【移転】日常にすっと溶け込むものを。岡崎市にあるセレクトショップ「MATOYA」
目次
インクの可能性を広げる
「The Toronto Ink Company(トロントインクカンパニー)」
店内に入って一際目を引いたのが、「The Toronto Ink Company(トロントインクカンパニー)」の「THE INK TEST」。2014年にJason Loganによって設立されたトロントのインクブランドでトロントで手に入るあらゆる資源を利用してインクを手づくりをされています。インクはニューヨーク・ロサンゼルス・パリ・ベルリン・日本などのアーティストにも使用されているのだとか。
的山さん:「「THE INK TEST」では、オリジナルインクとさまざまな物質や液体を混ぜることで起こる化学変化を比較しているんです。一つとして同じものがなく、まるでアート作品のようなうつくしさがあります。店頭ではインクのみの購入もできますし、THE INK TESTを額に入れて飾ってもすてきだと思います。」
トロントで活動する日本人陶芸家「Akai Ceramic Studio」
こちらは、トロントで活動する陶芸家、赤井祐介さんによって設立された「Akai Ceramic Studio」の作品。
的山さん:「僕がトロントで出会った作家さんの一人です。すべての材料をトロントで調達し、釉薬も赤井さんが独自につくりあげています。丸みのあるフォルムと独特の釉薬がシンプルながらも唯一無二の存在感を放っています。一輪挿しとして、そっと置くだけでも存在感がでると思いますよ。」
スタイリッシュな白黒のスリップウエア「十場天伸」
兵庫県神戸市郊外で作陶されている「十場天伸(じゅうばてんしん)」さんの作品。日本ではめずらしい白黒のスリップウエア※が大きな特徴です。
一見、使いにくそうみえて実はお料理との相性がいいのだとか。スタイリッシュでとてもかっこいです。
※スリップウエアとは土に水を加えたクリーム状の泥で模様を描き、釉薬をかけて焼く陶器のこと。
的山さん:「白黒のスリップウエアだけでなく、陶器に漆を塗って焼成した「胴胎漆器」と呼ばれる作品もとてもすてきですよ。十場さんは常に、さまざまな技法を取り入れており、意欲的に作陶をされています。そんなエネルギッシュさも器から感じていただけると思います。」
シンプルでうつくしい器「吉田直嗣」
ライフデザインズでも以前取材させていただいた吉田直嗣(よしだなおつぐ)さんの作品もありました。うつくしいフォルムの吉田さんの器は、料理人はもちろん、ファッションやインテリアのプロなど幅広い層に支持されています。
価値の再定義を「ろくろ舎」が生み出す漆器
福井県鯖江市で“価値の再定義”をコンセプトに、その丸物木地師の伝統技術を継承しながら新しいプロダクトを製作されている「ろくろ舎」。漆椀はモダンながらも優しさを感じるデザインで、使い込むほどにツヤが増していきます。
オリジナルプロダクト「MATOYA × rofmia」
MATOYAと美濃加茂市のレザーブランドrofmiaとの共同企画から生まれたプロダクト。石をレザーで包むことにより、日常で目にする石とは違った視点で楽んでいたきたい。という想いが込められています。
オブジェクトとして、ペーパーウェイトやブックエンドなど日常使いとしてもお使いいただけますよ。
ミニマルでモダンなジュエリー
MATOYAではジュエリーも多く扱っています。フランス語で小さなものを意味する「Studio Cosette」のジュエリー。他の人にとって小さなものでも、自分にとってかけがえのないものであって欲しいという思いが込められています。
こちらは、着ける人だけでなく、見る人の視点でもたのしめるアクセサリーを制作する「adachiyukari.」のもの。シンプルながらも、着ける人の個性を引き立たせるような魅力があります。
MATOYAは店主の的山さんが作家さん一人ひとりに対してとても敬意を持っていらっしゃるのが伝わるすてきなお店でした。今回ご紹介した以外にも多くの作家さんの作品を扱っているので、ぜひお店で直接手にとってみてくださいね。的山さんにお話を一つずつお話を伺っているだけでも、とても有意義な時間が過ごせるはずです。