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インテリアショップで耳にすることも多い「ミッドセンチュリー」という言葉。そもそも、ミッドセンチュリーってどんなものがご存知でしょうか。本日は、改めてミッドセンチュリーについてや、その魅力をご紹介していきます。
ミッドセンチュリーとは?
ミッドセンチュリーとは直訳すれば「1世紀の中間」。インテリア業界では1950年代を中心に1940~1960年代にアメリカをはじめとする各国で生みだされたインダストリアルデザインの家具をさします。ミッドセンチュリーと呼ばれるようになったのは、流行した1990年代頃から。それまではアメリカンモダンやフレンチモダンなどと表現されていました。この時代には、素晴らしい家具が次々と生みだされており、まさにインテリアの黄金期とも言われています。
ミッドセンチュリーはどこで生まれたの?
ミッドセンチュリーが誕生した背景には第二次世界大戦が大きく起因しています。アメリカはこの戦争によって、軍用技術を生かした大量生産技術や、耐性のある素材の改良・開発に成功します。暗く長い戦争が終わり、1945年に終戦を迎えると、人々は明るく開放的なデザインを求めるようになります。
そのような時代の空気のもとに、誕生したのがミッドセンチュリー家具たちです。これからの時代に自由と希望を感じさせてくれるような、未来的で、実用性に長けていて楽しげなデザイン。流線形のフォルムやポップな色使いは、現代でも私たちの心を掴んで離しません。
ミッドセンチュリー家具の特徴
ミッドセンチュリーデザインの大きな特徴として、開放感ある時代を体現するポップなカラーや曲線を多用したデザインなどが挙げられます。また、初期は「モダンデザイン」と呼ばれ、直線的で合理的なデザインを持つのに対し、後期は「ミッドセンチュリーモダン」として、プラスチックや成形合板などの素材の使用、曲線を多用した自由で斬新なデザインが特徴です。軍事技術の応用によって、デザイナーたちは曲線のデザインを家具に取り入れていくことができるようになりました。
ミッドセンチュリー家具をテイストと捉える人が多いのですが、ミッドセンチュリーはテイストではなく様式です。こうして、1940〜60年代には世界中のデザイナーによって優れた家具が生みだされていきます。