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どんどんと涼しい日が増えてきました。そんな冬の気配を感じる肌寒い日には、コーヒーを片手に読書を楽しんでみませんか。今回は、秋の夜長に読みたいおすすめ本をご紹介したいと思います。
選書してくださったのは、名古屋市港区にある「名古屋みなと 蔦屋書店」のスタッフの皆さん。本のプロが選んだ、こだわりのものばかり。ぜひお気に入りの一冊を見つけてくださいね。
家族で楽しめる本屋「名古屋みなと 蔦屋書店」
まずはじめに少しだけ、「名古屋みなと 蔦屋書店」についてご紹介します。
愛知県名古屋市港区の『ららぽーと名古屋みなとアクルス』内に、2018年9月にオープンした「名古屋みなと 蔦屋書店」。
蔦屋書店は、2011年に東京都内に「代官山 蔦屋書店」をオープンさせて以降、日本各地に次々に店舗を展開。ただの本屋ではなく、「ライフスタイルを提案する書店」として、本以外にも、店内では本に関する生活雑貨の販売や展示が行われています。本を買いに行くのではなく、本との出会いを楽しむことができるお店なんです。
「蔦屋書店」は店舗ごとに各エリアに合わせてコンセプトが異なります。「名古屋みなと 蔦屋書店」は、”WITH FAMILY”をテーマに、「おでかけ」「子育て」「クルマ」の3つのジャンルを特に充実し、家族と一緒に楽しむ時間を提案しています。
秋に読みたい!おすすめ本10選
では、さっそくおすすめの10冊をご紹介していきます。小説・グルメ・おでかけなど、各コーナーから数冊ずつピックアップしていただきました!
『ごはん』
平野恵理子/福音館書店
何を食べてもより一層美味しく感じるこの季節、パンや麺類もいいけどやっぱり主食はごはん!たきこみごはんにはじまり、おむすび、おちゃづけ、どんぶりものなど、ジャンルごとにさまざまなごはんがページいっぱいに並びます。「今日のごはん何にする?」そんな会話がきっと生まれるはず。
『もみじのてがみ』
きくちちき/小峰書店
「あ!もみじのてがみ、ゆきふるの?」と動物たちは真っ赤な紅葉を見るなり、自分の山でも紅葉を探します。ダイナミックな色遣いでページいっぱいに描かれた日本の秋の景色に、はっとさせられます。小さな子供たちにこそ季節の移り変わりをぜひ感じて欲しい。家族で外に出てさまざまな自然に触れたくなる一冊です。
『スコープ少年の不思議な旅』
巖谷 國士・桑原 弘明/風濤社
箱から出ている細い筒を覗くとぼんやりと浮かびあがるオブジェたち。アーティスト桑原弘明氏がつくり出す小さな世界は、スコープの別の穴から入ってくる光の加減でさまざまに印象が変わってゆきます。そんな幻想的な世界を巡る小旅行はいかがですか。
『つげ義春 夢と旅の世界』
つげ義春・ 戌井 昭人・ 東村 アキコ ・山下 裕二 /新潮社
日本を代表するマンガ家のひとり、つげ義春。今はもう忘れ去られつつある侘しくも抒情的な日本の風景へと連れ出してくれます。こちらはデビュー60周年を記念した一冊。名作「ねじ式」の原画やロングインタビューも収録されていて、入門的な意味合いでもおすすめです。
『味に差がつく!基本のだし』
上加茂 秋山 秋山直浩/PHP研究所
おいしい料理に欠かせないのが「だし」。こちらの本には、だしの取り方にはじまり、だしを取ったあとの活用ワザなど、たくさんの知識を学ぶことができる本です。旬の素材の味を生かす「だし」。秋の味覚をゆっくりと楽しみましょう。
『ワインは楽しい!』【増補改訂版】
オフェリー・ネマン/PIE International
イラストがオシャレな、絵で読むワイン教本です。洋服についたシミ抜き法など、豆知識も掲載。秋の夜長、ワイングラスを片手に読書時間を!
『錦繍』
宮本輝/新潮文庫
離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。往復書簡で紡がれていく愛。いくつになっても、何度読み返しても心に染みわたる。極上な大人の恋愛小説です。
『『罪と罰』を読まない』
岸本佐知子・吉田篤弘・三浦しをん・吉田浩美/文春文庫
誰もが知る世界的名作 ドストエフスキーの『罪と罰』。有名作家四人が「未読」のまま挑み、語り合う冒険的読書会。読んでない方が楽しめる四人の豊かな想像力と観察力に脱帽です。新しい読書の魅力を発見できる1冊です。
『フィンランド語は猫の言葉』
稲垣 美晴/KADOKAWA/角川文庫
ニーン、ニーン。フィンランドという国が、まだまだ神秘のベールに包まれていたとおぼしき70年代。一人の女子芸大生の奮闘を描いた、笑いあり、涙ありの留学エッセイです。男女ごちゃまぜの学生寮とか、授業が分からなさすぎて泣きながら歩いた帰り道とか、マイナス40度になることもあるフィンランドの冬なんかも、著者の学びたい気持ちを挫かせることはできなかったのだなあ。空前の訪日ブームが続く日本。外国人留学生に優しく親切に接しようとも思える一冊です。
『人生で大切なことは泥酔に学んだ』
栗下直也/左右社
日本の偉人(酔っ払い限定)を取り上げた爆笑エッセイです。酔っ払いの武勇伝は鼻で笑う下戸さん達も、ここまで突き抜けていたら、きっと許してくださることでしょう。失敗が許されない社会と言われるここ日本を生き抜くための、知恵と勇気がもらえます。日本酒のおいしいシーズン到来のこの機に、ぜひどうぞ。
名古屋みなと 蔦屋書店では、「BOOK&CAFE」というシステムで、ワンドリンクをオーダーすれば店内の購入前の本を自由に読むことができます。ぜひお気に入りの一冊をじっくりと探してみてくださいね。
▼名古屋みなと 蔦屋書店の記事はこちら
https://life-designs.jp/webmagazine/tsutaya_nagoya-minato/