緑豊かな東山公園エリアは、続々と新しいお店が生まれパン屋の激戦区としても知られています。
今回ご紹介するのは、地下鉄東山線「東山公園駅」1番出口からすぐ近くにある「BOULANGERIE SUN(ブーランジェリー・サン)」。太陽光発電の力でパンを焼く港区の「パン屋SUNtoF」に続く2号店として2022年12月にオープンし、すでに街に溶け込んでいるパン屋さんです。
目次
コンパクトな店舗のため店内への入店は3組まで。平日でもひっきりなしにお客さんが訪れ、ときには行列ができることも。
購入したパンを店前のテラス席でいただくこともできます。
都心でも「電気の力で街を活性化させたい」
郊外型の店舗「パン屋SUNtoF」に対して、マンションの1階に「BOULANGERIE SUN」はあり、スタイリッシュな印象を受けます。運営するフジサービス株式会社の代表・伊藤健太さんは、もともとベーカリー事業で多店舗展開することを視野に入れ、「電気の力で街を活性化させたい」という想いがあったそうです。
「BOULANGERIE SUN」は、屋根に太陽光パネルを設置できない都心型の店舗。2号店でも太陽光発電を使うことにこだわった伊藤さんは、CO2を排出しない再生可能エネルギー由来の電力を購入することに。その電力を使うことで、CO2フリーの環境にやさしいパン屋さんのオープンを実現しました。
コンセプトは「王道、されど特別」
「BOULANGERIE SUN」がお届けするのは、たまにしか食べられないような贅沢品でも希少な食材を使った高級品でもない、王道のパンです。「王道されど、特別」をコンセプトに、毎日食べるパンだからこそ、本当にいいものにこだわりたい。そんな願いを叶えてくれるパン屋さんです。
「パン屋SUNtoF」同様に、ベーカリー事業部の責任者である村瀬元紀さんによると、「BOULANGERIE SUN」では、より洗練された満足度の高いパン作りをしているのだとか。
例えば、「パン屋SUNtoF」で提供するクリームパンには、お水を配合して生地を練りますが、「BOULANGERIE SUN」では水を使わず牛乳だけで作っているのだそう。いつものパンをリッチに感じてもらえるように仕上げています。
村瀬さん:「高級品ではないクリームパンだけど、このクリームパンを食べるために1日仕事を頑張ろうとか。そんなお店になったらいいですね。」
店内のショーケースにうつくしく並べられたパンの数々。スタッフさんに注文していく対面販売にもこだわりを感じます。
天然酵母や厳選素材にこだわったパン
店頭に並ぶパンは70種類ほど。素材にこだわり、天然酵母やパン生地の種類に合った小麦粉を15種類の中から厳選しています。多いものでは一つの生地に3種類の小麦粉を使ったパンがあるのだそう。その生地に合わせて配合しており、口どけの良いパンに仕上げています。
BOULANGERIE SUNの人気商品
一つひとつこだわりが詰まったパンは、どれを選んでもおいしそう。村瀬さんに人気商品をお聞きしました。
2種のクリームをサンド!「クロワッサンクリームサンドカスタード」
村瀬さんおすすめ!お店の人気商品でもある「クロワッサンクリームサンドカスタード」。サクサクに焼き上げたクロワッサンに2種のクリームを贅沢にサンド。香ばしい生地ととろけるクリームが絶妙です。
発酵バターたっぷり!「あんバター」
ブリオッシュ生地に挟まれたたっぷりのバターが目を引きます。手作りのあんこと北海道産の発酵バターを存分に味わえ、あんバター好きには必見です。
ハード系の1番人気「明太フランス」
最近人気の「明太フランス」。ハード系の生地と明太子がほどよくマッチして、お酒にも合いそうです。
人気上昇中!「HIGASHIYAMAカレーパン」
東山の地名を冠したカレーパンが、じわじわ人気上昇中。ゴロゴロとした牛肉や野菜などのフィリングがたっぷり、食べ応えのある一品です。
パンと合わせて楽しみたい「ホットコーヒー」
店内には本格的なエスプレッソマシンを導入しており、ドリンクメニューも楽しめます。コーヒー豆は、スペシャルティコーヒーの中でも希少価値の高い豆を使用。メニューはほかにも、抹茶ラテやチャイティーラテなどもありましたよ。
3号店のオープンや観光農園施設の計画も
オープンから間もないにも関わらず、連日人気のBOULANGERIE SUN。今後、3号店の出店を予定しているそうです。
さらに、太陽光発電を導入したいちご狩りやカフェがある観光農園施設の運営も計画しているのだとか。農園のいちごでジャムをつくったり、お店のパンをカフェで提供することも検討しているようで、ますます楽しみが広がりそうです。