緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。今回は、スウェーデンの夏の様子をお届けします。
スウェーデンの夏といえば、彩溢れる美しい野草。一歩外へ出ると、背の高い緑々しい葉を沢山実らせた木と、さまざまな花に出会えます。
こちらの写真は、小川に沿った小さな集落にある家の庭でFIKA(スウェーデンのコーヒーブレイク)を楽しむご夫婦。家の周り、緑一色ですね。スウェーデンの冬は夜が長いので、春~夏は皆外に出るのが大好きです。
そんな夏は、緑あふれる花盛りの季節ですので、お店でもたくさんのブーケが並びます。こちらの屋台では、オレンジ・黄色・白・紫などのカラフルな花をブーケにしたものを売っています。ラッピングも、ブーケに限らず日本のものとは一味違ったかわいいものが多いです。
屋台に貼られた紙に「Vinstplan」という文字と番号が並んでいます。屋台の後ろに写っている古い木造の建物の中でブーケのコンテストが行われており、自分の一番を選んで投票した人が貰える番号の当選番号となっています。投票したら、抽選でこちらのブーケが一束貰えるわけですね。
こちらでは1つお買い上げ。花に限らずプレゼント等のラッピングは、ナチュラルな素材を生かした長めのリボンでアクセントをつけるスタイルが多いです。
鮮やかな黄色のバラに、青いどんぐりや木の実を合わせています。日本でどんぐりや松ぼっくりといえば秋のイメージですが、スウェーデンでは松ぼっくりは一年中道路や森にたくさん落ちていますし、どんぐりも夏場に実を実らせます。
たんぽぽは日本では春のイメージですが、こちらでは夏にとても奇麗なたんぽぽ畑が見られます。綿毛になったたんぽぽと黄色いたんぽぽがワッと広がる様子は、毎年楽しみにしている景色のひとつです。
また、夏も終わりになるとりんごが赤く色づき始めます。スウェーデンでは、庭にりんごの木がある家がとても多いんです。
さて、最後にこちらは馬のワゴンで移動を楽しむ人たち。
馬はスウェーデンではとても身近な動物です。街からちょっと出て緑が広がる地域へ行くと、馬を飼っている家がたくさん。乗馬もポピュラーなスポーツのひとつです。スウェーデンでバスや車に乗って街から街へと移動すると、ひたすらに続く緑の平野を見ることができるのですが、そこで必ず馬をはじめ牛や羊など見ることができるでしょう。
自然と動物がとても身近にあるスウェーデンです。