【読書好きスタッフが選ぶ、5月に読みたい1冊】今月のテーマは”人生の旅”

掲載日:2020.05.21

旅に出たくなる一冊「場所はいつも旅先だった」

場所はいつも旅先だった
旅とエッセイつながりで、「暮しの手帖」元編集長・松浦弥太郎さんの「場所はいつも旅先だった」。

このエッセイは松浦さんの自伝的エッセイであり、サンフランシスコのアパートで恋人と過ごした土曜日の午後。ニューヨークの老舗古書店で大切なことを教わった日。18歳のときに初めてアメリカを旅してからずっと、いくつもの出会いと、かけがえのない日々を飾らない言葉でひとつひとつ丁寧に綴られています。

この本が本当に作者が体験したことなの?と疑ってしまうくらいに物語の小説のよう。それでいてとてもおしゃれ!自分もこんな風に旅がしてみたいと思わせてくれるすてきな一冊です。

言葉のすばらしさを感じる一冊「本日は、お日柄もよく」

本日は、お日柄もよく


最後にご紹介するのは作家でありながら、キュレーターとしても活躍されている原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」。この作品は結婚披露宴や会社、選挙などさまざまな場面で力を発揮するスピーチライターのお話です。

OLとして働く「二ノ宮こと葉」は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター「久遠久美」の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。スピーチライターとして奮闘していく物語です。

原田マハさんの本はどれも大好きですが、私は特にこの作品が大好きです。でてくるスピーチの素晴らしさ、文章は読みやすくテンポもいいのであっという間に読み終えてしまうはずです。何よりも読み終えたときの爽快感はたまりません。間違いなく、人生でこの本に出会えてよかったと思わせてくれる一冊です。

今回は数ある本の中からこの5冊をご紹介しました!ぜひ手にとってみてくださいね。

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