主演・片桐はいりさんがチケットをもぎる!短編映画『もぎりさん』で知りたい、映画館で映画を観る面白さ。

名古屋 中区栄
掲載日:2023.03.29
主演・片桐はいりさんがチケットをもぎる!短編映画『もぎりさん』で知りたい、映画館で映画を観る面白さ。

センチュリーシネマ22周年として、俳優・片桐はいりさんが主演を務める先付ショートムービー『もぎりさん』・『もぎりさんsession2』が、名古屋・栄『センチュリーシネマ』にて1週間限定で上映中!

3月25日(土)には、名古屋・栄の『センチュリーシネマ』にて片桐さんご本人による、チケットもぎり&トークイベントが行われました。中部エリアの“もぎりさんファン”が集結し、片桐さんの映画愛が炸裂したイベントの模様をレポート!

 

片桐はいりさんが入口に!
スピーディーな“もぎり”はもはやプロレベル!

名古屋・栄『センチュリーシネマ』にて、映画『もぎりさん』・『もぎりさんsession2』が1週間限定で公開中!上映を記念して、『センチュリーシネマ』にて、主演・片桐はいりさんご本人による“チケットもぎり”が行われました。

スピーディーな“チケットもぎり”でお客さんを誘導する片桐さん!

地元の映画館「キネカ大森」で時々、“チケットもぎり”を行っているという片桐さん。スピーディーにチケットをもぎり、お客さんをテキパキと館内へ誘導していく様子は、もはやプロ!

スタッフと共に扉を施錠。

お客さんが全員入場したことを見届け、上映スクリーンの施錠を行う片桐さん。細かい部分まで、“チケットもぎり”のお仕事をきっちりこなす姿が素敵でした。

映画館は“酒蔵”!
主演・片桐はいりさんの映画愛が炸裂!

チケットは完売!会場には多くの映画ファンが集結。

『もぎりさん』・『もぎりさんsession2』の上映終了後、片桐さんによるトークショーを開催。チケット完売となった本イベント。片桐さんが登場した瞬間、会場は大きな拍手で包まれました。

大学生の頃、映画館でチケットもぎりのバイトをするほど、映画館が好きだったという片桐さん。35㎜の映写機やもぎり文化など、昭和時代の映画館の文化を残しておきたい!という思いが、『もぎりさん』が生まれたキッカケのひとつだったそう。そしてトークの話題は、片桐さんが抱く映画館への思いへ。

-映画館のどのような部分に惹かれますか?

片桐さん:「椅子とかいいですよね。私は、映画館は酒蔵みたいなものだと思うんです。映画を見て揺さぶられた人の感情が立ち上って、天井や壁に染みついて、発酵する。椅子にはそんな発酵の基になる様々な人の感情が染みついていていると思うんです。あと、真っ暗な闇のなかで、スクリーンで観ること。上映前後に、自分の影がスクリーンに大きく映ったり、そういう体験が私にとって“映画館で映画を観る”ということなんです」

– “チケットもぎり”も映画館ならではですね。

片桐さん:「そうですね!チケットもぎりは私にとって、“火打ち石”のようなもの。“これから素敵な映画の旅へ行ってきてください!”と、お客さんを送り出すための、もぎりだと思っています。ミシン目に沿って、「ピリッ!」と早めにもぎられる音を聞くと、いい映画を観られる予感がします。あと私は映画を観た思い出を残しておきたくて、半券はすべて保管しています。コロナ渦で映画館に行けなかった頃は、“もしかしたら、映画館がなくなってしまうかもしれない……!”と少し怖くなって、その半券を一枚ずつ眺めていました。コロナが明けたらこの半券達を展示しようと思って、一枚ずつ貼っていたんですが……、数があまりにも膨大過ぎて、途中で諦めてしまいました(笑)」

-チケットもぎりも、最近では珍しくなりつつありますね。

片桐さん:「今作のプロデューサーさんにもお伝えし続けていたことなのですが、ずっと全国の映画館でチケットをもぎる、“もぎり行脚”をすることが夢だったんです。自分の主演映画があれば、行脚できる可能性は高くなる。“私もそうやってもぎり行脚で、持って回れるような主演映画が欲しいな~”と話していて、監督が作ってくださったのが「もぎりさん」なんです。なので、今日のようにチケットをもぎって、皆さんの前でこうしてお話ができることが本当に嬉しいです!」

– 映画愛が溢れていますね……!

片桐さん:「私は“映画を観る”ということは、「映画館」という場所に体が行って、みんなで暗闇を共有して作品を観ることだと思っています。時々、“この映画は大きなスクリーンで、いい音響で観るべきだ!”という言葉を聞くことがありますが、個人的には、“いい環境で映画を観ること=映画を観る”ということではないかなと思います。今日のように、チケットもぎりを体験するために開場の20分前に来ていただいたり、スクリーンが上映に向けて動き出す機械音にワクワクしたり、チケットに明記されている“エンドロールまでが映画です”という言葉に共感したり、そういう時間を含めてこそ、私は“映画を観る”ということだと思いますね」

– 映画の上映前後の時間も大切ということですね。

片桐さん:「はい!あと、その映画館でどんな人が働いているかを見ることもあります。働いている人が映画好きだったり、楽しそうな映画館は、やっぱり館内の雰囲気が良い。なので、時々映画館のスタッフの人に「オススメの映画ありますか?」みたいな感じで話しかけちゃったりするんです(笑)その時、マニュアルっぽい返事より、そのスタッフさん自身の答えが聞けたりすると、嬉しくなりますね」

映画と映画館と映画好きな人々の素敵な関係を描いた『もぎりさん』。トークイベントでは、その世界観の軸を知ることを片桐さんの映画愛を通してたっぷり知ることができました。

映画を観る前までの時間も、“映画を観ること”に含めている片桐さん。チケットもぎりが完了したあと、上映前のアナウンスを担当したり、自らスクリーンの扉を施錠する姿からも、その思いを垣間見ることできました。

『もぎりさん』・『もぎりさんsession2』は、『センチュリーシネマ』にて3月30日(木)まで期間限定で上映中!また、物語の舞台となっている「キネカ大森」のWEBサイトでも、『もぎりさん』の第1話が配信中。映画館ならではの面白さ、魅力にふれてみては。

スポット詳細

【映画名】
『もぎりさん』・『もぎりさんsession2』
※「センチュリーシネマ』」にて3月30日(木)まで期間限定で上映中!

▼『もぎりさん』の第1話はこちらで配信!https://ttcg.jp/cineka_omori/topics/2018/06211800_3641.html

1989年生まれ。名古屋発女性情報誌の編集長を経て、フリーランスに転向。グルメを中心とした店舗取材をはじめ、沖縄やバリ島、ハワイなど国内外の旅ロケ、アーティスト・俳優のインタビューなど幅広い業務を経験。現在はファッションWEBマガジン・雑誌の編集ディレクターを務めるほか、ライターとしてWEBメディアで取材記事を作成、ライター講師などを担当。猫と旅とビールが好き。

https://www.instagram.com/merrymerry399/

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