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名古屋市中区・栄のランドマークといえば「中部日本ビルディング(以下:中日ビル)」。
1966年(昭和41年)の竣工以来、50年以上に渡って多くの人々に親しまれてきました。地上12階建ての館内には、オフィスや中日文化センター、中日劇場など180のテナントが入居。地下2階~3階にある中日ビルタウンは、グルメやファッション・雑貨など約100店舗が並んでいます。(2019年1月末閉店予定)
そんな中日ビルも老朽化や耐震の問題に伴い、2019年3月に惜しまれつつも建て替えることが決まりました。
私たちの生活に当たり前に存在していた中日ビル。とは言っても、館内には何が入っているのか知らない方も多いのではないでしょうか。今回ライフデザインズでは、中日ビルがなくなってしまう今だからこそ、改めて探索してきました。
圧巻の天井モザイク壁画
中日ビルの正面玄関のサイン。だんだんと字が小さくなっていきます(笑)
モザイク画「夜空の饗宴」
エントランスをくぐって天井を見上げると一面にモザイク壁画が出迎えてくれます。名古屋市内でも、多くのモザイク壁画を見ることができますが、ここ中日ビルでも大迫力のモザイク壁画を見ることができます。モザイク壁画の歴史は、1964年(昭和39年)東京五輪が開催された前後から高度経済成長期に多く制作されたと言われています。
当時、建設費の一部を芸術に充てるという流れがあり、公共施設や社屋、デパート、大型ビルなどに多く芸術作品が施されました。ここ中日ビルのモザイク壁画を手がけたのは、モザイク壁画の第一人者、岐阜県大垣市出身の洋画家・矢橋六郎氏(1905-1988)の作品です。
ビルの閉館とともに、取り壊されることが有力視されていましたが、新ビルに移設される方針が決まりました。よかった〜!
タイルは「ズマルト」という、イタリアのヴェネツィアでつくられているモザイク用のガラスが全面に使われています。
さよなら中日ビル企画
「中日ビルさよなら企画」。館内ではこんな企画も開催されています。こちらのスペースでは、中日劇場で行われた歴代の公演ポスターが展示されていました。
レトロなデザインは眺めているだけでも楽しいです。
別の場所では、創業当時の写真も展示されていました。
当時は、こんなにも多くの人で賑わっていたんですね。
ビルへの思い出も壁一面に書かれていました。
閉館までさまざまなイベントを企画されているそうなので、Twitterでチェックしてみてくださいね!