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名古屋市・鶴舞駅周辺に、2016年2月にオープンしたドライフラワー専門店「ある日」。約100平米の店内には、豊富な種類のドライフラワーとアンティークのインテリアがところ狭しと並びます。店主は、デザイナーとして活躍している大澤富保さん。店主のこだわりが随所に散りばめられた「ある日」の世界観をたっぷりとご紹介していきます。
場所は、鶴舞駅から歩いて8分ほど。黒いドアが目印です。
「ある日」は、築約50年のヴィンテージビルをリノベーションしたデザイン事務所の1階にあります。ドライフラワーは、日光に当たると色が抜けてしまうので、自然光が当たらないようにしています。昼間でもほのかに暗い店内は、独特な世界観をより引き立たせます。
「○○なある日」をドライフラワーとして残す
壁に飾る事のできるスワッグタイプ。ギフトとして選ばれる方も多いそうです。
最近では、ウェディングの空間デザインの提案もされています。
ある日では、「プレゼントを買ったある日」「幸せを感じたある日」「2人で花を買ったある日」……。そんな「○○なある日」をドライフラワーとして残すことをコンセプトに、ドライフラワーを提案しています。
最近では、ドライフラワーにはじめて挑戦する人も増えているのだそう。季節を楽しむドライフラワー、長い時間楽しむドライフラワーなど、楽しみ方に合わせたドライフラワーをデザイナー視点でセレクトしてくれます。お気に入りの花器を持参してアレンジしてもらうことも◎
自然乾燥でつくる。緑豊かなドライフラワー。
「ある日」のドライフラワーの特徴は、植物の色の残り方がとにかく美しいこと。すべて生花の状態で仕入れ、機械や薬品を一切使用せず、1〜2ヵ月かけて自然乾燥でつくられています。オーナーの大澤さんにドライフラワーのこだわりをお聞きしました。
大澤さん:「ドライフラワーをつくるのは、正直誰でもできると思っています。なので、植物の緑をどれだけ生に近い状態で残せるかが個人的なテーマですね。
僕はデザイナーなので、最初はドライフラワーの知識はゼロでした。でも、やるからにはとことんやろうと研究を重ねました。新しい花を見つけたら、まずは買ってきてドライになるかを試します。どうしてドライにならないのだそう。どうしてこの色に変わるのだろう。そうして考えて、次につなげていきます。季節によっても色の残り方が全然違うので、今でも試行錯誤の日々ですね。」
生花のように色鮮やかなドライフラワーの数々は、大澤さんの経験の蓄積によりつくられています。