地下鉄「東別院」駅から徒歩15分の場所に位置する、名古屋市昭和区にあるパン屋「SIBERIA(シベリア)」。2019年12月にオープンして以来、地元の人はもちろん、県内外から多くのファンが足繁く通います。
「SIBERIA」のパンの魅力や素敵な店内などのこだわりを伺いました。
目次
大きな窓とアンティークの椅子が目印
大通りに面したレンガ調のビル1階にあるSIBERIA。看板が一切なく、大きな窓とアンティークの椅子2脚が目印のパン屋さんです。
店内に足を運ぶと大きなカウンターの上に、たくさんのパンがずらりと並びます。常時30種類のパンが揃い、パンのいい香りが一面に広がります。対面販売なので、会話を楽しみながらパンが選べるのもポイントです。
スタンダードなパンやカンパーニュ、食パン、スイーツ系パンなど、豊富な種類がラインアップ。どれにしようか迷ってしまうほど!「今日はどれにしようかな」と選べる楽しさもSIBERIAならでは。
パンが大好きで独立。
こだわりと笑顔いっぱいのお店にしたい!
SIBERIAオーナーの大脇さん。2019年12月にお店を立ち上げて、ご夫妻でこちらのお店を営んでいます。パンやお店の内装についてのこだわりについてお話を伺いました。
– お店を立ち上げたきっかけを教えてください。
大脇さん:「約13年パン屋で修行を重ねて、いつかは独立したいなと夢見ていました。そしていろんなタイミングが重なり、念願だったお店をオープンしました。」
– ここの場所を決めたのは何かきっかけがあったんですか?
大脇さん:「特にないんです。というか、そもそもこのエリアのことを全く知らなかったのですが、お店の近くに公園や幼稚園、住宅がたくさんあり、良い街だなと思って。実際にお店をオープンしたら、幼稚園の送り迎えをするママさん、近所の会社で働く人など地域の人が来てくれるようになって、とても嬉しいですね。」
– SIBERIAという店名が印象的です!
大脇さん:「ありがとうございます。実は特に意味がないのですが、覚えやすい言葉印象的な言葉を探していたときにSIBERIAという言葉と出会って、これがいいかなって。」
– パンのこだわりについても教えてください。
大脇さん:「自慢のカンパーニュは、自家製酵母を使用し、フランス産小麦を使って低温で熟成しています。個人的にパンの生地はもっちりとした食感が好きなので、その食感や味わいになるようにこだわっていますね。」
– 確かにSIBERIAさんのパンはもっちり生地が多いですね。私はカンパーニュが好きなので、SIBERIAさんのカンパーニュは絶品です!
大脇さん:「私もカンパーニュが大好きなんです。食感が硬いイメージのカンパーニュを無くしたいなと思い、もっちりとした柔らかいカンパーニュに仕上げました。」
– 種類も多くて、なんと言っても具材がたくさん入っているのも魅力ですよね。
大脇さん:「ゴロッとした具材をたっぷりと詰め込んでいるのが好きなんです!食べ応えもあり、具材の美味しさも楽しめる。カンパーニュがお好き方はぜひ食べていただきたいですね。」
– カンパーニュ以外にも生地は使い分けているんですか?
大脇さん:「生地だけでも8種類オリジナルがあります。食パン生地はもちろん、柔らかいパン、惣菜パンなど、それぞれ個性をいかした生地をつくっています。」
STORE IN FACTORYで制作したカウンターがポイント
こだわりの店内
– パンもそうですが、内装もとっても素敵です!
大脇さん:「私たちもともとカフェが好きで、カフェのオーナーさんと話をするようになり、STORE IN FACTORYさんと繋がって色んな話をするようになったんです。そして、TAKE THREEの中島さんとも出会い、パンを並べるなら、絶対にSTORE IN FACTORYのオリジナルの棚に並べたら素敵だなと夫婦で話していて。THE APARTMENT STOREのカウンターにも惚れていたので、同じような雰囲気でつくりたいとお願いしました。」
– このカウンターがとても印象的で、空間にもマッチしていますね。
大脇さん:「ありがとうございます。このカウンターは、パンのトレーの幅や、パンを取る高さなど、細かな部分までサイズにこだわりました。打ち合わせを重ねてようやくカウンターができたときは感動しました。」
大脇さん:「アンティークのようなデザインでお願いしました。細部の飾りがカッコイイですよね。」
– 大きな窓から見える景色も良い感じです。
大脇さん:「ここはもともと印刷会社の事務所でした。当時は小さな引き戸でしたが、大きなオーブンが入るようにということもあり、入り口を壊して大きな窓を入れて、カッコよくつくってもらいました。フレームは鉄で仕上げています。夕方になると、パン屋の明かりが外にもれて雰囲気が良いんです。昼と夕方の表情違いも楽しんでいます。」
– 床はそのままの状態をいかしているんですか?
大脇さん:「床は剥がしてそのままの状態です。味わいがあって良いなと。天井も剥がしただけ。こだわったのは配管。ガラスを丸くくり抜いて配管を外に出しています。パンが焼き上がった時は、香りが外まで広がります。」
– パンに包装されているイラストもかわいいです!
大脇さん:「私たち夫婦をイメージして友人がイラストをつくってくれました。お客様からも好評で嬉しいです。」
– 今後の展望について教えてください。
大脇さん:「オープンして1年、お客様との近況報告がとても嬉しくて、パン屋だけど喫茶店のような感覚で“今日はこんなことがあった”とか、お子様の成長の話などを聞くのがとてもありがたいなと思っています。お喋りしながら、楽しみながらパンを選んでもらって、これからも地域密着でいきたいなと思います。」