名古屋市西区にある城西エリア。都心に近い賑やかさと、下町の閑静な住宅街という側面も兼ね備えた、落ち着きのある街並みが特徴です。
浅間町駅、浄心駅から徒歩10分ほどの場所にある「古本喫茶ShowRei(ショーレイ)」。本と美味しい珈琲をゆっくりと楽しめるお店です。
今回は、古本喫茶ShowReiの魅力やお店に込められた想いについてご紹介します。
※2023年1月取材時の情報です。
目次
「古本喫茶ShowRei」とは
店内はモダンなテイスト。好きな席で好きな本を手に取ってゆったりと楽しめます。暖色の間接照明が落ち着きのある空間を演出。本に当てるライトと空間照明の光を使い分けているところも、古本喫茶ならではの工夫です。
オーナーさん得意の書を活かし、店内のPOPなど案内は達筆な筆づかいで書かれているところが印象的。メニューの紹介もすべて手書きでつづられています。
つい隅々まで読み込んでしまいました。
「自由に本を読みながら、美味しい珈琲が楽しめる」
想いがかたちになったお店
「古本喫茶ShowRei」オーナーのショウレイさん。大学の図書館に大きなカフェがあり、学生たちが自由に本を手に取り読みながら珈琲を味わう光景がとにかく印象的だったのだそう。
ショウレイさん:「日本では蔦屋書店がひとつの例としてあげられますが、「自由に本を手に取り読みながら珈琲を味わう空間を自分でも作って、多くの人に提供したい」と思いました。3年ほど前にご縁があり名古屋に来て、すっかり名古屋の文化や人に魅了されて。
いつしか大好きな名古屋に根付いた、みんなが来やすく楽しい刺激のある空間を築きたいという想いが「古本喫茶ShowRei」のはじまりです。」
店舗名”ShowRei”にも特別な想いが
名前の「古本喫茶ShowRei」の「ShowRei」は自身の名前をもとにしつつ、あえてローマ字表記にすることで「Show」の意味を込めています。
Show=見せる、表す、明らかにする。
ショウレイさん:「店名には「足を運ぶ人が共感し合い友達になること」「価値観を見せ合う空間になること」への想いを込めています。今ではその想いのとおり、地元の住民の方々をはじめ、多国籍の方まで足を運び交流を深められるような空間になっています。」
店内には手に取りたくなるたくさんの本の数々
古本喫茶ShowReiには、ビジネス書、歴史/地理、芸術、洋書などの本が取りそろえられています。お子様連れも多いことから、子供向けの絵本や子育てに関する本も。
店内のあらゆる所に本を置き、少しでも多くのお客様が本を手に取るきっかけをつくる工夫もしています。
古本喫茶ShowReiでは、普段手に取らないような本、学びのある本、新しい価値観を提供してくれる本に出会えますよ!
オーナーおすすめの本をご紹介!
オーナーのショウレイさんにおすすめの本を選んでもらいました。
おすすめ本① 木のいのち 木のこころ(西岡常一)
宮大工の職人さんが書いた作品。木も人と同じように心があり、それぞれ違う。木に寄り添い、いかに生かし育てるか、言葉にできないような手の記憶が語り口調で書かれています。ショウレイさんの人生で価値観を変えた作品だそうです。
おすすめ本② 「名古屋ルール」都会生活研究プロジェクト(名古屋チーム)
名古屋独自にある暗黙のルールを、漫画でおもしろおかしく紹介しています。「名古屋駅=メイエキ」「CD=中日ドラゴンズ」など、名古屋を知り、より名古屋を好きになるエッセンスも盛りだくさん。ショウレイさんのお気に入りの一冊です。
店内には、名古屋の歴史や文化に触れる本も数多く並んでいました。ショウレイさんの名古屋愛を感じます。
こだわりの美味しい珈琲と
本格派の台湾のお菓子
古本喫茶ShowReiのこだわりは珈琲にも。「喫茶店といえば珈琲」のイメージから、本来の喫茶店の魅力を取り入れてブラックコーヒーを主なメニューとして取り入れています。
産地豆を使ったスペシャルティーコーヒーやブルボンなどのブレンド珈琲など複数種類を用意。同じ西区にある「珈琲館 麗(うらら)」のマスターと出会い、想いを共感しあったことをきっかけに、一部の珈琲豆は「珈琲館 麗(うらら)」の豆を使っています。
コーヒー豆はその日の気分に合わせて好きなものを選べます。「良い珈琲と良い本の組み合わせを提供したい」そんな想いから、好きな本と好きな珈琲を自分でセレクトできるのは魅力的ですよね。
おすすめは、古本喫茶ShowReiおすすめの特製「ShowRei‘sPremium Coffee」。イエメン・ケニア・インドの豆をブレンドし、香ばしい香りで、飲みやすい口当たり。
ShowRei‘sPremium Coffeeは販売もしています。ギフトにもぴったり!
本格派台湾スイーツもめしあがれ
珈琲と一緒に本格的な台湾のお菓子もセットでいかがでしょうか。
お店に並んでいるお菓子は、日本にいる台湾の職人さんの手作り。パイナップルケーキを頂きましたが、酸味と甘みのバランスがちょうど良くほろっとした口溶けでした。とてもおいしく珈琲との相性も抜群です。
台湾の手作りお菓子はその他にもたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
台湾のお菓子に詳しくなくても大丈夫!メニューブックに分かりやすく説明が書いてあります。古本喫茶ShowReiではまだ出会ったことのない台湾の伝統お菓子に出会えるかもしれませんね。
モーニングやランチメニューもあるので要チェックです!
お店には無農薬野菜販売所も!
印象的だったのはお店の前に存在する24時間の無農薬野菜販売所。お店の前ではじめて目にした時は「え?!こんなところに?!」という印象でした。
清州に住んでいた際に農業の魅力にも触れたショウレイさんは、古本喫茶ShowReiで地元の兼業農家さんの育てる無農薬野菜を販売しています。
きっかけは、コロナ禍で余った野菜を古本喫茶ShowReiに置くようになったこと。最初はカウンターに野菜を並べて販売していたそうですが、来店するお客様から好評で、今は店内と店頭にも冷蔵庫を設置し、いつでも無農薬野菜が買えるスタイルになっています。
地産地消の野菜が買えるなんて素敵ですよね。食材ロスをなくすために、野菜を使ったカレーなどのランチメニューも始めています。
「古本喫茶ShowRei」は本と美味しい珈琲と
素敵な出会いができる場所
古本喫茶ShowReiは、落ち着いた空間で美味しい珈琲と本が楽しめる素敵なブックカフェ。
それだけではなく、訪れる人との会話も自然と弾む空間となっていて、私も取材時に来られていたお客様と会話がついつい盛り上がってしまいました。
オーナーのショウレイさんはとても気さくであたたかい方で、いろんなお話を聞かせていただきました。
お店では、キッズカフェのイベントや占いイベントなど、本をメインにしたイベント以外にも人との出会いのきっかけとなるようなイベントも開催しています。
詳細はInstagramをチェックしてくださいね。