みなさんは屋上遊園地に行かれたことはありますか?私は子どもの頃、毎週末デパートの屋上遊園地に行くのがとても楽しみでした。同じように、お父さんやお母さんに手を引かれて遊びに行った人も、少なくないはずです。
今では全国的にも激減しているといわれており、デパートの屋上に遊戯施設があることさえ知らない方も多いのかもしれません。現在名古屋市内では「名古屋松坂屋店」のみが運営をしています。
今回は名古屋松坂屋に行ってレトロで懐かしい屋上遊園の魅力に迫ってきました!
松坂屋は、1611年(慶長16年)に「いとう呉服店」として創業したのがはじまり。創業400周年を越える名古屋を代表する老舗の百貨店です。
そもそも、屋内だけでなく屋上にまで人を呼び込もうという発想がはじまったのは、1907年(明治40年)三越呉服店が、「空中庭園」を開園したのが最初と言われています。噴水・池・藤棚・盆栽・廻転パノラマ・望遠鏡などを備え、当時の上流階級でお金持ちのためのものだったようです。大正時代に入ると、催事場としても使われるようになります。
遊具や乗り物が設置されたのは、昭和に入ってからのこと。デパートは贅沢品を買う場から、家族ぐるみで楽しむ場になっていったことで、全国に屋上遊園地が広がっていきました。
屋上遊園地へは、本館8Fにある連絡通路から行くことができます。(9Fからも可能)松坂屋は10Fまであるので最上階に行かないようにしてください。
外にでると、敷地いっぱいにレトロな乗り物やゲームが充実しています。アンパンマンやトーマス、電車や飛行機などの乗り物がたくさんあります。
屋上遊園地といえば、このゴーカートです!とっても懐かしく、心なしかテンションが上がります。昔よりは数が減りましたが、まだ残っていることがうれしいです。
さっそく乗ってみることにしました!え?乗ってみる?乗ってみますよ。
スタッフ石川が選んだのはアンパンマン号!100円を入れて出発です。
後ろ姿が寂しそうに見えるのは気のせいでしょうか?すっかり大人になりました。
本人曰く結構楽しいそうです!大人が乗っても童心に返って楽しめます。
乗車時間はおよそ2分程度。昔はパンダの乗り物もありましたが、見かけませんでした。残念です(泣)
乗り終わると乗車証明書がもらえます!これは子どもにはうれしいですよね!
一般的な遊園地のようにつくり込まれていないのもまた魅力です。
松坂屋は特にレール系の乗り物が充実しています。新幹線に汽車にトーマスとバラエティに富んでいます。整備もしっかりと行き届いています。
ところどころに置かれている動物たちも妙にシュールでいい味をだしていました(笑)
親子で一緒に乗れる「ゴーゴートーマス」
アンパンマンの汽車
コインを入れると上下に動くコイン式の電動遊具(ムーバー)も健在です。なんだかとっても楽しそうです。
平日だったこともあり、貸切状態。子どもがこれだけ遊べる遊具がそろっているのにガラガラなのは、なんだか残念です。
基本的にどれも100円~200円で遊べるので1,000円もあれば大満喫できるのも、うれしいポイントです。
「スカイランド マツザカヤ屋上遊園」の文字もレトロでいい感じです。
続いてはゲームコーナーの方に移動してみました。メダルゲームもなかなか充実しています。テントの中にあるので、雨天時でも楽しめます!
UFOキャッチャーも懐かしいです。セガの情報によるとこちらは1991年にリリースされた4代目「ニューUFOキャッチャー」だそう。待機曲のBGMは『ちびまる子ちゃん』のオープニング曲です。ああ懐かしい……。
久しぶりに挑戦してみることにしました。さて、いくらでとれるでしょうか。
狙いをさだめて……。
うーんなかなかうまくいきません。
UFOキャッチャーは、はじめると取れるまでやりたくなってしまうんですよね。(笑)結果は800円でゲットしました!頭が重く案外苦戦したようです。最近のUFOキャッチャーはアームが弱く取るのが難しいものが多いですが、ここのUFOキャッチャーはアームもしっかりとしています。(あとはセンスの問題ですね。)
景品もお子さま向けのばかりなので、挑戦していただきやすいですよ!
庄子:「私クッピーラムネ大好きなんでよね。」
石川(北海道出身):「名古屋の人クッピーラムネ全国区だと思ってますが、それ全国区じゃないんですよ。」
庄子:「え!???」
クッピーラムネは全国区じゃない……。ここで、衝撃的事実を知ることになるとは……。こんなにもおいしいのに全国区じゃないとは驚きでした。もしかすると名古屋人的常識は、常識ではないことが他にもたくさんあるのかもしれません。
こちらのゲームでは、1回やると乗り物が1回無料になる券がもらえます。100円でゲームもできて、乗り物にも乗れるなんてお得です!雨の日、日没後はメダル20枚と交換もできます。
久しぶりに訪れた屋上遊園地でしたが、思った以上に大人でも楽しめる場所でした。スタッフさんによると、人が少ないこともあって芸能人が休憩時間に訪れることも多いんだそう。
今のように娯楽と呼べるものが少なかった時代は、子どもたちにとって百貨店の屋上は楽園のような存在でした。休日は家族そろってデパートへ行き、おもちゃを買ってもらって、レストランで食事をする。回転台のなかにはいった回るキャンディーワゴンは夢のようだと思っていたものです。
小さなお子さんは大きな遊園地に行っても、身長制限があって限られた乗り物にしか乗れません。しかし、屋上遊園地なら小さなお子さんでも乗れて、入場料もいりません。ぜひ懐かしい乗り物とレトロな雰囲気を楽しんでみてください。