寺」から徒歩8分という場所に位置する「ザ・ホテル青龍 京都清水」。
徒歩で京都観光が堪能できるというのも、大きな魅力のひとつ。一部の客室やゲストラウンジからは、京都東山のシンボルでもある法観寺「八坂の塔」を望めます。
「ザ・ホテル青龍 京都清水」の1番の特徴は、元小学校を保存・活用した唯一無二のヘリテージホテルということ。
明治2年に日本ではじめて誕生した番組小学校のひとつ「下京第二十七番組小学校」として開校し、昭和8年に移転新築された「元清水小学校」の校舎を活用して建てられました。
モダンで画期的な鉄筋コンクリート校舎をもつ小学校が次々と竣工した当時。その中でも外「元清水小学校」は、外観の装飾、内装デザインに唯一無二の特徴をもつ建築として評価された学校のひとつでした。
生徒たちが元気に走り回っていた校庭は、パブリックに開放されたガーデンへと生まれ変わりました。新設された部分は、校舎の影のようになるようダークトーンで統一されています。
印象的な大階段も石材は貼り替えられていますが、現在も当時のままの姿で残されています。
チェックイン後、スタッフさんにホテル内を案内していただきました。
館内のいたるところに小学校時代の面影を残し、まるで博物館や観光スポットを訪れたような感覚に。
昇降口やダストシュートなど当時の姿を残しつつも、ホテルのクラシカルな雰囲気とマッチしています。子供の頃に通っていた小学校が、こんな素敵な姿に生まれ変わったら嬉しいですよね。同窓会で利用される卒業生の方も多いのだとか。
ホテル内各所には京都にゆかりのある作家さんを中心に、アート作品が展示されています。作品の中には、敢えて作品名が記載されていないのも特徴。「これはどんな意味が込められているのかな」とアート作品を巡るのも楽しいですよ!
全48室の多彩なゲストルーム
客室数は48室あり、シンプルモダンな15種類の内装から選べます。
その中でも特におすすめなのが「テラスツイン」。「ザ・ホテル青龍 京都清水」ならではの恵まれた景観を一望できる、特別な一室です。
既存棟改修客室は校舎のクラシカルな建築を引き立てるため、敢えてシンプルなデザインに。印象的な梁など、既存校舎の構造を継承しています。元教室なので天井が高くて開放的!
京都の老舗日本茶専門店「一保堂茶舗」の玉露やほうじ茶などに加え、ミニバーや冷蔵庫内のアルコール類を含めたドリンクは、すべて無料。ゆったりおこもりステイも堪能できますよ。
「ゲストラウンジ」でひと休み
夕食まで少し時間があるな〜ということで、宿泊者限定で利用できる「ゲストラウンジ」へ。全面ガラス張りの開放的な空間からは、四季折々の自然と共に重要文化財に指定されている「八坂の塔」が望めます。
軽食やアルコールを含むドリンクが無料で楽しめます。八ツ橋や湯葉を使った軽食など、京都を感じられるメニューも。
自分の好みに合う茶碗を選んで抹茶を点てたり、好きな豆を挽いてコーヒーを淹れたりと、体験コーナーも充実。
せっかく京都に来たのなら!ということで、抹茶を点ててみることに。スタッフさんが丁寧に教えてくれるので、初めてでも安心。
「八坂の塔」を眺めながらの抹茶タイムは格別でした。春には桜、秋には紅葉が楽しめるそうですよ!
宮川町舞妓によるイベントを定期開催
「ゲストラウンジ」では、本物の文化に触れられる体験として、宮川町の舞妓さんを招いた宿泊者限定イベントを開催しています。(毎週木曜日)
お茶屋は「一見さんお断り」の文化があることからも出会える機会は多くはないと言われています。普段なかなか見ることのできない優美な舞を間近で鑑賞できるスペシャルなイベントです。
イベント後半では、舞妓さんとの写真撮影や、着物・髪飾り・花街でのしきたりなど、直接舞妓さんとお話ができる時間も。京都旅行の思い出になること間違いなし!
夜風が気持ち良いルーフトップバー
「K36 The Bar & Rooftop」
夕暮れ時におすすめなのが、ホテル4階にあるルーフトップバー「K36 Rooftop」。京都市街が一望出来る360度のパノラマビューが楽しめます。
八坂の塔を眺めながらいただくカクテルは格別。高台にあるので、夜風がとても気持ちよかったです。
【K36 The Bar & Rooftop】
https://stillfoods.com/k36/
夜には建物がライトアップされ、昼間とはまた違った雰囲気が味わえます。旧校舎部分が浮かび上がるように照らされ、思わず見惚れてしまうほどの美しさ。
デュカス・パリが監修する
「ブノワ 京都」でディナータイム
ディナーは敷地内別棟にある「ブノワ 京都」へ。世界各地でミシュランの星付きレストランを展開するデュカス・パリが監修するレストランです。
100年以上にわたってパリの人々に愛される老舗「ブノワ」。2005年よりデュカス・パリがこのビストロを受け継ぎ、伝統ある店に新風を吹き込むと同時に、そのエスプリを東京、ニューヨーク、そして京都にも広げました。
京都の旬の食材を取り入れたメニューや、ブノワ自慢のフランス伝統料理などからお好みの一皿を選んで仕立てるプリフィックスコーススタイル。アラカルトメニューも充実しています。
前菜は好きなメニューを2種類チョイス可能。季節のメニューは「熊本県産白いトウモロコシの冷たいヴルーテ 仔牛タンのクロケット」。白トウモロコシの甘さが広がる冷製スープです。2種類のトウモロコシが合わさり、濃厚な味わい。
メインは魚料理や肉料理のほか、オマール海老のサラダや京野菜を使ったメニューも!好みや気分に合わせて自由に選べるのがプリフィックスコースの魅力です。
デザートもミルフィーユ、アフォガード、クリームキャラメルなど種類が豊富。
中でもおすすめなのが「プロフィットロール」です。ディプロマットクリームやバニラアイスをサンドしたパータシューに、ル・ショコラ・アラン・デュカスチョコレートの温かいソースをたっぷりとかけて味わう贅沢な一品。コーヒーとの相性が抜群でした。
焼きたてのマドレーヌも!お土産として販売しているくらい人気のメニューです。
「ブノワ 京都」は宿泊者以外も利用可能なので、京都ならではのビストロを味わってみてください。ランチやアフタヌーンティーもありますよ!
【ブノワ 京都】
https://www.benoit-kyoto.com/
「プライベートバス」でゆったりリフレッシュ
ホテル内には京都にまつわる”桜”、”山鳩”、”清水”と名付けられたプライベートバスが全3室あります。天井高が3m以上あり、とっても開放的!
休憩スペースも広々としているので、ゆったりとリフレッシュできます。祇園エリアにいるという事を忘れてしまうくらいの静かな空間。今回は朝に利用させていただきましたが、最高な朝のスタートになりました。
【プライベートバス】
https://www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/privatebath/
メインが選べる!
コース仕立てのモーニング
朝食は元講堂から生まれ変わったレストラン「restaurant library the hotel seiryu」で。1,100冊もの書籍が並ぶ、図書館を彷彿とさせる空間です。気になる書籍は客室でゆっくり読むのもOKなのだとか。
シェフオリジナルの卵料理やそば粉のガレット、パンケーキなど洋風メニューをはじめ、日本料理を得意とするシェフによる「しば漬け入りリゾット」や「京の和朝食」や「京の朝鍋」など和食メニューも充実しています。
まずはスターターから。冷製茶碗蒸し、トウモロコシのスープなど、朝の身体をすっと起こしてくれる優しい味わい。
今回は「京の和朝食」と「京の朝鍋」をチョイス!訪れた時期は、旬のハモを使ったメニューでした。京都で朝から本格的な和食が味わえるのは、うれしいですよね。
天気の良い日にはテラスでも朝食が楽しめますよ!
今回は、「ザ・ホテル青龍 京都清水」の宿泊レポートをお届けしました。
当時の意匠を活かしたクラシカルな内装はもちろん、京都の食材を活かしたレストラン、「八坂の塔」を眺めながらゆったりと過ごせるゲストラウンジ、京都ならではのビストロ、完全個室のプライベートバスなど、館内の施設も充実しています。徒歩で京都観光が堪能できるというのも、大きな魅力のひとつ。
「ザ・ホテル青龍 京都清水」でノスタルジックな京都時間を過ごしてみませんか?