10年間NYでスタイリストとして活躍したオーナーが営む、美容室「STATEROOM」|名古屋・国際センター

2019.5.13

朝のセットがバッチリ決まる。それだけで1日のスタートが幸せな気分になります。それくらい、髪のカットやスタイリングは、多くの人にとって欠かせないものですよね。

 

今回は、名古屋・地下鉄桜通線「国際センター」駅から徒歩3分ほどの場所にある「STATEROOM(ステートルーム)」をご紹介します。約10年間、NY5番街の一流サロンにて勤務したオーナー・森田さんが独立して開店した美容室です。美容師を目指したきっかけ、NYでのお話、カットやスタイリングのこだわりなど、たっぷりとお話を伺ってきました。

 

STATEROOM
お店があるのは、地下鉄桜通線「国際センター」駅から徒歩3分ほどの場所。大通りから一本裏に入った、ビルの1階です。

 

STATEROOM
「STATEROOM」と言う屋号は、船や列車の貴賓室を意味します。

 

STATEROOMの店内
もともとジャズのレコードショップだった建物をリノベーション。

 

STATEROOMの店内
人に集まってもらえる場所にしたいという想いから、レセプションスペースが広くとられています。

 

カットチェア

 

カットチェア
骨董屋で探したという、約20年前のカットチェア。店内の至るところに、オーナー・森田さんのこだわりを感じます。


ー 美容師を目指されたきっかけを教えてください。

 

森田さん:「僕の両親も理容師と美容師、兄も美容師をしているんです。このあいだ、実家で見つけた作文用紙にも「将来の夢は床屋さん」って書いていました。僕の中ではあまり意識はしていなかったんですけど、幼い頃から親の背中を見ていたのかもしれませんね。」

 

 

旅行で行ったNYで、
文化の違いに衝撃を受け、移住を決意

 

 

その後、名古屋の美容学校を卒業。春日井にあるサロンに5年ほど勤めた森田さん。なぜ、NYに移住することになったのでしょうか。


森田さん:「2004年に仕事を辞め、旅行でNYを訪れたことがきっかけです。誰1人知り合いはいませんでしたが、自分の中で環境をリセットしたいという気持ちがあり、3カ月の観光ビザで行きました。街中を歩いていろいろなものを見ているうちに、文化の違いに強い衝撃を受け、すごくNYが好きになってしまったんですよね。

 

1カ月半ほど経ち、無給でもいいから現地のサロンを経験したいと思い、働き先を探しました。すると、思いのほかすぐに見つかり、インターンシップとして雇っていただけることになったんです。ラッキーでしたね。どこの誰かも知らない人を雇ってくれるのだと、ここでもNYの文化に驚きました。

 

せっかく1カ月半のチャンスをいただけたので、とにかく必死に吸収しました。毎日すごい楽しかったですね。ちょうどビザが切れるという頃に、知り合いの美容師さんに「NYが好きなら、一緒にやらないか」と誘っていただき、そのままNYで美容師を続けることになりました。」

 

NY時代のサロンワーク風景

 

NY時代のサロンワーク風景

 

NY時代のサロンワーク風景


ー NYで苦労したことはありますか?

 

森田さん:「まず最初に苦労したのは語学です。4年くらいかかりましたね。ちゃんと喋らなきゃ、文法をちゃんとしなきゃと思うと、喉で止まってしまうんです。でも、4年くらい経った頃に、言葉はツールだと認識できるようになってからは、少しずつ話せるようになりました。」

 

 

 


二年半前に二年半振りにNYに戻った時の様子


ー 特に印象に残っていることはありますか?

 

森田さん:「やっぱり色んな文化や人に触れられることですね。人・食事・文化、いろんなことが多様性に富んでいます。世界が凝縮された街なので、今世界で何が起きているのかを肌で感じられます。そして、絶対にありえないだろうなという人にも出会える。そんな人たちが、普通に僕のところで髪を切ってくれる。毎日たくさんの刺激がありましたね。」

 

 

その人にあったスタイルを
見つける手助けをしたい

 

 

 

オープンしてから3年半ほどのSTATEROOMですが、その評判は口コミで広がり、多い日には15人ほどが訪れます。ここからはカットやスタイリングについてのお話を伺いました。


ー カットやスタイリングのこだわりを教えてください

 

森田さん:「1人1人毛質も違うし、1人1人好みやライフスタイルも違います。その人に合ったスタイルをお客さんと一緒に見つけていきたいという想いがあります。あの人みたいになりたい、この人みたいになりたい、というのはその人の思考を知る手がかりにはなります。けど、そのままそのスタイルにするのは違うかなと……。そのテイストを入れた、その人だけのスタイルを見つけていきたいですね。」

 

 

森田さん:「できれば僕は、カラーもパーマもせずカットだけにしたいんです。例えば、白髪が気になってきちゃってという方にも、「白髪があってもいいじゃないですか」って言うんですよ。染めない方がいいよって。白髪だったり、髪の毛が少なくなっても、かっこよく見えるようになってもらいたいんですよね。

 

かなり力説するので、最初のうちは「この人何言ってるの」って引かれてしまうんですけどね(笑)。けど、実際にカラーを辞められた方もたくさんいらっしゃいますよ。その人らしさ、自然体が1番魅力的だと僕は思います。」

 

 

ー 日本と海外で髪質の違いなどはあるのでしょうか?

 

森田さん:「よく聞かれるんですけど、日本人でも髪質って人それぞれですからね。カットするということ自体は同じですし、自分の中では大差ないですね。

 

ただスタイルの違いはあるかなと思います。日本の若い子のぱっつんの前髪とか、そういう”かわいい”スタイルは日本独自の文化。外国でいうと、女性ならセクシーやクールといった雰囲気が多いです。アジア人には、アジア人らしさが出せるスタイルがあるし。ラテン系なら、ラテン系らしさが活きるスタイルがある。先ほどの話とも似てしまうのですが、その人らしさをいかに引き出せるかですかね。」

 

 

赤ちゃんから
90歳のおばあちゃんまで通う美容室

 

STATEROOMの店内


ー やはり外国人のお客様も多いですか?

 

森田さん:「それもよく聞かれますね。日本人のお客さんに外国人の方しかいないんですかって言われますけど、意外と外国人の方は3割くらいです(笑)

 

生後6カ月くらいの赤ちゃんから、90歳のおばあちゃんまで、さまざまな方が来てくださってます。最近はお子さんもめちゃめちゃ増えましたね。

 

こないだ、もう6回くらい来店してくれている2歳半くらいの子が来てくれたんですけど、とてもうれしいことがありました。最初のうちは、カット中もお母さんの膝の上じゃないとだめだったんです。でも、ようやく僕やこの場所にも慣れて、ずっと1人で座っててくれたんですよね。言葉じゃない信頼関係。大人でもそうじゃないですか。信頼関係があってこそ、カットやスタイリングを任せてもらえると思うんです。お子さんであっても、僕も信頼して任せてくれるっていうのは、とてもうれしかったですね。」

 

 


ー 今後はどんなお店にしていきたいですか?

 

森田さん:「僕が子どもの頃は、床屋や美容室って情報交換の場所って言われていたんですよね。僕の父や母も、すごい近所の情報を知ってますもんね。僕もこの場所をそんな場所にしていきたいですね。ここを通じていろいろと情報交換をしたり、街が盛り上がってくれるとうれしいですね。将来的にはお酒とかも出して、もっと気軽に人が集まれる場所にしていきたいです。」

 

STATEROOM


「カットはほとんどの方にとって欠かせないもの。髪形は毎日付き合うものですからね。」という森田さんの言葉が印象的でした。これまでライフデザインズでは、暮らしにまつわる記事をお届けしてきましたが、住まいや食と同じくらい、美容室は私たちの生活に欠かせないものですよね。STATEROOMで、自分だけのスタイルを見つけてみませんか?

 

【STATEROOM(ステートルーム)】
住所   :名古屋市中村区名駅5-10-7-118
電話番号 :090-3253-5107
営業時間 :9:00〜21:00
定休日  :火曜日

http://www.stateroom.jp/

※オーナーさんお一人のため、ご予約が取りにくい場合がございます