「おとうふ市場 大まめ蔵」は、愛知県高浜市に本社を構える豆腐メーカー「おとうふ工房いしかわ」が手がけるショップ&レストラン。
「おとうふ工房いしかわ」で作られる商品を購入できるほか、レストランでは豆腐を使ったメニューをいただくことができます。毎月第1土曜に開催される「青空朝市」も大人気!
レストランの人気メニューから朝市の様子まで、たっぷりとご紹介します。
※2024年2月取材時の情報です。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
愛知県高浜市にある「おとうふ市場 大まめ蔵」。赤い瓦の大きな屋根が印象的なログハウス風の建物は、1階がショップ、2階がレストランとなっています。お豆腐屋さんのイラストの描かれた看板も目を引きます。
国産大豆100%の豆腐を作る、
こだわりの豆腐メーカー「おとうふ工房いしかわ」
「おとうふ市場 大まめ蔵」の隣りには「おとうふ工房いしかわ」の本社と工場があります。明治時代に創業し、平成3年に「自分の子どもに食べさせたい豆腐を作ろう」という想いで法人化された「おとうふ工房いしかわ」。安全・安心で美味しい豆腐を作るため、国産大豆を100%使用。北海道や北陸、東海地方で生産された大豆を豆腐の種類によって使い分け、にがりを使った伝統的な製法で、豆腐作りを続けています。
また、豆腐に欠かせない大豆農家さんと顔の見える関係を作るため、各地の畑を回って情報交換をしたり、環境に配慮した減プラスチックの豆腐容器の採用を推進するなど、さまざまな取り組みを行なっています。
看板商品の「究極のきぬ」や「至高のもめん」、「とうふドーナツ」などをスーパーなどで見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
「おとうふ工房いしかわ」ではこれらをはじめとする豆腐や、油あげや厚揚げ、がんもなどの豆腐加工品、豆腐を使ったデザートやおやつまで、さまざまな商品が作られています。その数なんと約400アイテム以上なのだとか!
シンプルな料理からデザートまで、
豆腐づくしのメニューを楽しめるレストラン
ショップ2階のレストランは、平日朝9時、土日祝は8時(第一土曜日は7時から)から営業しています(ランチは11時〜)。60席ほどある店内はゆったりと落ち着いた雰囲気で、お子さん連れのファミリーにも安心。ボリュームたっぷりのモーニングやランチは人気があり、この日も多くの方が訪れていました。
9種類のデリが楽しめる、ボリューム満点のランチ
「おとうふ工房いしかわ」が大切にしているのが、豆腐の食べ方の提案。家庭でも食卓の中心に豆腐が並べられるよう、レストランやショップを通して、豆腐の美味しさを伝える機会を作っているそうです。
レストランのイチオシメニューは、「おとうふデリランチプレート」。
デリにはもちろん、おとうふ工房いしかわの豆腐がふんだんに使われています。白和えや豆腐ハンバーグ、厚揚げ豆腐、がんもの煮物など、季節に応じた料理を少しずついただけるのが嬉しい! 豆腐料理にこんなにバリエーションがあるとは……と、その奥行きの広さを感じさせられます。
ごはんは、「もち麦とりめし」「もち麦ごはん」のどちらかをセレクトすることができます。+220円(税込)で湯葉丼にすることも可能。とりめしは高浜市のご当地グルメとして親しまれる、鶏肉入りの混ぜご飯で、甘辛い風味が食欲をそそります。
ビュッフェスタイルが大人気の「おとうふバー」
レストランに訪れる方が、皆楽しみにしているというのが「おとうふバー」。ランチに加えて、さまざまな豆腐をビュッフェ形式でいただくことができます。
一番人気は店内で作られた、出来立ての寄せ豆腐。国産大豆100%の豆乳をにがりで寄せた温かい豆腐を各自ですくっていただきます。
はじめは何もかけずにそのまま豆腐の風味を楽しみ、その後薬味やタレをかけて食べるのがおすすめだそう。
この日の冷奴は「柚子とうふ」「至高のもめん」「究極のきぬ」の3種類。食べ比べて、自分の好みを見つけることができます。
黒胡麻の豆花(台湾生まれの豆腐スイーツ)や、黒みつでいただく豆腐など、デザート系も充実しています。
この日は豆腐の入ったたまごサラダがあったり、ドーナツやきらず揚げ(おからを使ったお菓子)が置いてあったりと、お腹がいっぱいでもついついもう少し食べたくなってしまいます。
お得なアイテムもたくさん!直営ショップ
レストランでの食事後は、1階のショップへ。工場直営というだけあり、アイテム数の多さは圧巻です。
店内に漂う美味しそうな香りの正体は、焼きたての豆乳食パン。パン工房がお休みの金曜以外の数量限定販売です。ふわっと軽い食感は大人にも子どもにも大人気なのだとか。
もちろん豆腐のラインナップは大充実!どれを選べばいいか迷ってしまいますが、冷奴にするなら、濃厚なコクや旨み、なめらかさを感じることができる「究極のきぬ」がおすすめです。
温かい豆腐が食べたいときは、「温奴」という食べ方も!。豆腐を電子レンジなどで温めて、冷奴と同じように醤油や薬味をかけるだけで手軽で美味しい一品に。柚子やごまなどの味つきの豆腐で色々な風味を楽しむのもいいですね。
最近は、たんぱく質の含有量の多い木綿豆腐や、大豆ミート、おからパウダーを購入する人も増えているそうです。
タピオカと自家製デザート専用豆腐を豆乳とシロップでいただく「黒糖TAHO」をテイクアウトしてみました(レストランでも注文可能)。他にもミルクティーやマンゴー、抹茶、カフェモカなどのバリエーションがあり、+150円でソフトクリームトッピングも。豆腐のなめらかさとタピオカの食感がクセになります。
わざわざ出かけたい!
朝市や体験イベントも開催
青空朝市(毎月第1土曜、朝7時〜9時)
毎月第1土曜、朝7時から9時まで開催される青空朝市は多くの人が訪れる人気のイベント。屋外のテントではきらず揚げやドーナツ、プリン等の積み放題、農産物の詰め放題などが行われます。「おとうふ工房いしかわ」以外にも、納豆やこんにゃく、干物、お茶などの他企業の出店も。
アウトレット商品も必見!1つ100円、2つで100円などかなりお得な価格で購入することができます。売り切れる前にぜひチェックしてみてください。
工場見学
朝市の日は、豆腐工場を見学することもできます。社員の方が説明してくださるので、どこでどんな作業をされているのかがわかりやすく、子どもも興味津々。新商品「おとうふ屋さんのミルク寒天」の試食もさせていただきました。
おとうふ教室
簡単な豆腐作り体験に加え、工場見学、豆腐の歴史も学べる「おとうふ教室」も不定期開催しています。作った豆腐は持ち帰ることができます。親子で一緒に参加するのもよいですね!
豆腐というと、味噌汁や鍋料理など定番料理の脇役というイメージがあるかもしれませんが、「おとうふ市場 大まめ蔵」を訪れると、もっと柔軟に、色々な料理に豆腐を使いたくなるはず。ぜひ家族で、友人同士で楽しんでみてください。