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江戸時代、人々が一生に一度は参拝したいと願った日本人の「心のふるさと」伊勢神宮。地元の方々からは「お伊勢さん」と呼ばれ、古くから親しまれてきました。それは現代でも変わらず日本人なら誰しもが一度は参拝に訪れたい場所です。
今回は「平成」という平和な時代に感謝を込めて、お伊勢参りをしてきましたので、ご紹介していきます。
そもそも伊勢神宮ってどんなところ?
「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しみを込めて呼ばれている伊勢神宮ですが、正式名称は「神宮」。「内宮」は皇室の御祖先であり、太陽にもたとえられる「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)を祭神に、全国より崇敬を集めています。
一方で「外宮」は天照大御神さまのお食事を司り、産業の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭神として祀っています。それに加え14所の別宮・43所の摂社・24所の末社・42所の所管社があり、これら125の宮社すべてをふくめて神宮といいます。
内宮は約2000年、外宮は約1500年の歴史を誇る、日本で一番位の高い神社です。
「お伊勢まいりは、外宮から」
お伊勢参りは古くから、外宮から内宮へ回るのが、習わしとされています。伊勢神宮内で行われる、行事も「外宮先祭(げくうせんさい)」といって、外宮から順に行われています。
外宮の豊受大御神は天照大御神のお食事を司る神さまなので、内宮に先だって神饌(しんせん)と呼ばれる神さまのお食事をお供えするのです。
これは知らない方が案外多いのですが、外宮か内宮、片方だけをお詣りするのは「片まいり」と呼ばれ、避けるべきことと言われているんです。
それぞれの場所へ着いたら、まずは祭神の祀られている「正宮」を参拝し、その後、「別宮」を回るのが正式な順序です。