酒粕とみりん粕を独自配合した粕で、厳選された魚介をじっくり漬けこんだ「魚介みりん粕漬」。この粕漬が看板商品の「鈴波」は、百貨店の各販売店はもちろん、食事処でも連日たくさんの人でにぎわっています。
この魚介みりん粕漬けを製造しているのが、大和屋・鈴波 大口工場。鈴波の母体である「大和屋守口漬總本家(以下、大和屋)」の商品も製造していて、敷地内に直売店が併設されています。車で立ち寄れる店舗ということで、わざわざ街中まで行かずに名古屋の名物が購入できるのは、とても便利です。
今回は、大和屋・鈴波 大口工場直売店のおすすめ商品や、おいしく食べるポイントをご紹介します。
※2024年7月取材時の情報です。
目次
大和屋守口漬總本家 大口工場の宮嶋課長にお話を伺いました。
鈴波 魚介みりん粕漬けのおいしさの秘密
名古屋で生まれ、昔から親しまれてきた「大和屋の守口漬」は、大和屋の看板商品です。その漬ける技術を生かして生まれたのが、鈴波の人気商品である魚介みりん粕漬。
どちらも使用する粕は、搾ればまだお酒が滴るほどの酒粕と質の良いみりん粕です。漬け込む食材に合わせて秘伝の製法で調合された粕で、じっくり漬け込まれた食材は味がしっかり染み込んでいます。
大口工場では、商品の要となる漬けの作業を中心に製造を行っています。
5月と10月の感謝祭では、特別ギフトセットや購入金額に応じてプレゼントがあったり、送料がお得になったりするイベントが開催されます。
大和屋・鈴波 大口工場直売店で買える!
人気商品
白米がすすむ贅沢なご飯のお供、鈴波の人気商品は「銀だら」
直売店で購入できる鈴波の魚介みりん粕漬けで、一番人気の魚は銀だら。食事処ではメニューに「銀だら定食」もあるほどの人気です。身が柔らかく食卓でも馴染みのある魚とあって、大人から子どもまで幅広い世代から支持を集めています。
宮嶋さん:「銀だらはもちろん、個人的には白ひらすやカラスガレイも身が柔らかくておすすめです。カマスやさわらはぎゅっと身がしっかり引き締まっているので、ぜひ好みに合わせて選んでみてください」
しっかり味がついているので、白米がどんどんすすみます。お酒に合わせてつまんだり、お好みで醤油を垂らして食べたりと、自分好みの食べ方を見つけるのも楽しいですね。
日本一長い大根!大和屋の看板商品は守口大根の「守口漬」
大口工場の近くにある扶桑町は、特定の土壌でしか育たない守口大根の主産地で、長さ100cm以上もある細く長い大根です。
宮嶋さん:「契約農家の方々や地域の方々と主催して、ギネス記録にも挑戦しました。認定された守口大根は191.7cmもあったんですよ」
二度の塩漬けと270日を超える三度の粕漬けでじっくりと味を染み込ませた守口漬・奈良漬。キレイなべっこう色に染まった守口漬は、漬物の宝石とも呼ばれるほどです。
その他にもいろんな野菜を漬け込んだ奈良漬はもちろん、粕ごと食べられる一口サイズにカットされた奈良漬もあります。かわいらしいラッピングの奈良漬けは、意外性を兼ね備えたおいしい贈り物としてもぴったりです。
【大口工場直売店の限定企画】
¥1,000以上の購入で漬け粕のプレゼント
こちらの直売店では、大和屋の漬け粕500gを¥1,000以上の購入者へプレゼントしています。食材をこの漬け粕につけて2、3日冷蔵庫に入れておくだけで、風味が乗った簡単な浅漬けの出来上がりです。
宮嶋さん:「この漬け粕は、倍のサイズの1kgが商品としても販売しています。漬物をつけたいからと買いに来るリピーターの方も多いです。まずは小さいサイズで、粕に馴染みを持ってもらえたらうれしいです」
商品はどれも他の販売店と同価格ですが、百貨店まで行かず商品の購入ができる便利性に加えて、このプレゼントがあるのは魅力的です。
気になる他の商品も見逃せない!
食事処でも人気の一品である黒豆を始め、守口漬のふりかけや梅干しなど、他にも気になる商品がたくさん。関連企業の六行亭(ろくぎょうてい)の名古屋コーチン手羽先を漬けた商品や、八幸八(はっこうや)の梅粕酢やチーズみりん粕漬 はちみつレモン味(期間限定)も取り扱いがあり、ユニークな商品に思わずあれこれと目移りしてしまいます。
おいしく食べるためのポイント
鈴波の魚介みりん粕漬けで人気の銀だらと銀しゃけ、大和屋の守口漬けを実際に購入してみました。
魚介みりん粕漬けは、こんがりきれいな焼き色がついたら食べごろ
魚介みりんの粕漬けは、一切れずつ個包装になっており、封を切るとこぼれそうなほど粕がたくさん入っています。魚は和紙ガーゼに包まれて漬け込まれているので、この和紙ガーゼを丁寧に剥がし、魚についている粕はキッチンペーパーなどで取り除きます。
慣れていないと作業がやりにくいかもしれませんが、焼き方のリーフレットに書かれている通りに作業を進めれば大丈夫です。
この粕漬けは、フライパンでも手軽においしく焼けるので助かります。中火で3分焼いたら、裏返してもう3分。あとは様子を見ながら、こんがりきれいな焼き色がついたら出来上がりです。粕が焦げやすいので、焼きすぎないように注意しましょう。
香ばしい香りがたちのぼり、こんがりきれいな焼き色がつく頃が食べごろです。焼き上がると、みりんのほんのり甘い香りが立ち上り、食欲をそそります。
しっかりした味付けの守口漬は、自分好みの薄さにスライス
守口漬は守口大根が本当にそのまま一本丸ごと入っていて、実際に見るとびっくりするほどの長さ!パックから取り出し、粕をきれいに落として自分の好みの薄さにカットします。水洗いは不要です。
しっかりと味が染み込んでいるため、個人的には厚めよりも少し薄めにスライスするのがおすすめです。歯応え抜群で、鼻から抜ける粕漬の芳醇な風味が絶品で、これだけでもご飯が進みます。お酒のアテにもぴったり。
子どもから大人まで大人気!
名古屋ならではの一品
大和屋・鈴波 大口工場直売店では、あの人気の名品が気軽に立ち寄れる店舗で購入できます。名古屋ならではの手土産や贈り物としても、家庭での日常の食卓のおかずとしても、大人から子どもまで家族みんながおいしく食べられるおすすめの一品です。お出かけついでに、ぜひ立ち寄ってみてください。