目次
浜松駅から車で10分ほど南下したところにある、浜松卸商団地。
高度経済成長期に浜松市中心街の問屋街から集団移転し、昭和46年に完成したこの団地は、40年を経てなお、浜松の物流拠点として機能しています。現在は卸問屋だけでなく、古いビルを活かした飲食店や雑貨店がオープンし、時々クラフトフェアが開催されるなど、注目を集めるスポットに。
今回ご紹介する「Rachel(レイチェル)」は、その浜松卸商団地を見渡すところにある、“雑貨と喫茶の店”です。
古いビルの雰囲気を残した空間で、
ゆったりと過ごす。
アクセサリー作家の横井恵さんは、作品の創作・販売場所が欲しいと思う一方、喫茶店も開きたいと考えていたとき、タイミングよくこの建物と出会いました。
横井さん:「以前からこの卸商団地が好きで、いい街だなと思っていたんです。この場所は団地から少し離れてポツンと建つ感じにはなりますが、雑居ビルのような雰囲気が気に入りました。」
その雰囲気を活かしたリノベーションをし、2017年5月にRachelをオープンしました。
コンクリートの下地や構造物をあらわした無機質な空間に、木の家具や観葉植物の柔らかさが活きている店内。ゆったりとしたスペースに、4つのテーブルとカウンター。それぞれのお席がランダムかつ離れて配置されているので、隣のテーブルを気にすることなく、自分時間を愉しむことができます。実はRachelでは、4人以上の団体様はご遠慮いただいているそう。
横井さん:「もっと席を増やせばいいのに。と言われることもありますが、この余白があるから落ち着きます。だから、テーブルをくっつけてしまい団体様をお迎えすると、おひとりでお越しのかたが少し居心地が悪くなってしまうのではないかと思い、このスタイルにしました。少人数で気軽に立ち寄って、落ち着いてゆっくりお喋りを楽しんでいただいたり、読書を楽しんでいただいたりしてもらいたいという想いがあります。」
それぞれの席で、違う雰囲気を楽しめます。