スウェーデンの定番家庭料理6選

スウェーデン
掲載日:2023.09.08
スウェーデンの定番家庭料理6選

スウェーデン料理はIKEAの進出でほんの少しだけ日本の皆さんにも身近なものになったと思いますが、それでもあまり知られていませんよね。

スウェーデンの家庭料理は、素材の味をハーブで生かした素朴な調理法のものが多いんです。今回は、スウェーデンで定番の家庭料理をご紹介していきます。

Köttbullar|ミートボール



皆さんお馴染み、IKEAでも食べられるスウェーデンの国民食ミートボール。スウェーデンのミートボールの特徴は、日本のものよりも固めでGräddsås(クリームソース)とリンゴンベリーのジャムを添えて食べること。最初はミートボールにジャム?と思いますが、これがなかなか肉料理との相性が良いんです。

最近のGräddsåsのレシピには、スウェーデンのものでも醤油を1スプーン入れるものがほとんど。意外ですよね!このソースは生クリーム、仔牛のスープベース(コンソメなどで代用可)、バター、塩、そして醤油で味付けして作ります。ミートボール、ソース、そして三位のあるリンゴンジャムのコンビネーションが絶品です。

付け合わせはマッシュポテトが定番。お好みで茹でたジャガイモも。リンゴンジャムは日本ですとIKEAで手に入りますので試してみて下さい!

ストックホルムで一番評判の良い、美味しいミートボールや家庭料理が食べられるレストラン

Stockholms Gästabud
Österlånggatan 7, 111 31 Stockholm
https://www.instagram.com/gastabud/

ガムラスタン(旧市街)のノーベル博物館&ストックホルム宮殿からすぐ。観光途中に寄れる立地ですので、ぜひスウェーデンの家庭の味を召し上がって下さい。

Gravlax|グラヴラックス



こちらも北欧の食卓には欠かせない一品。塩、砂糖、ディルなどで漬けたサーモンです。

季節のイベントでも前菜として必ず登場します。スモークサーモンのようにスモークされておらず、もっとシンプルですがサーモンのうまみを楽しめる一品です。生のサーモンを塩、砂糖、ディルで漬け数時間から数日熟成させて作る昔ながらの料理です。

季節の行事にも、お祝いの場でも、定番の一品。このように茹でたポテトにディルを添えていただきます。

日本のご自宅でも簡単に出来ますのでレシピを紹介します。

北欧風グラヴラックス

【材料】6~8人分
生食用鮭の切り身1kg
細粒塩 大さじ4
グラニュー糖 大さじ4

以上を袋等に入れて密封し、冷蔵庫で2日ほど寝かせてからいただきます。食べるのが3日以降になる場合は味が付きすぎないように調味料を拭きとります。食べやすいサイズにカットし、お皿に盛りつける時にディルを散らしたり粗びきホワイトペッパーなどお好みで味を調節して下さい。

pytt i panna|ピッティパンナ



スウェーデンの定番の家庭料理、ピッティパンナ。こちらは「スウェーデン風お肉と野菜の炒め物」と言えば分かりやすいでしょうか。定番の材料はタマネギ、ジャガイモにお好みのお肉(またはソーセージ)を小さくサイコロ状にカットして油とバターで炒めるてお好みのスパイスで味を調えるだけ。

定番の食べ方は、出来上がったら半熟目玉焼きを上に載せて、崩しながら食べます。そしてスウェーデンでは手軽に手に入る真っ赤なビーツの酢漬けも添えて。

日本でも簡単にご自宅にある材料で作れますので、人参等、家に余っている野菜を入れて美味しく召し上がって下さい。

Smörgåstårta|スモルゴストータ

こちらもお祝いの場などでは欠かせません。定番中の定番、スモルゴストータ=サンドイッチケーキです。

スライスしたパン(ライ麦パンを使用するのがメジャーですがどんなパンでも構いません)にバター、そしてマヨネーズとサワークリームを混ぜたものを塗り、3段程に重ねてお好みの具をトッピングしていきます。メジャーなものは小エビ、ゆで卵、トマト、キャビア、レモン、きゅうり、ディル。マヨネーズとサワークリームのフィリングに、小さく刻んだタマネギとツナを混ぜ込んでも美味しいです。フィリングを塗ったパンは、少し冷蔵庫で寝かしておくとパンがしっとりとして食べやすくなります。

見た目も豪華で、お祝いの場には欠かせないスウェーデンの国民食です!

Kräft|ザリガニ



こちらもスウェーデンの夏の風物詩、サラダやパスタの具でもポピュラーなザリガニ。日本では一般的な食べ物でないのでギョッとしますが、味や触感は丁度海老とカニの間位で海老より歯ごたえがちょっとある感じで美味しいです。8月にはザリガニパーティーが行われ、スーパーやレストランに沢山のザリガニが並びます。

年中を通して、サンドイッチの具にして食べたりなど大変お馴染みの食材です。
ザリガニパーティーでは、茹でたザリガニと一緒にアルコールのSnaps(スナップス)を飲むのが伝統です。

Janssons frestelse|ヤンソンの誘惑



こちらもクリスマスやミッドサマーなどのお祝い事のテーブルに並ぶ定番料理、ヤンソンの誘惑。アンチョビの味がポイントのジャガイモのグラタンです。

作り方はジャガイモを細切りにし、バターを塗った容器に入れ、そしてその上にアンチョビとスライスしたタマネギを並べ、牛乳と生クリームとバターを注いでオーブンで焼くシンプルな国民食。パン粉をオーブンに入れる前にふり掛けます。特にクリスマス料理にはかかせません。

以上、スウェーデンの国民食ともいえる定番家庭料理6選でした。意外に日本のご家庭でも簡単に作れるものばかりですよね。スウェーデンにご旅行の際には、ぜひ本場の味を召し上がってみて下さい。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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