古き良きアメリカの良さがここにある。ミッドセンチュリー・ヴィンテージ家具専門店Palm Springs
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時代と共に変化するヴィンテージ家具の市場
主にアメリカで買い付けを行なっているパームスプリングスですが、ここ数年で現地のヴィンテージの市場が大きく変わっていると言います。
美和さん:「以前はロサンゼルスを中心に買い付けをしていました。気候も良いし、コンテナも出しやすい場所だったので。でも、ほとんど行かなくなりました。アメリカでのヴィンテージ人気が高くなってしまったことで、買い付けがしにくい場所になってしまって……。私たちが始めた頃でも、今からこういう商売をやろうって話をしたりすると、「今からやるのー?」と遅い感じはあったんですけどね。」
海彦さん:「そんなことやっても儲からないよって(笑)。」
美和さん:「今から20年前くらいの古着の全盛期のころは、家具とかもアメリカでの注目度が低くて、買いやすかったんです。ものも沢山あるし、価格も安く、集めるのも簡単でした。けど、そこからどんどん時が経つとアンティーク化して、注目度が高くなってしまいました。5年くらいで、全く違う価格になりましたね。」
海彦さん:「今アメリカではミッドセンチュリー時代の家具がすごく流行っているので値段も高くなっています。」
テーブルの上に展示しているのは、ご主人の海彦さんが一番好きだというイームズのチェア。
美和さん:「3年前くらいヨーロッパの方にも行くようになりました。アメリカでもイギリスの家具を買い付けたりもしていて、あぁいうのがあるっていうのは頭の隅にはあったので、一回見に行ってみようって。ヨーロッパの照明とかでも面白いものが出てきていますね。アメリカじゃなくても、ミッドセンチュリーという年代でくくって、色んな国やものが時代で繋がっている分布図のような感じで最近は買い付けをしています。今のところはドイツ、ベルギー、オランダ、フランスがメインです。イタリアとかも行ってみたいなと思っているんですけど、距離が離れているのでなかなか行きづらいんです。」
海彦さん:「やっぱり距離が離れていると自走が大変なんです。でもヨーロッパは道も綺麗だし、燃費も良いし、走りやすいですね。」
美和さん:「今はヨーロッパに行きはじめてるけど、次はどこ行くかしらという感じ。仕入れも販売も安定しないし、相変わらず私たちは見切り発車のようです(笑)」