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映画『沈黙のパレード』の公開記念舞台挨拶が9月20日、名古屋・ミッドランドスクエアシネマにて行われ、主演の福山雅治さん、共演の柴咲コウさんが登壇しました。
本作は、ベストセラー作家・東野圭吾氏の大人気ミステリー小説「ガリレオシリーズ」を原作とした第3弾。変人だけど天才的頭脳を持ち、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で見事に解決していく物理学者・湯川学を福山雅治さんが、湯川のバディ的存在の刑事・内海薫を柴咲コウさんが演じています。
ふたりに会えることを心待ちにしていたファンたちで埋め尽くされた会場は、福山さん、柴咲さんの登場と同時に、喜びと熱気が会場を包みました。
全力の拍手で迎えられたふたりは、「台風が心配でしたが、無事にお会いすることができてよかったです!」と笑顔で手を振って応えてくれました。
―東海エリアにはどんなイメージがありますか?
福山さん:「ライブでデビュー当時からお世話になっていて、東京からも近いので、とても愛着と親しみを覚えています。」
柴咲さん:「いい意味での独特の雰囲気があって。名古屋には茶系の暖色のようなイメージを持っていて、そのイメージをもとに今日のお洋服も選びました。ツアーの時も、ついついリラックスしてたくさん話してしまったり、そんなあたたかい雰囲気を感じています。」
―東海エリアには、たくさんの観光名所などもありますが、時間があれば行ってみたいところはありますか?
福山さん:「お伊勢さん。一度行ったことがありますが素敵なところでした。」
柴咲さん:「お伊勢さんは何回も行ったことあります。朝5時から!食べ歩きなどもしますよ。」
―久しぶりの共演となりますが、この映画のお話を聞いた時はどう感じましたか?
福山さん:「新作が出たときに、これはもしや?と思いながら原作を読みました。お話を頂いたときはただただ嬉しかったです。」
柴咲さん:「また声をかけていただけたことがとても嬉しかったし、待ち望んでくれていたファンの方々の熱と、制作陣のとても大きな愛情を感じて、いい作品になりそうだなと期待が膨らみました。」
―9年ぶりに湯川先生と(内海)薫の衣装を着た姿を見て、スタッフさんも感慨深かったではないでしょうか
福山さん:「フィッティングを終えてスタッフさんの前に登場するときに、“湯川さんが帰ってきた!”と感じてもらえれば、作品の入り口としてまずは合格かなと思って衣装合わせに臨みました。」
柴咲さん:「歳を経たことによって変わる良さもあると思っていて。薫にもですが、湯川先生に特にそれを感じました。今の湯川先生が一番いいな!と。30代の福山さんが演じる湯川先生ももちろん素敵だったのですが、佇まいだとか、心のボトムが深くなっている感じがスクリーンで出ていて、とても魅力的だなと感じました。」
―本当に今作の湯川先生はますます素敵でした。湯川先生は、天才でもあり、変人でもありますが……笑。柴咲さんから見て、福山さんは、どんなところが天才だなと、そして少し変わってるな、と思いますか?
柴咲さん:「目には見えない努力をしていらっしゃると思うし、だからこそ第一線でずっと活躍されていると思うのですが、それを微塵も感じさせずに、ファンの方と交流し、色々なものを創って提供していく。それは並大抵のことじゃないと思うし、天才的なところであり、ある種変人だと思います。そして几帳面!ひとことでは表せないくらい几帳面なんです。いろんなことに気づいちゃうんですよね。そしてそれを嘘偽りなく、とても誠実に、相手を傷つけない形で伝えられるんです。それってなかなかできないですよ。」
―久しぶりに演じられて、あらためて湯川学のどんなところが魅力的だと感じましたか?
福山さん:「僕自身も湯川学という人間のファンなのですが、シリーズ初期の頃は人としての人情というものはあまり描かれておらず、そこを薫に叱られたりしているのですが、時を経て、『容疑者Xの献身』で石神とのことがあったり、『真夏の方程式』で少年との出会いがあったり、彼自身にもなんだかんだ情に脆いところがあることが浮き彫りになってきて、その両方を併せ持っているから湯川学は魅力的なのかなと思いました。」
―最後に。ガリレオシリーズは、おふたりにとってどんな存在ですか?
柴咲さん:「私にとってはかけがえのない作品ですし、これで一切終わりですってことではなく、これからも関わっていけたらいいなって…。(もじもじ)」
福山さん:「もじもじしない!(笑)」
柴咲さん:「(笑)。これから皆さんにご覧いただけると思うのですが、本当に緻密で、画面全体をくまなく見てくださる西谷監督、そして監督率いるスタッフ陣の愛情がぎゅっと詰まっている作品です。もちろん原作のパワーもありますし、何よりそれを主演で演じられている福山さんの愛情もあると思います。ぜひ、それを皆さん、目と心で感じていただければと思います。」
福山さん:「15年間ひとつの作品が続いていくこと、ひとつの役柄を続けられるとことに感謝しています。自分自身も作品のファンであり、原作のファン、キャストのファン、湯川さん・薫のファンでもあって。そういう自分の好きな作品に携われてずっと長く一緒に過ごせるというのは幸せで、その出会いがあったことが幸せです。また何より、それは作品を観てくださる皆さんによって育てられたというのが事実です。お一人おひとりが楽しんでくださることで、作品が続いているので、皆さんの心で育てていっていただけると嬉しいです。」
―最後にひとことお願いします。
柴咲さん:「製作陣・出演者の愛というのは観ていただければ伝わるかなと思います。サスペンス・ミステリーであり、濃密な人間ドラマでもあるので、観ていて憤りを感じる部分もあるかと思いますが、全てご覧いただいた後には、きっとそれぞれの気持ちに寄り添う、考えさせられる作品になっていると思いますし、最後に流れる曲が癒しになってくれると思います。」
福山さん:「主題歌の『ヒトツボシ』ですが、みなさんのおかげでオリコン1位になりました。映画を見た後にこのエンディングで流れる曲を聞くと、さらに味わいが変わってくると思います。最後までぜひご覧になってください。」
【STORY】
天才物理学者・湯川学の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫が相談に訪れる。行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一。蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻って来た。
町全体を覆う憎悪の空気・・・。 そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。蓮沼が殺された。女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。そして、全員が沈黙する。
湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問・・・!果たして、湯川は【沈黙】に隠された【真実】を解き明かせるのか・・・!?
映画『沈黙のパレード』
キャスト:福山雅治 柴咲コウ・北村一輝
飯尾和樹 戸田菜穂 田口浩正 酒向芳
岡山天音 川床明日香 出口夏希 村上淳
吉田羊 檀れい 椎名桔平
原作:東野圭吾「沈黙のパレード」(文春文庫刊)
脚本:福田靖
監督:西谷弘
音楽:菅野祐悟 福山雅治
主題歌:KOH+「ヒトツボシ」(アミューズ/ユニバーサルJ)
クレジット:© 2022「沈黙のパレード」製作委員会