愛知一宮&岐阜羽島の新しい産業観光イベント 「ひつじサミット尾州」へ行ってきました!

愛知
掲載日:2021.06.28

シルクのプロ「長谷川商店」

最後に訪れたのは、シルクをはじめとした天然繊維の糸を販売している「長谷川商店」。ひつじサミットと言っても、実はウールだけではありません。繊維産地・尾州はシルクでも有名なんです。

長谷川商店では、工場見学やワークショップのほかにオリジナル商品がお値打ちに買える限定のSALEも開催されていました。

受付を済ませたら、工場見学スタートです。


まずは長谷川商店の歴史について。

長谷川商店は糸の商社からはじまった会社として、海外からシルクの糸を輸入し、生地糸の原糸の販売をしていたのがはじまり。その糸に付加価値をつけるため、撚糸をした糸や染色をした糸の販売を、シルクに特化。現在では、糸から製品まで一貫して手掛けられています。


続いてはシルクの原料について学びます。

シルクは、蛾の幼虫である蚕の繭からつくられています。
写真左が山や野原で自然に生育した野蚕、写真右が室内で生育する家蚕です。

色や大きさも全然違いますよね!


こちらが、家蚕からつくられた糸。

左から生糸・ 絹紡糸・紬糸です。蚕のつくった繭から取ったままの糸が生糸。絹紡糸は生糸を引いた後の副産物を紡いだ糸に対して、紬糸は絹紡糸を引いて糸にならなかったものを集めて糸にしたものです。

よくシルク100%の商品を見かけますが、絹紡糸か紬糸かで同じシルク100%でも見方が変わってきませんか?


一通りお話を聞いたあとは、実際に工場見学をさせていただきました。

まずは、「マッハ・プロセスコーナー」という糸の不良箇所を自動的に感知しカット・除去、​その後、自動的につなぎ合わせて巻き上げる機械です。

職人さんたちによって丁寧につくられた糸は、世界中の高級メゾンから支持されています。

こちらは丸編機です。
この機械を使って、商品を編んでいきます。

シルクの糸は丈夫ですが、伸縮性がないため傷がつかないよう気を使って商品を編んでいくそうです。


ほかにもリング撚糸機・かせあげ機・Wツイスターなど、どの機械興味深いものばかり。
古い機械、新しい機械ともに大切にしながら製品をつくられています。


続いてはニッティングルームへ。

ここではコンピューター横編機を使って、自社製品の企画・プログラミング・編立・仕上までを行っています。


最後にホールガーメント機を見せていただきました。この機械では、全自動で1本の編み糸から1着のニット服を立体的に編み上げることができます。

想像以上の速さで編み上げていきます。

じゃ〜ん。
こちらが、参加者プレゼントとしていただいたホールガーメント機で編んだ、ミニチュア版のニットと靴下です。とっても、かわいいです!

糸の製造から商品が出来上がるまでの工程を見ることができ、とても学びの多い工場見学でした。

HASEGAWA直営ショップ

工場見学のあとは直営ショップでショッピング。

ひつじサミットの日は通常よりもお得に買える商品や掘り出しものがたくさんありましたよ。


編集部もシルクマスクをゲットしました〜!今や生活に欠かせない必需品なので、うれしい戦利品です。

直営ショップもぜひ、のぞいてみてくださいね。

【直営ショップ】
営業時間:9:00~17:00
定休日 :年始年末・夏季・GWは休業
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間の変更や臨時休業をされている場合もございます。ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。

【長谷川商店】
住所  :愛知県一宮市浅井町小日比野字大萩1012番地
電話番号:0586-51-4318
https://www.hsgwc.co.jp/

アパレル関係者こそ絶対に訪れるべきイベント!


朝から夕方までたっぷりとひつじサミットを楽しませていただきました!
今回、丸一日参加させていただき、地元の人はもちろんアパレル関係者は絶対に参加すべきイベントだと感じました。

これだけ一同にものづくりの現場が間近で見られる、またつくり手に出会える機会は、そうそうありません。

本イベントは、10/30(土)〜10/31(日)です。ぜひこの機会に尾州へ訪れてみてくださいね。

スポット詳細

【ひつじサミット】
https://hitsuji.fun/

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