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都心に近いながらも、落ち着いた雰囲気が魅力の鶴舞。おしゃれなカフェやこだわりの店が点在し、目的もなく散歩するだけで、さまざまなお店に出会うことができます。
今回ご紹介する「Mond(モーント)」は、自家焙煎コーヒーと薬膳茶のカフェ。オーガニックやフェアトレードなど、人と環境にやさしい商品をそろえています。
場所は、名古屋市営地下鉄「鶴舞駅」1番出口より徒歩5分ほど。ひっそりと看板を掲げています。
新栄から鶴舞へ移転オープン
お店のオーナーである川西亜望さんは、約3年前にオランダへ移住し、今年9月よりジョージア在住。現地で雑貨や食器などの買い付けを行い、商品企画や販売促進の運営をされています。
マスターを務めるのは、亜望さんのお父さん。お店での接客はもちろん、コーヒー豆の仕入れ・焙煎を担当し、お二人で連携して営まれています。
Mondは2014年、雑貨とワークショップの店として名古屋新栄でオープンしましたが、もともと亜望さんが2011年この場所で開店した「Relier(ルリエ)」が前身になっています。
2015年10月に、姉妹店ルリエと入れ替えるかたちで、新栄から鶴舞に移転オープンすることに。当時の面影を残しながら自分たちで改装し、コーヒースタンドを開設しました。時計店を営んでいたというお父さんは、リタイアをきっかけに、昔から好きだったコーヒーと向き合いたいと、亜望さんの後押しもあり、Mondのマスターをはじめました。10月に7周年を迎えたばかりのお店です。
日常生活が少しでも楽しくなるように
Mondのルーツであるルリエでは、「人と人が繋がって毎日が少し楽しくなるお手伝いができるように」と、クリエイターのアクセサリーや雑貨などのポップアップ販売やワークショップなどを開催しています。(ワークショップは11月からMondに移行します。)
Mondでも、コーヒーや薬膳茶を飲んだり、お話をすることで、日常生活が少しでも楽しくなるようなお店づくりをしています。
ドイツ語で「月」を意味する店名は、「月のようにそっと照らすようなライフスタイルを提案したい」という思いが込められています。
ヴィンテージ雑貨やオーガニック食品
店内には、個性豊かな雑貨や、フェアトレード・オーガニックの食品もそろいます。セレクトのポイントについて伺いました。
亜望さん:「Mondの概念である、やがて人や環境・社会の良い循環になるような、今後も続いてほしい、応援したい商品をセレクトしています。食品は地産地消やオーガニックのものを中心にそろえています。」
亜望さん:「また、私はジョージアに住む前はオランダに約3年住んでおり、ヴィンテージ商品の買い付け・販売をはじめました。ヴィンテージの食器や雑貨は、ハンドメイドなどの一点ものがほとんど。お気に入りを見つけるワクワク感や、長い間受け継がれてきた物をまた繋いでいくというストーリーに惹かれます。イートインのドリンクは、そんなヴィンテージのカップで提供しており、約60年以上続くカップの歴史を感じながら、ゆっくり過ごしていただきたいですね。」
こちらのカップ&ソーサーは、1960~1970年代につくられたベルギーメーカー「BOCH(ボッホ)」のヴィンテージ食器。レトロでポップな植物柄などが描かれています。職人さんによるハンドペイントで描かれているため、一点ものも多いそうです。
フィンランドメーカー「ARABIA(アラビア)」のRusuka(ルスカ)シリーズ。一つひとつ焼き上がりの表情が違い、日本の備前焼のような趣きもあります。料理やスイーツなどをおいしく見せてくれると人気なのだそう。
静岡県浜松の「トリイソース」。生の国産野菜を使い、無添加・木桶熟成でつくられたこだわりのソースです。(無くなり次第、販売終了)
イタリアのオーガニックソーダや新鮮なお野菜も。南知多をはじめ愛知近郊の無農薬野菜が毎週月・金曜日に入荷します。(販売終了予定)
世界一おいしいといわれるカンボジア産の胡椒「クラタペッパー」は、自然農薬・自然肥料を使い、農法にこだわっています。フルーティーな香りが良く、リピートされる方が多いとか。(無くなり次第、販売終了)
元時計職人のマスターによる、時計の電池交換も行っていますよ。