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コロナウイルスの影響もあり、人々の働き方が変わりつつあります。
そんな中、岐阜県大垣市・初のコワーキングスペースとなる「studio00(スタジオゼロ)」が誕生しました。大垣のまちづくり会社が運営する”まちのワークスペース”です。なんと、内装はDIYで手掛けられたのだとか。
今回は、studio00の立ち上げのきっかけから、内装のこだわりまで、たっぷりとご紹介していきたいと思います。
studio00があるのは、JR「大垣駅」南口から徒歩5分ほどの場所にあるビルの2階。近隣には、レトロな喫茶店や飲食店、老舗の和菓子屋など魅力的なお店が多数あります。
「いいまちをつくりたい」という想いから
今回は、大垣タウンマネジメントの西田拓馬さんにお話を伺いました。大垣タウンマネジメントは、大垣市中心市街地とその周辺の西濃地域をフィールドに活動するまちづくり会社です。
– 最初に、studio00の立ち上げのきっかけを教えてください。
西田さん:「大垣タウンマネジメントではこれまで、シェアオフィス&工房と飲食店「ST3ビル」、大垣駅前での「えきまえスクエアパーティ」開催、まちのシェアキッチン「ちょいみせキッチン」の設立と運営など、さまざまなプロジェクトを行ってきました。
こうしたプロジェクトの背景にあるのは、”いいまちをつくりたい”という想いです。
近年、まちの中心部の役割が大きく変化し、変化によって生まれる空き家・空き店舗が問題になっています。そうしたスペースを活用しながら、新しいまちの仲間づくりや小商いをはじめたい人の支援をしています。」
西田さん:「studio00もそうしたプロジェクトのひとつです。魅力的な空き物件が見つかったこともあり、コワーキングスペースとして活用することにしました。
僕が代表を務めている建築設計事務所「株式会社TAB」もセミオープンなオフィスなのですが、案外居心地が良いんですよね。また、大垣の若い人たちにもヒアリングを重ねたのですが、そういったスペースの需要が増えているのを感じました。
studio00は会員制なので都会のコワーキングスペースのように完全にオープンな空間ではないですが、人々が集まり新たなコミュニティが生まれる場所にしていきたいですね。」
自分たちの手でDIY
– 内部空間のポイントを教えてください。
西田さん:「1番のポイントは、自分たちの手でDIYしたということです。タウンマネジメントメンバーをはじめ、関係する人たちの手でつくり上げました。壁を壊したり、壁を塗ったりというDIYはハードルが高いですが、家具の組み立てくらいなら誰にでもできます。
コストを抑えられるというメリットもあるのですが、場所をつくることによって関係性も築けますしね。自分の経験上、つくる行為の共有がもたらすコミュニティ形成へのプラス効果は絶大だと感じています。」
– 家具も手づくりですか?
西田さん:「はい!家具もDIYです。TABで提案している「LOHA」という組み立て式の家具です。インパクトドライバーさえあれば、ご自宅でイス・ベンチ・テーブルがつくれます。すごく簡単ではないですが、これからDIYをはじめる導入部分として程よいスキルが身につきますよ!」