岐阜県現代陶芸美術館で開催中の「マリメッコ・スピリッツ展」に行ってきました!

2018.12.26
マリメッコ・スピリッツ展

2018年11月17日から岐阜県多治見市で開催されている「マリメッコ・スピリッツ展」に行ってきました。見応えたっぷりの展覧会でしたので、みどころをピックアップしてご紹介していきます!

 

岐阜県現代陶芸美術館


本展は、岐阜県多治見市にある「セラミックパークMINO」の中にある「岐阜県現代陶芸美術館」で開催されています。名古屋市内から車で約1時間。土日はJR「多治見」駅からコミュニティバスが運行していますよ。

 

 

マリメッコ・スピリッツ
フィンランド・ミーツ・ジャパン

 

マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン

 

はじめに「マリメッコ・スピリッツ展」をご紹介します。

 

マリメッコは、1951年にアルミ・ラティアによって創業されたフィンランドを代表するテキスタイルメーカー。初期よりデザイナーやアーティストを招いて、彼らに自由な創作の場を提供することで独創的なデザインを生み出してきました。マリメッコの特徴でもある鮮やかな色彩、大胆な構図、そして自然にインスパイアされた形態には、日本美術との親和性もみられます。

 

本展は、現在のマリメッコを牽引するデザイナー3名の代表作とともに、彼らが日本をイメージして制作した新作「JAPAN」を初披露するものです。

 

 

現代を代表する3人のデザイナー

 

Aino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)、Maija Louekari(マイヤ・ロウエカリ)、Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン)
左からAino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)、Maija Louekari(マイヤ・ロウエカリ)、Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン)

 

 

 

会場入ってすぐのところには、現在のマリメッコを牽引するデザイナー3名の代表作が展示されています。テキスタイルだけでなく、その原画やアイデアスケッチも紹介されているので、「この原画がこのようなテキスタイルになるのか」といった視点で楽しむことができます。

 

Aino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)|2014|Lemon Tree(レモンツリー)

 

Aino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)|2014|Lemon Tree(レモンツリー)
Aino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)|2014|Lemon Tree(レモンツリー)

 

アイノ=マイヤ・メッツォラ(1983年、ヘルシンキ生まれ)は、ヘルシンキを拠点に活躍するイラストレーター/デザイナーです。水彩やフェルトペンなど多様な画材によって、柔らかで繊細な表現から大胆で鮮やかな表現まで、幅広いデザインを紡ぎだすのが特徴。

 

Maija Louekari

 

Maija Louekari(マイヤ・ロウエカリ)|2014|Growth(成長)
Maija Louekari(マイヤ・ロウエカリ)|2014|Growth(成長)

 

マイヤ・ロウエカリ(1982年、北フィンランドオウル生まれ)は、プリント&グラフィックデザイナーです。2003年、ヘルシンキ芸術大学在学中に、マリメッコと同大学が主催したデザインコンペに参加して優勝。以来、マリメッコのためのデザインを続けています。明るくグラフィカルなデザインが特徴的。

 

Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン)|2015|Torstai(トルスタイ)

 

Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン)|2015|Torstai(トルスタイ)
Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン)|2015|Torstai(トルスタイ)

 

パーヴォ・ハロネン(1974年、フィンランド東部エノンコスキ生まれ)は、ヘルシンキを拠点に活躍する現代アーティスト/フリーランスのプリントデザイナーです。2011年より、マリメッコの生地デザインを手がけ、自然からのインスピレーションを有機的な抽象パターンに転換することを得意としています。

 


同じマリメッコのデザイナーでも、こんなにもデザインや表現方法が異なるのかと、違いに驚きました。デザインは違えど、65年以上もの間、不変的に受け継がれてきた、彼らのなかに共通する“マリメッコの精神”を感じました。

 

 

3人のデザイナーが、新作パターン「JAPAN」を発表

 

新作パターン「JAPAN」

 

階段をあがり上の階にある展示室へ。

 

こちらでは、現代を代表する3人のデザイナーによる新作パターン「JAPAN」が紹介されています。日本に一度も来日したことのない、フィンランド生まれフィンランド育ちの3人が、あえて“JAPAN”というテーマで新作パターンに挑戦。この展覧会のためにつくられた特別なテキスタイルです。

 

"Kirsikankukkasade” Designed by Maija Louekari 2017 for Marimekko Spirit Exhibition"Kirsikankukkasade” Designed by Maija Louekari 2017 for Marimekko Spirit Exhibition

 

“Kokadera” Designed by Aino-Maija Metsola 2017 for Marimekko Spirit Exhibition“Kokadera” Designed by Aino-Maija Metsola 2017 for Marimekko Spirit Exhibition


彼らのインスピレーションから生まれた「JAPAN」の原形が、高度な技術と情熱を持ったマリメッコの技術者たちの手によってパターン化され、生地として完成する工程の一端もみることができます。

 

 

 

 

歴代のマリメッコのテキスタイル

 

マリメッコのテキスタイル

 

マリメッコのテキスタイル

 

吹き抜けに面した廊下部分には、「これぞマリメッコ!」といった、歴代のテキスタイルが展示されています。現在のものと比べて、より大胆な印象を受けますね。

 

 

マリメッコデザイン監修による茶室 「真理庵」

 

マリメッコデザイン監修による茶室 「真理庵」

 

本展のみどころの1つが、マリメッコデザイン監修による茶室 「真理庵(まりあん)」。日本発の茶室文化とマリメッコのデザインが出会う新しい茶室空間をつくりだしています。マリメッコのプロダクトデザイナーが、茶室のファブリックや道具をコーディネートし日本の伝統文化とフィンランドのデザインの融合を試みたのだそう。

 

マリメッコデザイン監修による茶室 「真理庵」

 

マリメッコデザイン監修による茶室 「真理庵」「真理庵」の中には実際に入ることができます。

 

 

「真理庵」の横では、アルミ・ラティアとマリメッコの歴史が紹介されていました。

 

日本で「マリメッコ」というとかわいらしいイメージがありますが、フィンランドではそうではありません。アルミ・ラティアは生涯にわたり「女性が自由に豊かに暮らすこと」を提唱し続けました。体を締め付けないAラインの服や、ユニセックスの服などをはやくから提案したのもラティアです。残念ながら普及はしませんでしたが、「マリハウス」という住宅デザインまで手がけていたのだそう。

 

北欧の小さな国で生まれたマリメッコは、フィンランドの人びとから愛される、なくてはならないものに変わりました。

 

 

最後はミュージアムショップへ

 

ミュージアムショップ

 

最後はぜひミュージアムショップに立ち寄ってみましょう。本展限定のグッズが数多く販売されています。北欧好きは必見です!

 

「マリメッコスピリッツ展」オリジナルのトートバッグ
「マリメッコスピリッツ展」オリジナルのトートバッグ

 

本展のために製作された「JAPAN」のテキスタイルを使用したトートバッグ
本展のために製作された「JAPAN」のテキスタイルを使用したトートバッグ

 


同時開催の「フィンランド陶芸展」の中で紹介されているプロダクトの一部も実際に購入することができます。

 

マリメッコ・スピリッツ展


「マリメッコ・スピリッツ展」では、マリメッコの新たな一面を知ることができました。マリメッコのファッションは、単なるオシャレを超え、人々の生活に根付いています。1917年の独立から2017年で100周年を迎え、短期間でさまざまなカルチャーが成長したフィンランド。自国の文化やデザインを豊かにしていこうという熱量を感じる展覧会でした。

 

「マリメッコ・スピリッツ展」は、2019年2月24日まで開催されています。ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

【展示会情報】

名  称:マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン
会  場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリー II
会  期:2018 年 11 月 17 日(土)〜2019 年 2 月 24 日(日)
休 館 日:月曜日(月曜が休日の場合は翌平日)、年末年始(12 月 29 日〜1 月 3 日)
開館時間:10:00〜18:00(入館は 17:30 まで)
観 覧 料:一般 1000 円(900 円)、大学生 800 円(700 円)、高校生以下無料
*「フィンランド陶芸展」「マリメッコ・スピリッツ展」共通チケット
*( )内は 20 名以上の団体料金
*障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方 1 名まで無料
主  催:岐阜県現代陶芸美術館
共  催:中日新聞社
特別協力:マリメッコ、公益財団法人ギャリーエークワッド、
     公益財団法人 DNP 文化振興財団
後  援:フィンランド大使館、フィンランドセンター
企画協力:S2株式会社
同時開催:フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア

http://www.cpm-gifu.jp/museum/02.exhibition/02_4.exhibition.html