10年間NYでスタイリストとして活躍したオーナーが営む、美容室「STATEROOM」
目次
その人にあったスタイルを
見つける手助けをしたい
オープンしてから3年半ほどのSTATEROOMですが、その評判は口コミで広がり、多い日には15人ほどが訪れます。ここからはカットやスタイリングについてのお話を伺いました。
ー カットやスタイリングのこだわりを教えてください。
森田さん:「1人1人毛質も違うし、1人1人好みやライフスタイルも違います。その人に合ったスタイルをお客さんと一緒に見つけていきたいという想いがあります。あの人みたいになりたい、この人みたいになりたい、というのはその人の思考を知る手がかりにはなります。けど、そのままそのスタイルにするのは違うかなと……。そのテイストを入れた、その人だけのスタイルを見つけていきたいですね。」
森田さん:「できれば僕は、カラーもパーマもせずカットだけにしたいんです。例えば、白髪が気になってきちゃってという方にも、「白髪があってもいいじゃないですか」って言うんですよ。染めない方がいいよって。白髪だったり、髪の毛が少なくなっても、かっこよく見えるようになってもらいたいんですよね。
かなり力説するので、最初のうちは「この人何言ってるの」って引かれてしまうんですけどね(笑)。けど、実際にカラーを辞められた方もたくさんいらっしゃいますよ。その人らしさ、自然体が1番魅力的だと僕は思います。」
ー 日本と海外で髪質の違いなどはあるのでしょうか?
森田さん:「よく聞かれるんですけど、日本人でも髪質って人それぞれですからね。カットするということ自体は同じですし、自分の中では大差ないですね。
ただスタイルの違いはあるかなと思います。日本の若い子のぱっつんの前髪とか、そういう”かわいい”スタイルは日本独自の文化。外国でいうと、女性ならセクシーやクールといった雰囲気が多いです。アジア人には、アジア人らしさが出せるスタイルがあるし。ラテン系なら、ラテン系らしさが活きるスタイルがある。先ほどの話とも似てしまうのですが、その人らしさをいかに引き出せるかですかね。」