もうだいぶ寒くなってきた10月も下旬にさしかかる頃、街の広場でEkologiska Grönsaker(オーガニック野菜)のマーケットが出ていたので足を運んできました。この日気温は5度と少し。もう冬の気配を感じる気候となってきました。
スウェーデンではEkologisk(オーガニック)の野菜や肉、食物への関心が大変高いので、オーガニックの商品は大変人気があります。野菜ひとつをとっても、スーパーではオーガニックのものが並ぶのも少なくありません。スウェーデン政府もまた、農薬や化学薬品を使用しないエコロジカルな(環境に調和した)農産物や食品の生産・消費を推奨しているんです。
さて、では今回のオーガニック野菜マーケット。どんなものが売っているのかご紹介していきましょう。
まずはこちら!色鮮やかなオレンジ、黄色、そしてビーツのような色をしている人参が所せましを並びます。カラフルで見た目もおいしそうですね。スウェーデンでは野菜はスーパーでもほとんどが量り売りとなっており、好きなだけ、必要なだけを皆取って購入していきます。
こちらの野菜ブースの看板には「EKOLOGISK POTATIS(オーガニックのじゃがいも)」という表示の下に「KRAV」という緑の大きなロゴが見えますが、KRAVとはスウェーデンの有機市場のプライベートラベルでEU-Organicによって要求される要件の他に、KRAVの要件に従っている必要があります。ですのでオーガニック、有機野菜として見た時にKRAV表示があればより安心、という事ですね。
こちらが表示にあったEKOLOGISK POTATIS(オーガニックのじゃがいも)の”DiTTA”という種類。”FAST” という表示のジャガイモは、オーブンで焼いたり茹でたり調理するのに大変良く合う品種のもので、スウェーデン人が一番良く食べるのがこのFASTタイプでしょう。
1キロ20クローナ、現在のレートで約250円弱です。
こちらは同じブースよりパースニップ。スウェーデンではとてもポピュラーな野菜のひとつなのですが、日本ですとそんなに見かけませんよね。こちらは人参と似た香りがあり煮込み料理に適しています。人参に似た、セリ科の野菜です。
あとこちらは真っ赤な茎が印象的なルバーブ。こちらもスウェーデンでは良く食べられますが、日本ではあまり馴染みがありませんよね?フキのような見た目のタデ科の野菜で、夏にルバーブパイにしてアイスクリームと一緒に良く食べられます。甘酸っぱい味がトレードマーク。
こちらのブースではSAFTと呼ばれる果物や花と砂糖を煮てつくったシロップや手づくりのジャムを売っています。SAFTは水や炭酸で割って飲みます。もちろん、こちらもオーガニックのものばかりが並びます。
こちらのブースには他にもカラフルなミニトマトやチリが売っていました。
こちらはドライフラワーのブース。ETERNELL BUKETT(エターナルフラワー)と書いてありますね。ドライフラワーの花束3つで100クローネ(現在のレートで約1,200円弱)、1つで40クローネ(約480円)です。
こちらは同じブースの珍しい色をしたトウモロコシ。日本では「グラスジェムコーン」や「レインボーコーン」などと呼ぶそうですね!観賞用です。
その隣には、デコレーション用のカボチャが。もうすぐハロウィンですので、今はスーパーにも沢山のデコレーション用カボチャが並んでいます。
こちらのまた別のブースでは、Munken’sというスウェーデンのオーガニックのはちみつを使ったリップバーム等を作っているメーカーの商品がズラッと並んでいました。北欧諸国の伝統的な修道院のレシピに基づいて商品は作られ、またすべてMunken’sが独自に所有する養蜂場からのはちみつで作られています。
もちろん、オーガニックなだけでなく、先に紹介したスウェーデンの有機市場のプライベートラベルKRAVの基準も満たしています。リップバームの他に、オレンジやミントなど様々なフレーバーのはちみつも販売しています。
Munken’sのホームページはこちら。
https://www.munkenshalsa.se/
そして最後に、ふとマーケットの向かいの広場を見るとそこには花屋さんのテントが。一足早く、沢山のクリスマスの飾りが地面にズラッと並べられていました。
松ぼっくりをあしらった、もみの木の葉を使ったクリスマスリース。1つ199クローナ(約2400円)です。
地面にもたくさん。クリスマスはスウェーデンで家族が一同に会する大イベントですから、ハロウィンもまだですが徐々にクリスマスグッズも見かけるようになってきました。
ちなみにマーケットの野菜や花はすべてキャッシュレスで購入が可能となっています。一番スマートなのは送金相手の電話番号を入力するだけで手軽に送金が出来るSwishです。
以上、EKOLOGISK(オーガニック)の食べ物を積極的に取り入れるスウェーデンの野菜マーケットでした。