人と人のつながりを行政がつくる。 新たなにぎわいを生む複合施設「にぎわいの森 いなべヒュッテ」

三重
掲載日:2019.09.30
人と人のつながりを行政がつくる。 新たなにぎわいを生む複合施設「にぎわいの森 いなべヒュッテ」

2019年5月18日三重県いなべ市北勢町にオープンした「にぎわいの森 いなべヒュッテ(以下にぎわいの森)」。散歩道をテーマに、フレンチやパン・スイーツなどの人気店が集結した複合施設です。地産地消にこだわったグルメやショッピングが楽しめるとあって、オープン以来大注目されています。

にぎわいの森

にぎわいの森が他の施設と大きく違うところは、市役所が運営しているという点です。いなべ市役所新庁舎に隣接しており、単なる誘客のための商業施設ではなく、農業振興や生業・就農促進・商業・観光振興・市民協働の促進など、まちづくり、ひとづくりの拠点としての役割も担っています。

今回はにぎわいの森の誕生秘話から、店舗紹介まで余すところなく魅力をお届けしていきます。

鈴鹿山脈の麓にあるにぎわいの森では、緑豊かな自然を感じながら、いなべの魅力を感じられます。

鈴鹿山脈の麓にあるにぎわいの森では、緑豊かな自然を感じながら、いなべの魅力を感じられます。

にぎわいの森

にぎわいの森があるのは、三重県北部に位置するいなべ市。名古屋から車で1時間弱と、おでかけにも好適な立地です。市庁舎に隣接された施設内には、関西、名古屋の人気店が5店舗集結しています。

いなべの魅力を伝えていくために。

いなべ市役所

いなべ市役所 企画部 政策課の一橋さん

にぎわいの森誕生のきっかけについて、いなべ市役所 企画部 政策課の一橋さんにお話を伺いました。

−にぎわいの森が誕生したきっかけはなんだったのですか?

一橋さん:「全国的にも同じ問題を抱えていると思うのですが、人口減少や少子高齢化社会がいなべ市の大きな課題になっています。どうしたら若い世代の方たちが、いなべに住み続けてくれるかな?と考えたときに、いなべの魅力を外へ発信していくことが重要だと思いました。

そこで発足したのが、「グリーンクリエイティブいなべプロジェクト」です。このプロジェクトでは、行政だけでなく、市民の方にも参加していただき、いなべがこれから先、どんな場所になっていくべきかを考えていきます。」

※グリーンクリエイティブいなべとは、いなべの豊かな自然=グリーンと定義して、都会的なものに磨き上げていく感性(=ローカルセンス)によって都会の人々を魅了するモノ・コト・トキに創りあげること(=クリエイティブ)を言います。

いなべ

名古屋からいなべ市に移住し、新規就農者として農園や食堂を営む寺園風さん

一橋さん:「平成27年からは、このグリーンクリエイティブいなべを通じて、多くの方にいなべを知っていただくPR活動を行っています。今までの行政のようにTHE!観光地っていうのを打ちだすのではなく、暮らしの中にある、もっと素朴な魅力を全面にだしていきたいと考えました。地味に感じるかもしれませんが、いなべの中にある素朴なものをテーマに情報発信をしながら、地元の方にいかに関わってもらえるか。そこを考えながら事業づくりをしています。」

いなべ

一橋さん:「そんな中で、平成31年に新市庁舎の建設が決まりました。「どうせならおもしろいことをしよう!」という声が上がり、市庁舎の敷地内にテナントを入れることを考えたんです。こうして誕生したのが「にぎわいの森 いなべヒュッテ」です。

にぎわいの森では、森を活かした「ピクニックゾーン」、いなべの環境に合わせた木々がうえられ、いなべの風土を活かした農場があり、それらに囲まれた場所に、パン屋・カフェ・フードブティックなどのお店が並びます。

各店舗は一周300mの距離で建っており、いなべの暮らしの豊かさを、店丸ごとで伝えていきます。また、商業施設としての役割だけでなく、いなべ市内のさまざまな人とつながる人づくりの場としての拠点でもあります。

今後は、にぎわいの森を拠点に誰もが主人公になれる場所、働きがい、生きがいを感じれる新しいまちづくりをしていきたいですね。」

ここからは実際ににぎわいの森の店舗をご紹介していきます!

スポット詳細

【にぎわいの森 いなべヒュッテ】
住所  :三重県いなべ市北勢町阿下喜31
定休日 :火曜(その他の休みは店舗ごとに異なります。)
電話番号:0594-86-7741(いなべ市役所 政策課)

http://www.inabe-gci.jp/ageki/index.html

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