【森の本棚 3月の絵本特集】草叢BOOKSスタッフのみなさんと選ぶ、春におすすめの絵本13選
目次
年少向けかみしばい たのしいね!きせつの行事
ポンコちゃんのおひなさま
脚本・絵:ひろかわ さえこ
出版社:童心社
ISBN:9784494080045
初版:2013年8月
対象: 2歳くらいから
吉田(森の本棚):「こだぬきのポンコちゃんは人間の家にかざってある雛飾りを見て欲しくなります。「ポンコもおひなさまほしいよ~」と、おねだりするようすはとっても可愛らしい。そんなポンコちゃんの願いを叶えようと、おとうさんとおかあさんが頑張ります。
女の子の健やかな成長を願うお祭りであることを、楽しく伝えるお話です。」
おひなまつりのちらしずし
作:平野 恵理子
出版社:福音館書店
ISBN:9784834027761
初版: 2013年02月
対象: 4歳くらいから
吉田(森の本棚):「ちらしずしの作り方が細かく丁寧に描かれたレシピ絵本です。お米の研ぎ方、乾物の戻し方、野菜の切り方や錦糸卵の作り方までとてもわかりやすい。
読む時、ちらしずしを作る過程を手遊びのようにマネっこしながら参加型絵本として進めても楽しいですよ。
お料理も一からすべて作ると手間も時間もかかりますが、こうやって家庭の味が受け継がれて行くのがとても素敵です。読んでも楽しいこの絵本が、お料理するきっかけになったら良いですね。」
ピーマン村の絵本たち
おおきくなるっていうことは
文:中川 ひろたか
絵:村上 康成
出版社:童心社
ISBN:9784494005857
初版:1999年1月
対象: 5歳くらいから
吉田(森の本棚):「保育士でもあった中川ひろたかさんと、村上康成さんのピーマン村シリーズです。特に卒園・進学の時期に届けたいこの絵本。
綴られている一つ一つの言葉は、小さな子どもたちが自分たちでも考えられるようにわかりやすく、そのシンプルな言葉に心情をのせてくれるのが村上康成さんの絵と構成。読んでいる人たちがそれぞれの思いに気持ちを映していきます。
毎年3月の卒園卒業シーズンになると、おはなしかいで子ども達に届けています。おおきくなるっていうことは……不安と葛藤する子どもたち。おおきくなるっていうことは……「おめでたいこと!」と、園長先生の言葉で確信します。自信を持って進級・進学して欲しいと願うプレゼントにもぴったりの一冊です。」
みんながおしえてくれました
作・絵:五味 太郎
出版社:絵本館
ISBN:9784871100373
初版:1983年10月
対象: 4歳くらいから
吉田(森の本棚):「ねこ、ちょうちょ、アリ、周りの色々なものに興味を持ち、素直に色々な事を吸収します。考える事、学ぶ事、仲間に恵まれる事の大切さが、とても優しくあたたかく描かれています。
小学校低学年の子どもたちとみんなで音読した時は、子どもたちのピュアな声と、文章に私自身がジーンとしちゃいました。中高学年の子どもたちなら群読も良いかもしれません。大人が読んでも心洗われる一冊です。」
おおきくなったら きみはなんになる?
文: 藤本 ともひこ
絵: 村上 康成
出版社: 講談社
ISBN: 9784061333475
初版:2018年02月
対象: 5歳くらいから
北出(児童書担当):「保育園アドバイザーでもある藤本ともひこさんが、卒園式で毎年語りかけてきた珠玉の言葉が絵本になりました。新生活が始まるこの季節に、ぜひ読んであげたい1冊です。」
ランドセルがやってきた
文:中川ひろたか
絵:村上康成
出版社:徳間書店
ISBN:9784198626624
初版: 2009年01
対象: 5歳くらいから
吉田(森の本棚):「こちらも中川ひろたかさん&村上康成さんの大人気コンビによる、春にぴったりな絵本。
通いなれた園を卒園し、新一年生になる直前のドキドキとワクワクが入り混じった、あの特別な期間。主人公のうみひこくんのもとに、おじいちゃんからのプレゼントでランドセルが届く様子が、ほのぼのとユーモラスに描かれています。
私もこの絵本を読みながら、自分が使っていたランドセルの色や、においや、最初に背負った時のずっしりした感じを思い出しました。小学校の準備を進めるきっかけになる一冊です。」
かぶとむしランドセル
作:ふくべあきひろ
絵:おおのこうへい絵
出版社:PHP研究所
ISBN:978-4-569-78280-5
初版:2013年07月
対象: 5歳くらいから
吉富(副店長):「男の子にドンピシャの絵本を探すというのは、実はなかなかの難題だと思うのですが、これはおすすめ。
まあ、「ど根性がえる」みたいなお話ではあります。」
季節の絵本はまだまだあくさんあります。気になる絵本に出会えたら、手に取って見てください。
絵本は子どもと過ごす中でとても助けになり、役に立ちます。子どもの語彙力や読解力、想像力や集中力を養うだけでなく、コミュニケーションづくりにも最適です。
優しい言葉がたくさん綴られていて、美しい絵は目にも素晴らしい世界。子どもたちにとって読み手の声からはぬくもりを感じ、誰が読んでも、何度読んでも、その空気感や時間はかけがえのないものです。そして、いつしか子どもが自分で手に取り読むことが出来た時、また新しい発見から子どもの世界は広がります。
絵本は大人にとっても、懐かしさや、あたたかさに溢れ、シンプルな世界は心に沁みるものがあります。
みなさんにとっての「かけがえのない一冊」をぜひ見つけて下さいね。
草叢BOOKSご紹介
2017年2月に守山区の「アピタ新守山店」の2階にオープンした「草叢BOOKS(くさむらブックス) 新守山店」。書店だけにとどまらず、新しい「発見」や「出会い」のある新たな書店体験を楽しめるブック&カフェです。品揃えは新本・中古本あわせて、地域最大級の50万冊以上!毎月豊富なイベントも開催され、地域を盛り上げる存在として話題になっている書店です。
「草叢BOOKS」は、「蔦屋書店」「TSUTAYA」と同じく、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の新たな書店ブランドです。「草叢BOOKS」業態としてのオープンは、ここ新守山店が日本初。書店だけでなく、保険ショップ・ドラッグストア・ヨガスタジオなどのテナントが隣接していることも特徴です。
■豊富な児童書
・定番の絵本と、新しい絵本がバランス良く揃えてあり、基本的には出版社ごとに並んでいます。
・お子さま連れのお母さんでも見やすいように目の高さは面陳列になっています。
・絵本選びに迷った時は年齢別の棚をのぞいて見て下さい。
・スタッフさんの手書きポップにはそれぞれしっかりとレビューが書かれていて、とても参考になります。
・季節や行事ごとに入れ替えるコーナーは、スタッフさんの‘絵本愛‘を感じる選書になっていて、楽しみにしているお客様が多いのも納得です!
■キッズコーナーでは、朝からすべりり台をしに来る元気いっぱいの子がいたり、のんびりくつろぐ子がいたり、子どもたちの自由なスペースにもなっています。
お母さんも子どもたちのすぐ近くで好きな絵本を選んだり、その場で子どもに読んであげたりと過ごし方はさまざまです。
子どもたちが大きくなっても心に残る場所になるように思います。
今回ご紹介した絵本は草叢BOOKS店頭で実際に手に取って頂けます。