映画パーソナリティー松岡ひとみさんがコーディネートする人気イベント「松岡ひとみのシネマコネクション VOL.84」にて、映画『THE KILLER GOLDFISH』の舞台挨拶が開催されました。2024年に南アフリカ、スウェーデン、ロンドン、ポルトガルなどの海外映画祭で上映され、各国で高い評価を受けた話題のインディペンデント映画です。
上映後の興奮冷めやらぬ観客を前に、堤幸彦監督と森谷雄プロデューサーが登壇。堤監督は、開口一番「皆さん、何が解決してるんだろうかと思いましたよね」と観客に問いかけ、「私たちは『伏線回収粉砕同盟』です!そんなものはクソくらえだ!」と高らかに宣言し、会場を大いに盛り上げました。
目次
インド映画化計画も!?SUPER SAPIENSSの野望

左から映画パーソナリティー松岡ひとみさん、堤幸彦監督

森谷雄プロデューサー
本作は、堤監督、本広克行監督、佐藤祐市監督、森谷雄プロデューサーらが立ち上げたクリエイティブ・コミュニティ「SUPER SAPIENSS」の長編第1弾作品。
トークでは、なんとインドの VFXスタジオから「パート2に出資したい」というオファーがあったという驚きのエピソードが飛び出しました。堤監督は「次はインド映画になる予定。佐藤二朗が高速ダンスをして終わるっていうのにしたい。」と冗談を交え、「インドマネーに負けたくない名古屋のお金持ちは、ぜひ我々に出資を!」と呼びかけ、会場を沸かせました。
「SUPER SAPIENSS」は本作を皮切りに、本広監督の『かしこきもの』、佐藤監督の次回作へと続くユニバース展開が予定されており、プロデューサーの森谷雄さんは「どうやって実現させるかが今の最大の課題」と今後の展望を語りました。
撮影秘話と地元愛トーク!ディープなQ&Aセッション

左から堤幸彦監督、森谷雄プロデューサー
愛知県出身の堤監督(名古屋市)と森谷雄プロデューサー(豊橋市)ならではの地元トークも炸裂。物語の重要な舞台である「昭和塾堂」について、堤監督は「僕が学生の頃は覚王山の丘から見えたんです。あまりにも私たちの心に刻みつけられている場所で、どうしても撮影したかった」と深い思い入れを語りました。
会場からの質疑応答では、さらにディープなトークが……。
Q. 劇中で金魚を食べるシーンがありましたが、本当に食べたのですか?
少年からの純粋な質問に、堤監督は「いい質問だね!本当には絶対に食べません。あれは全部映画の“嘘”、インチキです(笑)。金魚の形をしたゼリーで作ったんだよ」と優しく回答。会場は和やかな雰囲気に包まれました。
Q. 劇中で流れていた歌声は監督自身のものですか?
「マニア中のマニアですね」と驚きつつ、堤監督は「主演の岡エリカさんとデュエットで歌っています。実は昔、中区役所ホールでライブをやったこともあるんですよ」と、かつてavexからCDデビューした“ロッカー”としての一面を明かし、会場を驚かせました。
Q. なぜおじさんばかりが狙われるのですか?
この質問に対し、堤監督は「おじさんって、社会的にどうにもイメージが良くないでしょう。かわいそうだなあと思って、ぶち殺しました」と衝撃の回答。予想外の返答に、会場からは大きな笑いが起こりました。
Q. なぜ、この映画のテーマは「金魚」なのですか?
「人間が都合よくDNAを改造してきた生物の代表が、犬や蚕、そして金魚です。絶滅したネアンデルタール人のように、もし彼らに意識があったら、相当悔しい思いをしているんじゃないか。その念が、私たちホモサピエンスにメッセージを送るとしたら……という一つの象徴なんです」と、ブラックユーモアに満ちた作品の根底に流れる壮大なテーマを真摯に語りました。
最後に、メッセージ

堤幸彦監督
最後に、堤監督は「常識破りの映画にトライしていることを伝えたい。残りの人生で、映画とはどうあるべきかを突き詰めていきたいです」と熱いメッセージを送りました。森谷雄プロデューサーも、下北沢で3ヶ月近く自らチラシを配り続けているエピソードに触れ、「“いつでも会えるプロデューサー”です。皆さんの応援は本当に心強かった」と感謝を述べました。
イベントの最後には、海外版ポスターやヨックモックの「シガール」などが当たる抽選会やサイン会も行われ、大盛況のうちに幕を閉じました。
映画『THE KILLER GOLDFISH』絶賛上映中!
映画『THE KILLER GOLDFISH』は、映像の奇才・堤幸彦監督が放つ、予測不能の“やりっぱなし”エンターテイメント。遺伝子操作によって生まれた殺人金魚が巻き起こす騒動を、ブラックユーモアと独特の世界観で描きます。伏線をあえて回収しない大胆な作風と、観る者の常識を揺さぶるストーリー展開は必見です。
あなたも物語を創る一員に!「SUPER SAPIENSS ACADEMY」で新しいエンタメ体験を
「自分たちが本当に、つくりたいものをつくれているのか?」──そんな想いを抱いた堤幸彦、本広克行、佐藤祐市の3監督と森谷雄プロデューサーが立ち上げた、超インディペンデントプロジェクト「SUPER SAPIENSS(スーパーサピエンス)」。その活動の核となるのが、オンラインコミュニティ「SUPER SAPIENSS ACADEMY(スパサピアカデミー)」です。
スパサピアカデミーは、単なるファンクラブではありません。映画やエンタメをきっかけに、世代や立場を超えて人々がつながり、語り合い、そして“なにか”を一緒に生み出すための「実験場」です。
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