岐阜県現代陶芸美術館で開催中の「マリメッコ・スピリッツ展」に行ってきました!
目次
現代を代表する3人のデザイナー
左からAino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)、Maija Louekari(マイヤ・ロウエカリ)、Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン)
会場入ってすぐのところには、現在のマリメッコを牽引するデザイナー3名の代表作が展示されています。テキスタイルだけでなく、その原画やアイデアスケッチも紹介されているので、「この原画がこのようなテキスタイルになるのか」といった視点で楽しむことができます。
Aino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)|2014|Lemon Tree(レモンツリー)
アイノ=マイヤ・メッツォラ(1983年、ヘルシンキ生まれ)は、ヘルシンキを拠点に活躍するイラストレーター/デザイナーです。水彩やフェルトペンなど多様な画材によって、柔らかで繊細な表現から大胆で鮮やかな表現まで、幅広いデザインを紡ぎだすのが特徴。
Maija Louekari(マイヤ・ロウエカリ)|2014|Growth(成長)
マイヤ・ロウエカリ(1982年、北フィンランドオウル生まれ)は、プリント&グラフィックデザイナーです。2003年、ヘルシンキ芸術大学在学中に、マリメッコと同大学が主催したデザインコンペに参加して優勝。以来、マリメッコのためのデザインを続けています。明るくグラフィカルなデザインが特徴的。
Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン)|2015|Torstai(トルスタイ)
パーヴォ・ハロネン(1974年、フィンランド東部エノンコスキ生まれ)は、ヘルシンキを拠点に活躍する現代アーティスト/フリーランスのプリントデザイナーです。2011年より、マリメッコの生地デザインを手がけ、自然からのインスピレーションを有機的な抽象パターンに転換することを得意としています。
同じマリメッコのデザイナーでも、こんなにもデザインや表現方法が異なるのかと、違いに驚きました。デザインは違えど、65年以上もの間、不変的に受け継がれてきた、彼らのなかに共通する“マリメッコの精神”を感じました。
3人のデザイナーが、新作パターン「JAPAN」を発表
階段をあがり上の階にある展示室へ。
こちらでは、現代を代表する3人のデザイナーによる新作パターン「JAPAN」が紹介されています。日本に一度も来日したことのない、フィンランド生まれフィンランド育ちの3人が、あえて“JAPAN”というテーマで新作パターンに挑戦。この展覧会のためにつくられた特別なテキスタイルです。
“Kirsikankukkasade” Designed by Maija Louekari 2017 for Marimekko Spirit Exhibition
“Kokadera” Designed by Aino-Maija Metsola 2017 for Marimekko Spirit Exhibition
彼らのインスピレーションから生まれた「JAPAN」の原形が、高度な技術と情熱を持ったマリメッコの技術者たちの手によってパターン化され、生地として完成する工程の一端もみることができます。