【南海トラフ地震に備えよう!】災害時に必要な防災グッズまとめ

更新日:2024.08.09
掲載日:2024.08.09
【南海トラフ地震に備えよう!】災害時に必要な防災グッズまとめ

近い未来に、必ず来ると言われている南海トラフ地震や首都直下型地震などの大型地震から、台風や集中豪雨など他国と比べても自然災害が多い日本。そんな日本に住んでる以上、できる限りの備えはしておきたいものです。

そこで今回は、命を守る「防災グッズ」に着目。防災対策のために買っておきたいアイテムをセレクトしました。重要度も記載していますので、できることから対策をしていきましょう!

目次

防災グッズ必需品の入った避難袋の用意

防災

災害が起こった際、多くのものを持ち出すことはできません。余震の危険性もあるため、できるだけ早く避難する必要があります。だからこそ、防災グッズが入った避難袋を事前に用意しておくのが大切です。避難袋はどんな状況でも持ち出せるよう、玄関脇・廊下・リビングなど、災害時にはすぐに掴んで持って行ける場所に置くようにしましょう。

避難袋に入れておきたい物は、状況によって変える必要がありますが、まずは、最低限必要なグッズを紹介します。避難する際に背負って歩けなければいけないので、自分に必要なものを吟味して揃えましょう。

重要度:★★★
絶対に備えておくべきもの!

ヘルメット(防災ずきん)

地震・火事・水害が起こった場合、家の中であっても、外であっても、何がどうぶつかってくるかわかりません。そのためヘルメットは落下や飛来物から頭を守るだけでなく、火災発生時の火の粉からも頭を守れるので非常に大切なアイテムです。

手袋・軍手

障害物をどける際に手を保護するために必要。冬場や寒冷地の場合は、寒さから手先を守るために重要な役割を担ってくれます。

懐中電灯、ヘッドライト

停電した場合は、電気も必須になります。長寿命で衝撃に強いLEDライト、両手を空けることができるヘッドライトがベストです。

 

雨具(レインコート・ポンチョ)

雨に濡れると、想像以上に体温が奪われます。暖が取れない場所では、体調を崩したり、最悪の場合は死に至ることもあります。そのため、レインコートやポンチョなどのレインウェアは必須です。できれば上下で揃えておきたいものです。

マスク

大地震直後の粉塵から喉を守ったり、避難所などでの感染症などの予防にも使えます。できれば予備も含めて備えておきましょう。

防災シューズ

災害時にはさまざまな路面状況が想定できます。地震が起きた場合は、液状化現象による地盤沈下や地面の隆起による道の崩壊、窓ガラスの破損によるガラスの散乱など……。足下の危険から身を守るためにもトレッキングシューズや防災シューズなどの頑丈な靴を用意しておくのがおすすめです。

以下も合わせて用意しておこう!

・飲料水(一人1日3リットルが目安)
・食料品(カップめん・缶詰・ビスケット・チョコレートなど保存のきくもの)
・身元や緊急連絡先が分かるもの(運転免許証のコピーや写真付き緊急連絡先カードなど)
・救急用品(ばんそうこう・包帯・消毒液・常備薬)
・携帯ラジオ(予備電池も忘れずに)
・衣類(人数分の着替え)
・毛布(避難所は寒くなることがあるので、保温は必須)
・洗面用具(歯ブラシ・タオル・ウェットティッシュ)
・携帯トイレ(トイレが使用できないこともある)

備えておくべき物はわかっても、実際にどんな物を選べばいいのか迷ってしまいますよね。ここからは、各ジャンルごとに備えておくと便利なお役立ちグッズを紹介します。

食糧編

災害時には欠かせない食糧は、冷蔵庫がなくても保存が効くものがおすすめです。

【小麦粉】重要度:★★★

うどんやすいとんなど、さまざまな形に変えて食べられる食材。保存も利くので非常食として一袋多めにおいておくといいでしょう。

【乾燥豆】重要度:★★★

乾燥豆は風味など気にしなければ、実質何年経っても食べられます。高タンパクであり、主食にもなるお豆は、非常時には欠かせない食糧のひとつ。

【はちみつ】重要度:★★★

はちみつも賞味期限があってないようなもの。栄養豊富でミネラル・ビタミン・アミノ酸・酵素など体に大切な栄養素がたっぷり詰まっています。吸収も早いので、体力が弱ったときはエネルギー源になります。殺菌作用もあり、傷口に使えるので、備えておくと間違いない万能食材です!できれば100%ピュアな蜂蜜がベスト。

▼ローハニー(YS Organic Bee Farm)
https://www.amazon.co.jp/dp/B000Z93FQC/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_5T-CFbSDVX4TB

【塩・みそ・醤油など、常温保存ができる調味料】重要度:★★

昔の人が旅するときも持ち歩いていたように、みそは塩分豊富で常温でも保存できる調味料です。冷蔵庫が使えなくても食事の用意ができるよう調味料は備えておきたいですね!

【お米をローリングストックしておく】重要度:★★

ローリングストックとは、3日分から1週間分の食料を家庭に在庫して使いながら、減った分を適宜買い足していくという方法です。普段kg入袋を購入する家庭なら、今使っている白米の他にプラス1袋を余分に買っておき、それを開封したらまた3kg買うようにしましょう。保存は冷蔵しておくのがベストですが、消費に1カ月以上かかる量で購入したいときは、白米よりも保存が効く玄米を買うのがおすすめです。とくに悪い環境で保管しなければ1年間はおいしくいただけます。

▼ローリングストックについて
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/network/rolling.html

【保存食をつくる】重要度:★★

時間があるときに保存食をつくっておくのもいいでしょう。例えば、大根が安いときに大量に買って切り干し大根をつくり保存したり、発酵食品や瓶詰めにして長期保存できる食材などをつくって備蓄しておくのもおすすめです。

【カット野菜を冷凍】重要度:★★

備蓄品というよりは備えておくテクニックもご紹介。
野菜をカットして冷凍庫に入れておき、ローリングストックとして日頃から食べて備えてを繰り返します。冷凍しておけば長期保存ができるので、少し多めに冷凍しておくことで、何かあったときに食べる物がある状態をつくっておけます。

【乾物・非常食】重要度:★★★

乾物や缶詰は長期保存ができるので、とても便利です。
乾物であれば春雨・高野豆腐・乾燥椎茸・切り干し大根・わかめ・オートミールなど。うどん・素麺など乾麺は食べきったら補充という形のローリングストックという形でおいておくと◎非常食であれば、非常食の定番アルファ米や缶詰パン・グリコ ビスコ保存缶など。できれば冷めてもおいしいもの、あたためなくてもいいものを選ぶようにしましょう!

▼非常食
https://www.bousaikan.jp/tokusyu/180129.html#4

メディカル編

First aid kit  with medical supplies on light background

災害時に備えておきたいメディカル用品は以下を参考にしてみてください。

【精製水】重要度:★★★

薬局やスーパーなどで比較的安く買える精製水は非常に便利なアイテムです。

・怪我をした際に洗い流す
・お肌のスキンケア
・コンタクトレンズの洗浄液
・非常用水

また、少量の漂白剤を混ぜれば除菌水としても活用できます!

【救急用品一式をまとめておく】重要度:★★★

傷口の消毒としてオキシドールや消毒液は必須!細かな救急用品が一つにまとめてあるファーストエイドキットを1つ用意しておくととっても便利です。

【風呂敷】重要度:★★

大判の風呂敷は、平時から物を包んだり、運んだり、骨を折ったときや止血の応急処置、首に巻いたり被ったりして寒さ対策、プライバシー保護(目隠し)、バッグ、など、使い方はさまざま。また、薄くて軽いため簡単に持ち運ぶことができます。日頃からカバンに入れて持ち歩くことも災害への備えのひとつです。

おすすめアイテムは、サバゲーアイテムとしても有名な「シュマグ」。アフガンストールともいいます!畳み方、巻き方によってマスク・日除け・肌の防御・吸水性・速乾性からタオルの代わりにもなる万能アイテムです。

【サランラップ】重要度:★★★

ラップがあれば、いろいろな用途に便利です。例えば、ラップを好きな長さに切ってクシャクシャに丸めればスポンジ代りになります。ガーゼや清潔な布がないときは、傷口を綺麗にしたら、サランラップで巻いておくといいです。また腕を固定する三角巾としても使えます。首もとや手首にくるくると巻くだけで保温効果も抜群です!

【ナプキン】重要度:★★★

生理用ナプキンは止血帯として使えます。大きいナプキンなら、赤ちゃんのおむつがない時の代用としても使えますよ。

火器編

A man makes a fire with a flint

災害が起きた場合、最低3日間の自力で生きて行かなければならないと言われてます。水や食糧を確保した状態で、欠かせないのは「火」です。火はさまざまな活用ができることを理解しておけば、災害時にも非常に役立ちます。

【パラコード】重要度:★★★

パラコードとは、強度があり摩擦に強いロープです。災害時にさまざまなシーンで使えるから常備したいもの。着火しやすい素材でできているので、いざというときはロープをほぐして、着火剤としても利用できます。ロープは何かと使えるツールなので、絶対常備しておくべきです!

【麻紐】重要度:★★

こちらも同様、ほぐして空気を含ませてやると着火剤として最適!
100円ショップなどでも簡単に手にはいるので、ロープとしても着火剤としても、その他日常的にも使えるので常備しておきたいツールです。

【ファイヤースターター】重要度:★★

ファイヤースターターとは、カチカチと石をすり合わせて火花を散らす”火打石”のようなもの。雨や水没によってライターやマッチが使えない状況に役立ちます。擦って火花を起こし着火するので、水に濡れていても使えます。

コンパクトなのでリュックサックやキーホルダーとしてなど、身に付けておきたいアイテムです。着火の際、麻紐やパラコードなどがあると着火しやすいので、セットで置いておくと◎松ヤニを多く含んだ着火剤「ティンダーウッド」もあると便利です!

【CB缶(カセットボンベ)&コンロ】重要度:★★

カセットボンベは比較的安価なので、買い貯めておきたいものの一つ。最近ではアウトドアでもカセットコンロで料理をする方が多いので、常備されている方は多いのではないでしょうか。一般的なカセットコンロも良いですが、外で料理をすることを考えると、風に強いものを選ぶのがいいと思います。コンパクトなコンロもでてきているので、一家に一台は置いておきたいアイテムです。

<こんな人はCB缶を購入しよう!>
・アウトドアショップにあまり行かない
・料理はバーナーやコンロで手軽に済ませたい
・家でもカセットコンロを使う

【OD缶(アウトドアボンベ)&コンロ】重要度:★
OD缶はアウトドアユースを目的としたガス缶で、屋外使用でも出力が安定しやすいことが特徴です。登山やアウトドアをされる方は持っている方も多いでしょう。

こちらは高地や寒い場所でも使えるボンベで火力も強いです。CBボンベは安価ですが、寒冷地だと火力が落ちたり、つきません。環境に合わせて使い分けできるように、2種類持っておくのも◎

▼CB缶&OD缶
https://camphack.nap-camp.com/1130

【CB缶→OD缶、OD缶→CB缶へ充填できる充填アダプター】重要度:★

もし、OD缶を使っていてガスが切れたら、当然災害時には購入できませんよね?。カセットガスならあるけど、口が違うから当然使うことができません。そんなとき役立つのが、充填アダプターです。OD缶はホームセンターや専門店でしか手に入りませんが、コンビニでも買えるCB缶からガスを充填することができます。いざというとき、OD缶がなくなってしまった場合に役立ちます。

▼充填アダプター
https://www.amazon.co.jp/dp/B07KS259MG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_EdWCFbXW24R6T

【備長炭or木炭】重要度:★★

七輪もしくは焚き火代やBBQコンロがある家庭は、備長炭も置いておくといいです!焚き火やガスで料理するのもいいですが、火持ちが違います。(燃費がいい)

焚火は次から次に薪を足さないと消えますが、ガスも長時間料理していると結構あっという間になくなります。炭は一度着火すると、長時間燃え続けるので一箱買っておけばしばらく燃料の心配がいりません。料理かおいしく、あたたかいので暖が取れます。

それに、炭には使用期限があってないようなもの。保存状態にもよりますが、半永久的に保存可能なので、家に置いておく分にはいいと思います。木炭は安いですが、煙がでるので、使用時は必ず外で使用しましょう。

そのほかにも、簡単に着火できる商品もあるので、初心者の方はこういうのもおすすめです。

【オイル(食用油でも代用可)】重要度:★

これは一般的ではありませんが、あったほうがいいかな?というもの
焚火や炭への着火時に、雨などで火付け用の材が湿気っていて着火できない時の応急処置。
オイルがあると一時的に大きな火を起こせるので、着火に役立ちます。

【ポケトーチ】重要度:★★

普通のライターやマッチの火は風に弱く、強風の時は使い物になりません。
ポケトーチであればバーナーのような火力ですので、風に強く災害時には備えておきたいもの。ガスを充填するものもあれば、一般的なライターを差し込んで使えるものもあります。
防水・防滴・防塵のものなどもあります。

▼ポケトーチ
https://camphack.nap-camp.com/1140

居住編

【オイルランタン】重要度:★★★

灯りを灯す非常グッズとして、オイルランタンも一つはもっておきたいアイテムです。オイルランタンは強い光ではありませんが、オイルの燃費がとてもいいのでおすすめです。

パラフィンオイルであれば2リットルでも比較的安価。(2リットルもそうそう使い切れません。)ガスランタンやLEDランタンは数日で切れてしまいますが、オイルランタンがあると安心です。

ただし、火を使うのでお子様がいる家庭は注意が必要です。光自体は強いものではないので、テーブル周りを灯すなど、サブの光として使うランタンです。メインで使う光量のあるものを別に持っておく必要があります!

【ブルーシート】重要度:★★★

ブルーシートは絶対に置いておきましょう。どこでも手に入る上に、マルチに使えます。
ロープを貼って、上からかければタープとしても使えますし、濡れた地面でも座ることができ、体に巻きつけて寒さ凌ぎにも使えます。

【羽毛布団】重要度:★★

羽毛布団を防災用品として備えている人は少ないかもしれません。羽毛の良い点は、軽い!コンパクトになる!温かい!の3拍子そろっています。

アウトドア用のダウンシュラフは高いですが、防災品として薄手の羽毛布団を折り畳み、クッションカバーに詰め込んでおけば、クッションとしても使えます。中を出せば布団としても使えるので、そんな形で置いておくのがおすすめです。

【エアーマット・マットレス類】重要度:★★

長い避難生活では、睡眠環境はとても大切。板の上で寝続けるのは大変なので、寝床を快適にするグッズがあるといいです。足で踏んで簡単に膨らませる物、自動で膨らむ物などありますが、置いておくスペースや自分の家庭で使いやすい物を持っておくといいでしょう。

3千円しないくらいで買えるものもあるので、チェックしてみてくださいね!

【カーインバーター】重要度:★

クルマのバッテリーから流れる電気を使って家庭用電化製品が使えるように変換するカーインバーター。停電時のスマホの充電、ライトの充電など、家庭用電源コードを使いたいときに便利です。電力をたくさん使うものは使用できませんが、ちょっとした物ならまかなえますので、一つ置いておくといいでしょう。

【手回し付きソーラー充電バッテリー】重要度:★★

手回し付きソーラー充電バッテリーは、災害による停電時やコンセントがない環境でも電力をつくり出せる便利なアイテムです。本体に付属のハンドルを回すだけで電力をつくり、電子機器の充電ができるため、避難先やアウトドアでも使用可能です。

最近の製品はとても優秀な物が多くライト・充電・ラジオとマルチに使えるツールが比較的安価で手に入ります。アウトドアブームもあって、こうしたツールをキャンプで使っている人も多いですが、防災用品としても備えておくとマストです!

その他

【大きなゴミ袋】重要度:★★★

何かと使えるゴミ袋。切り込みを入れて雨具として使ったり、空気を入れてしっかり閉じれば枕に使えたり、使い方はさまざま。もちろんゴミを入れたり汚物を入れるのにも必要なので絶対常備。

【ナイフ】重要度:★★

サバイバル環境ではナイフ必須!といっても災害時は山奥ではないのであれですが、物を切るのはもちろん、薪を割ったり、削ったり、ファイヤースターター擦ったり。非常バッッグに刃物は一つは入れておきましょう。

薪を割ったりという用途で使うなら、ブレードとハンドル部分が一体のフルタングを選ぶ様にしましょう。刃渡りは10cm以上が良いですが、あまりデカすぎても扱いづらいので、自分の手にあった物を選ぶのがおすすめです。

【ガムテープ・ビニールテープ】重要度:★★★

ガムテープも万能です!何かを固定するとき、止血・その他もろもろ、粘着テープは置いておくといいでしょう!

【トイレの凝固剤】重要度:★★

簡易トイレとして売っているのは、一回分のものなので、凝固剤を1キロとかで買っておくほうが経済的です。1キロで約100回は使える量になるので、数袋置いておくのもいいかもしれません。

【薄手の使い捨てゴム手袋】重要度:★★

避難生活などで衛生面が悪い環境で過ごすことがあるかもしれません。そんなに高い物ではないので、箱で置いておくといいでしょう。マスクの様に市場から消えやすい商品の一つですので、見つけたら買っておくといいと思います。

キャンプグッズを充実させよう!

最後に、楽しみながら防災の知識を身につける方法としてキャンプをすることが一番「いのちを守る力」を蓄えになると思います。キャンプを楽しみながら、防災時の知識はもちろん、どんな状況でもたくましく生き抜く知恵や技を楽しみながら身につけることができます。

野外で生活できる一式を、キャンプを楽しむついでに揃えておきましょう!災害時に必要な物は、キャンプ道具で大体まかなえますし、アウトドアを極めることは、災害時にも強くなります。最近ではおうちキャンプも注目されているので、この機会にお子さんにもアウトドアを通じて、防災知識を伝えていきたいものです!

今回は、いざというときに備えておきたい防災グッズをご紹介しました。いざというときに、自分を守れるのは自分だけです。そのためにもしっかりと防災グッズを備えて、いざというときのために整えておきましょう。

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